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猫カフェ ~ブバルディアの花影~  作者: ことの。
~侍~
162/167

13-3=子供

2人が辿り着いた場所。

そこは切り立った崖の上。

そこには小さな石が3つ。


まるで墓石のように綺麗に並べられていた。


「ここは?」


ルルが聞く。

しかし、八雲は答えない。

答えられるわけがない。

なんせ、知らない土地なのだから。


「分かりません・・・ただ、ここが嫌な予感の場所であることは確かです」


八雲も怪訝な顔をする。

正体不明な嫌な予感が全身に重くのしかかるようだ。


「お兄さんたち・・・誰?」


声をかけ、振り返るとそこには小さな女の子。

それと、女の子に手を握られている同じく小さな男の子がいた。


「・・・ん~・・・旅の者とでも言っておきましょうか。この辺に宿はありますか?」


身を屈め、同じ目線になるようにすると

優しく質問をする八雲。


「あるよ!」


「あるよ・・・」


「あっち!」


「あっち・・・」


小さな男女は同じ返答をすると、

同じ様に指を刺し、1件の大きな民宿を示した。


「ありがとうございます」


ニコリと微笑み、礼を言う八雲。

2人の示す宿へと一直線に向かっていった。


しかし、ルルは見ていた。

後ろから八雲についていく際、見えていた。

チラリと後ろを振り返ると2人の男女は

子供らしかぬ嫌な笑顔で見つめ合い、

ニタニタと笑っていた。


それはまるで、何かを企んでいるかのように。

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