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三界大戦記―好色皇子と三界の姫たち―  作者: 安里優
第二部:人界侵攻・蒼雷編
45/125

第18回:交渉(上)

 リディアは普段着飾ったりしない。


 ほうぼうに出向かなければならないため、動きやすさ重視で男性が着るような服を身につけていることもよくある。

 皇女としての振る舞いが要求される場面に出くわしたら、少し飾りのついた上着を羽織ればそれで十分だ。


 帝宮でもなければそれ以上の礼儀を要求する者はいないし、そもそも彼女にそれを強制できるような者は、帝宮以外では滅多にお目にかかれない。


 しかしながら、実際に彼女にそんな気取らない装いを許しているのは、彼女の立場よりも、その立ち居振る舞いかもしれない。

 たとえ飾り気のない服を着ていても、彼女の凛とした立ち姿はそれだけで一幅の絵のようで、誰も彼女が質素な服を着ていることになど気づかないのだ。


 だが、そんな彼女が盛装をしたらどうなるだろう。

 つややかな黒髪を複雑に結い上げた頭には、果物を思わせる形に連なる紅玉の髪飾り。

 そして、身にまとうのは深紅。

 炎のような、あるいは大輪のバラのごとき装束に、黒一色で装飾が入る。


 その装飾はあまりに単純化されているため、一見、ただの線に見えた。しかし、彼女が歩き出すと、それは躍動を始める。

 それが昇竜――現実に空を飛ぶ飛竜ではなく、伝説上の偉大なる存在が空に昇る姿を示していると気づいた者は、誰しもが驚嘆の息を吐かずにはいられないだろう。

 その単純な線を生かすリディアの体の線とその動き、そして、彼女一人のためにこの意匠を作り上げた職人の技を思って。


 美しいものならば、スオウたちも見慣れている。だが、これほどに美しく、かつ心に迫る力を持つものを見るのはなかなかに得難い経験であった。


 だが、もちろん、いかにいまのリディアが威風辺りを払うほどであっても、スオウはそれで気圧されたりはしない。

 ただ、彼は楽しそうに瞳を煌めかせた。


「ようこそ、リディア皇女殿下」

「お初にお目にかかります。スオウ陛下」


 流暢な極北語――魔界の言葉が彼女の口からまろび出た。

 ただし、以前のエリのように、少々堅苦しく、時代がかっている。


「陛下はやめていただきたい。こちらの事情で申し訳無いところだが」

「これは失礼を。では……?」

「いまは皇子でお願いしたい」

「では、そのように。スオウ皇子殿下」


 スオウは感謝を示すように微笑みかけ、リディアもそれに応じる。

 ただし、彼らの背後でカノコやオリガが余計に顔を引き締めているのを見れば、それらの笑みが本来の意味を示しているとはとても考えづらかった。


「それよりも」


 スオウは、今度は本当に表情を柔らかくする。


「本当に、はじめてでよろしいのかな?」

「そういうことにしていただきたく。少なくとも今日のところは」

「なるほど。では、そのように」


 茶番を一つ終えて、二人は腰を下ろす。炎のごときリディアの衣装は、席につくことで余計に存在感を増したように思えた。


 スオウたちの側が黒基調の軍服ということもあって、絵面だけを眺めれば場全体が大輪の花のごとき女性を引き立てているような印象さえ与える。

 スオウはそのリディアを称えるように両手を広げ、言葉を発した。


「さて、まずは麗しい皇女殿下にお会いできたことを喜ばしく思う。私としては皇女殿下の美しさについて千言万句を捧げたいところであるが、それでは皇女殿下は喜ばれまい。あなたは自分の美しさを重々承知しておられる方だ」

「皇子殿下はなんとも自尊心をくすぐるのが巧みであられる様子。しかしながら、むなしい言葉のやりとりを重ねまいという主張には賛同いたします。我々人間はあなたがたと違って、短い時を生き急いでおりますれば」

「それでは早速はじめようではありませんか」


 二人は余人が言葉を挟むことなど考えられないような空気で、言葉を交わす。


「皇女殿下のような尊い方がなぜこのような所においでなされたか、お聞かせ願いたい」

「尊いなどとは面はゆい。ともあれ、皇子殿下のお尋ねに応じるならば、二つの理由となりましょう」


 そこでリディアは一拍おいて、ゆったりとした笑みと共に告げた。


「まず一つは、魔界に住まう方々の姿を見ておきたかったということになりましょうか。人界に極北の方々が訪れるだけでも希有な出来事でありましょうに、この地で根を張ろうとなれば、これは興味を惹かれぬ方が難しいというもの」

