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後悔
家を出て、既に12日が経過した。
サバイバルゲームならいくらでもやった
ことがあったが、実際にするとなると、
ものすごく難しいものだ。
そして、もう3日間何も食べていない。
もう、たつこともままならない。
山にテントを建てて生活するなんていう
のが間違っていたんだ、と今更痛感する。
「今ならまだ、許してもらえるかな…」
小さな声で、そう呟いた。
その時、建物の明かりが大和の目に入った。
「あ…、助け…て…もらおう…」
しかし、大和は足に力が入らなくなり、倒れてしまった。
「なっ…、嘘だろ…」
大和は再び歩こうとするが、その想いは体には届かず、力が入らない。
「母さん…、助け…て…」
そう呟いた瞬間、大和は力尽きた。