表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫カフェ ~ブバルディアの花影~  作者: ことの。
~少女~
11/167

2-4=一服

カランカラン


乾いてるがどこか懐かしいドアベルが、鳴り響き私は裏口から正面口、そして店内へと案内された。


「どこに座っても大丈夫ですよ」


店内をぐるっと一目見渡してカウンター席に座ることにした。


「ここでも?」


「もちろん」


「まずはお水と・・・こちらがメニューでございます」


コトっとカウンターに置かれた1杯の水

それとメニュー


汗だくでへばっていた私はお水のグラスを掴むと一気に飲み干した


一息ついたところでメニューを見てみる。


そこまで厚みはないメニューだが、数がすごく多い。

全てのメニューを把握している人なんていないのではないかと思えるくらいに


パラパラと流し読みながらページをめくる



めくる


めくる


めくる


数ページを眺めたところでひとつのメニューに目が止まった。


【ローズヒップティー】


じっと動かずに見入っていると


「ご注文はローズヒップティーでございますか?」


青年が訪ねてくる。


私はコクコクと頷く。


「ローズヒップティーでしたらシフォンケーキなども合うかと思いますが、お付けいたしますか?」


再度、青年が問いかけてくる。


それに対しても私はコクコクと頷く。


別に声が出ないという訳では無いのだが、

初めての場所、決してイケメンとは言わないが清楚な感じで年上の青年が接客をしてくれている。

しかも、普段1人では絶対に入らないような古風なカフェで。


その不思議な状況で緊張して頷くことしかできなかった。


青年はニコリと笑って「かしこまりました」と一言。

その笑顔は目を細め、まるで狐のようだった。

猫は定位置なのだろうか・・・カウンターの端の方で丸くなっている。


一瞬、こっちを見て笑ったように感じたが・・・


猫が意識的に笑うわけがない。



気の所為



そう思って驚きを飲み込むことにした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