「なるほど。それは尤もな話。どうぞご存分にご覧あれ」

「寛大なお言葉、実にありがたく。いま、こうして言葉を交わしているだけでも、貴重な時間を過ごさせていただいております。また、もう一つの事柄について談じる間にも、様々にお互いを知ることができましょう。こちらはいわゆる商談となりましょうか。我がゲール皇帝家がそもそも商人の身から興ったことはご存じでしょうか? 皇子殿下」

「ええ。聞いておりますとも。なれど、いかなる商談でしょうな。我らの元に皇女殿下が求めるようなものがありましょうや?」

「ありますとも」


 リディアは大きく頷き、スオウが興味深げに視線を向けるのに、はっきりとこう言うのだった。


「我々は、カラク=イオの方々が持つ魔界の貨幣を、一括で買い上げさせていただきたいと考えております」



                    †



「我らの貨幣を?」


 予想外であったのだろう。そう応じるまで、さすがのスオウでも少々間が空いた。

 一方、リディアのほうは気にした風もなく続ける。


「はい。人界で通用する神石リンガムとは異なる貨幣をお持ちと、聞き及びました故に」

「それはたしかに。しかしながら、これを買い取ってどうなさると仰いますか。所詮は魔界でしか通用しないもの。人界ではくず鉄程度の価値しかありますまい?」

「仰せのとおり、人界では商取引においては神石リンガムを使用するのが基本となります。この点について言えば、魔界の貨幣は意味をなしません。しかしながら」


 そこでリディアは笑みを深くした。


「魔界に暮らす方々はご存じないことでありましょうが、人界においても貨幣を鋳造する国家が存在しているのです」

「ほう。そのようなことが」


 初耳であったスオウは素直に頷く。


「たとえば、我がゲール帝国においては、近々(きんきん)で言えば二十八年前に硬貨を発行いたしました。降臨暦一千年を祝うと共に、我が父、当代皇帝の即位を記念しての硬貨を三種類作成したのです」

「記念硬貨と」

「はい。もちろん、これは日常生活で用いるようなものではありません。それを求める者も、けして神石リンガムの代わりに用いようとはしないでしょう。法律の上では、使用することも出来るとなってはおりますれども」

「なるほど……」


 魔族たちの意識に自分が語った話が染み入るのを待って、リディアは続けた。


「かように、神石リンガム以外の貨幣が存在することは人界でも知られておりますし、それを求める者もおります。各国が時折発行する記念品以外にも、神々が降臨される以前に流通していた古銭を求める者もおります。こちらは時が過ぎゆくうちに数が減っておりますれば、それはもう血眼になってまで求める者も」

「蒐集家というものは魔界にもおりますな」


 そこでスオウは納得したように頷いた。


「なるほど。それらの人々にとっては、魔界の貨幣も珍品としての価値が生じうると」

「皇子殿下の仰せの通りにございます」

「しかし、実際に価値を生じさせられるのは、皇女殿下であって我々ではないというわけですな」


 記念品としてとはいえ、貨幣を鋳造している国家があるという話すら耳にしたことの無かったスオウたちである。

 当然、硬貨の蒐集家たちがどこの誰かなど知りようがない。彼らに伝手を作り売り込むことなどできようはずもなかった。

 それは道理だ。


 しかし、リディアはその言葉を聞いて口元を隠した。そこに浮かぶ会心の笑みを、いま見られるわけにはいかなかったからだ。


「なんともご慧眼。商いの理を即座に呑み込んでくださる方であれば、こちらもやりがいがあるというものです。皇子殿下」

「いやいや。こちらこそ皇女殿下が一括で買い上げると言ってくださったために理解が早まったのですよ。それも、価値を高めるためでしょう。他に商う者がいては、思い通りの値をつけることが出来ませんからな」

