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猫カフェ ~ブバルディアの花影~  作者: ことの。
~少女~
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2-11=学校

「私、集団行動に向いてないんです。


マイペースで自己中で、周りが見れなくて・・・


だから、いつも学校で一人ぼっち。


最初は友達になろうと近づいてきてくれる人もいるんだけど、私のペースに合わせようとすると疲れちゃうみたいで段々と離れて行っちゃう。


結果、一人ぼっち。


それだけならいいんだけど、

良くも悪くも目立つのか、

大抵、攻撃の対象になるの。


放っておいてくれればいいのに、

近ずかなければいいのに、

私の言動が気に触るのか大抵、ちょっかいを出してきて、、


段々とエスカレーションして、

そのうち虐めになるの・・・。


色々されたわ。


靴を隠される。

教科書がボロボロになってる。

急に上から水が降ってきたり、

呼び出されて殴られたこともある。


クラスにいて全員に無視される。

私の存在なんていないと同じだった。


それでも、私に関わろうとした男の子が一人いたの。

正義感なのか、

ただの気まぐれなのかは分からないけど、

何かされる度に

大丈夫?

大丈夫?

って言ってくるの。


時には周りに対して辞めろとまで言ってくれてたな。。


私は関わらないでって言ってたのに。

でも、関わってくるの。


そーゆー子って大抵一緒に虐められるのに

彼はやめなかった。


段々と虐めの対象が私だけでなく彼も含まれて来ちゃった。

私はあーぁ、やっぱり。くらいにしか思っていなかったけど、

彼は元々クラスでもそこそこに人気のあったみたいで、自分が虐めの対象になるなんて思っていなかったみたい。


バカだよね。


虐めの手口は私とほとんど一緒。

靴に水にボロボロに無視に・・・

そういうことに免疫がなかったんだろうな・・・

日に日に表情が曇っていって、

最終的には塞ぎ込んじゃった。



見ていて段々と彼が心配になってきて

つい、大丈夫?って聞いちゃった。

そうしたら何て言われたと思う?



[お前のせいだ]



お前がいなければ、

お前のせいで

お前に関わらなければ



だって。

私は散々、関わらないように、

近づかないでって言ってたのに・・・。


あぁ、彼がこうなってしまったのも私のせいなんだって思った。

私という存在がクラスのみんなを狂わせて

私と関わった彼を潰してしまった。



次第に思うようになってきたの


私なんていなければ


私なんて存在しなければ


周りのみんなは楽しく過ごせたのではないかって。



それからは死にたいって願って日々を生きていた。

死んでるように日々を生きていた。



暫くして気がついたら駅のホームの1番端の方、

電車がホームに侵入してくる所、

スピードが弱めきれていない所、



そこに私は立っていたの」

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