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ACT-ZERO  作者: 英 紫苑
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プロローグ ~或る科学者の遺言~

内容は頭に浮かんではいるのですが、どうも文字が頭に浮かんできませんので、表現方法など幼稚なままで書いてしまうことがありそうです。そんなんでも付き合って頂けると嬉しいです。では、どうぞ。

 これを読んでいる君たちの世界は、戦争も何もないだろうか?

 誰が読むのか全く想像できないが、これを「コイツ」に預けておくことにする。


 まずこちらの現状だが、世界を飛行機が飛んでいた時代は終わり、ロボットが飛び交う時代になった。

 つい最近、海底から引き上げることができる半透明なエネルギーの結晶、「オリジン」が出てきてから、世界が劇的に変わった。

 人間たちはオリジンのエネルギー回収の性質を理解し始め、エネルギー収集の効率が上がり、人間たちはその技術を応用したロボットを制作し、人間の未来に役立てて行った。

 いい意味でも、悪い意味でも。


 ロボットは換えがある、その事実が悪い方向へ進めたのだ。

 オリジンを利用した技術が発表されてから程なくして、ロボットを制作する企業が我先にと立ち上がる。

 それは戦力となり、武器を持たせ、人を乗せ――戦争に乗り出した。


 緑は赤く煌き、街は煙を吐き出して崩壊し、土地はへこんで段々と海に沈んでいった。

 段々と減っていく大地は血で赤く染まり、残ったのは総死亡数に見合わない生存者とオリジンを積んだパイロット、そして自らは決して干渉しない企業。

 破壊だけを繰り返すこの世界に、かつての平和など、ありはしなかった。

 ただただ破壊され、荒れすぎた世界だけが、残っていた。


 これは悪夢だ、と誰かは言う。

 私もそう思う。

 これは悪夢だ、幻想だ。

 私は恐ろしい、あの結晶が。

 どうして海から出てきたのか、どうして平和を破って過ちを繰り返すことになったのか。

 とにかく、このままでは世界が壊れてしまう。


 何か、世界を救う術はないだろうか、私は足掻きたかった。

 でも私の頭は一切良い答えを導いてはくれなかった。

 だから私は「コイツ」を作った。


 ――自立思考回路搭載型観測機「シヴァ」


 こいつならきっと人間には考えつかない、世界を守る最善策を出してくれることだろう、私はそう信じている。

 では私はこれで失礼するよ。

 グッバイ、これを見ている未来の子供達よ……なんてな。








   ――2×××年11月27日   AM 01:28 データNo,00000001。

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