「これはこれは……」


 変わらず口元を隠したままリディアは応じる。


「乗り気でおられると考えてよろしいのでしょうか、皇子殿下」

「それ相応の対価をいただけるならば」

「当然のこと」


 そこで、リディアは少し考えるようにした。


「たしか、カラク=イオの方々は二千人ほどでしたか?」

「二千と五百ほどですな」

「皆様方は、どれほどの金銭を携えておいででしょうか」

ならして考えれば、士官の一月の給金ほどでしょう」

「なるほど。親衛隊でありましたな」


 そこでリディアはオリガから紙束を受け取り、さらさらと一連の数字を書き込んだ。ぴっと一番上の紙を破り取って、オリガに渡す。


「それでは、そちらで全てを集めていただくという条件で、この金額でいかがでしょう?」


 オリガが捧げ持つようにする紙片を受け取って、スオウはそれを確認する。後ろでスズシロたちが息を呑む気配が生じていた。

 それは、ショーンベルガーへの借金を返しきるにはとても足りない金額ではあったものの、十分にその足しにはなる程度の大金であった。


「ふむ」


 リディアは客の判断を急かしたりしない。むしろ、悩んでくれれば悩んでくれるだけ、相手を見定めることが出来ると思っている。

 だから、スオウがすぐに応じたのは彼女としては少々残念な気分だった。


「皇女殿下に確認させていただきたいのですが」

「なんでありましょう」

「魔族と商取引を行うというのは、人界の倫理として問題は生じないのでしょうかな?」

「……と仰いますと?」


 予想外の問いにも、リディアは優雅に小首を傾げることで応じた。


「南方の者たちより目をつけられたりはしないものかと」

「ああ……」


 人界の南方には神界が存在する。それら神々が目の敵にするのはもちろん魔族に他ならない。


「我がゲール帝国も神々を奉じております。もちろん、神聖連邦のごとく全てを捧げるというわけにはまいりませんが、信じ敬う心を欠かすことはありません。しかしながら、皇子殿下」


 リディアは強い調子で続けた。


「人界には人界の生があり、暮らしがあるものです。我らの暮らしを豊かにすることを、あえて神々が罰せられるとは考えがたいものと」

「なるほど。それは安心というもの」


 それから、スオウは再びリディアが書き込んだ紙片を眺めた。


「しかし、困りましたな。皇女殿下」

「困惑するような事がおありでしょうか?」

「ええ。先ほど話に出ました通り、我々の持つ貨幣が珍奇であること。そして、それを一手に仕入れることを前提として、皇女殿下はこれだけの対価を申し出てくださっているのでしょう?」

「仰せのとおり」

「でありましたならば、すでに貨幣が流出していたならば、その価値を大きく減じることになります。たとえばショーンベルガーにおいて開いていた市においてわずかなりとも人界の商人の手に渡っていたとすれば」


 リディアは眉をひそめた。

 スオウの言葉を素直に聞けば、これは難癖だ。

 ショーンベルガーでのやりとりで魔界の貨幣が使われることなど、まずなかったろう。もしそれが可能であったなら、すでに魔界の金銭を利用して商取引を行っているはずだ。


 しかし、わからないのはその難癖の付け方だ。取引を渋る振りをして値をつり上げるにしても、上手いやり方とは思えない。

 まだ断じるには早いとは思っても、失望が胸に広がるのを止められないリディアであった。


「そこで一つ提案があるのですが、聞いていただけましょうや。皇女殿下」

「それはもちろん」


 リディアは当然に値上げだろうと思っていた。だが、スオウの主張は予想とは全く外れていた。


「我々から皇女殿下にお渡しする貨幣については、私の保証書をつけましょう。枚数についてはご指定いただきたい」

「……なんと」

「カラク=イオの長、あるいは魔界の皇太子たるスオウの名において、真正の魔界の産であることを証明する書を添えると、こう申し上げております。こうすれば、もし他に流れたものがあっても、皇女殿下が扱うものの価値は減じますまい」


