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ダルタニアスとの出会い
どうやら、また気を失ったらしい。
目を開けると、おれはフカフカなベッドの上で寝ていた。
「やっと目を覚ましたか…」
「…」
「おれは、ダルタニアス・ケーニッヒ、お前の名はなんだ?、どこからきた?」
大和は答え方に迷った。おそらくこの世界の名乗り方とは違う名乗り方になってしまう。
しかし、大和は覚悟を決めた。
「ヤマトだ…」
「ヤマト…、聞かない名だな」
やっぱりだ。絶対言うと思った。
「お前、ここがどこだかわかるか?」
知るわけない。異世界だもん。
「…わからないです」
「はぁ…、本当に不思議なやつだ」
ダルタニアスが大きなため息をついて言った。
「ここは、アンデル王国の第一王都、カマベルだ」
あんでる?。かまべる?。知らないものばかりだ。
そんな中、ダルタニアスがおれの目を見た。
「いまから、質問をする。しっかり答えろ」