 リディアにはスオウの申し出の意味はしっかりとわかっていた。

 だが、自分からそれを言い出す意味は、見当が付かないでいる。


「……その書のお値段は?」

「我らでは無駄になってしまうものに価値をつけてくださることへの好意とお考えあれ」

「それはなりません」


 リディアは厳しい声で言い放った。


「商売に感情を絡ませてしまえば、こちらもそうしたもので返すほかなくなります。それはなりません」

「これはこれは、こちらの狙いがばれてしまいましたか」


 そこで、スオウは悪戯っぽく微笑んだ。

 そんな青年の表情に、思わずリディアも釣り込まれて笑みを浮かべてしまう。

 お互い、裏でなにを考えているかはわからないまでも、この瞬間、二人はお互いを認め合っていた。

 少なくともリディアはそう感じている。


「では、この値段を多少割り増すということでいかがか」

「枚数を百枚とし、一割の上乗せでいかがでしょうか?」

「望外の喜びですな」

「では、そのように」


 そうして、スオウとリディアの商談は成約する。

 その後、引き渡しについてなどを打ち合わせ、オリガやスズシロたちも交えて雑談を交わした後で、二人の会談は終了した。



                    †



「ったく、なんで世の女ってのは、こんなひらひらしたもんを着たがるんだろうな」

「いや、そんな豪勢なのは着る人も少ないと思いますけど。それだって、姐御だから似合うんであって……」


 会談を終え、馬車に乗り込んだそばから深紅の衣装を脱ぎはじめるリディアに、オリガは苦笑しながらそう言うしかなかった。

 結局、下着姿になって平然としているリディアに、オリガは自分の士官服の上着を渡して着てもらう。

 同性とはいえ目のやり場に困るのだ。特にリディアのような立派な胸の持ち主ときたら……。


「それにしても、だ」


 リディアは髪もほどきながら、不機嫌そうに鼻を鳴らした。


「美しさを自覚してると来やがった」

「言ってましたね」

「あの野郎、まさかうちの家のこと知ってるわけねえよな? 母さんのこととかよ」


 オリガは一瞬黙り込み、慎重な様子でリディアに応じた。


「ソウライにいて、そこまで調べる余裕があるとは思えないっすね。姐御に会う前提なら別ですけど……」

「だよな。ってことは、勘かあいつの素かよ。たまんねえなあ」


 解放された黒髪をばさりと振って、彼女は深く深くため息を吐いた。


「あーあ」

「姐御」

「いや、まあ、わかるさ。綺麗な格好したがるのはな。それだって、着ていて気分がいい。褒められりゃそれなりに嬉しいもんだ。でもよ」


 リディアはオリガがたたもうと――せめて皺にならないようにしようと四苦八苦している服を指さして言った。


「本来政治や商売の交渉に美醜なんぞ関係ねえもんだろ?」

「まあ……そうであるべきっすね」

「ところが、実際はそうじゃねえ。男も女も相手がちょっと見た目がいいだけで態度を変えやがる。くっだらねえ。心底くだらねえ。自分を売るために着飾る娼婦のほうがよっぽど真っ当だ。努力が直接売り込むもんの質を上げてるんだからよ」


 オリガは黙って彼女の言葉を聞いていた。そんな側近の様子に、リディアは小さく肩を落とす。


「すまん。愚痴だ」

「いえ」

「それはともかく……。どう見た?」

「そうっすね」


 オリガは少し考えるようにしてから、リディアの問いに答えた。


「当人を観察するのは姐御に任せて、アタシは後ろの三人のことを観察してたんすけど」

「おう」

「結構感情豊かだったのが意外だったっすね。魔族ってもっとこう……超然としてるものかと思ったんで。ただ、それもあの皇子殿下への信頼あってこそなのかもしれません。驚いてはいたんすけど、不審そうなところが一切なかったんですよ」

「なるほど」


 俯いてリディアは考え込む。しばらく経ってから彼女は顔を上げた。


「皇子は?」

「姐御が興味持ちそうな奴だなって思いましたね」

「なんだよ、それ」


 ひとしきり笑ってから、リディアは頷いた。


「でも、正解だ」


 それから、リディアはぴっと一本指を立てた。


「第一に頭の回転は悪くねえ。といって強欲すぎもしねえ」

「間抜けは好機に一度に乗ろうとしますからね」

「ああ」


 もう一本、指が立つ。


「第二に、脇に逸れねえ。ありゃあ、悪くねえ」

「だと思いました」

「もちろん、常識が違うからな。そこを聞いてくる程度は、まあ、許容範囲だろ」


 それから、と彼女は言って三本目の指を足した。


「お前の言ったとおり、周りに信頼されてるように見えた。当然あいつの側も信頼してんだろう。これはでけぇ。一人でも信頼出来る奴がいりゃあ安心して動けるってのに、あの場に三人はいたからな」

「ええ」


 そこでリディアは立てていた指をゆるやかにほどき、寛いだ調子でオリガに笑いかけた。


「まあ、こっちにはお前がいるからな。ほんと安心だぜ」

「なんですか急に。それより、姐御」

「ん?」


 照れ臭いのか、いつもより早口でオリガはリディアに問いかけていた。


「あいつも言ってましたけど、神々との関係は大丈夫なんでしょうか?」

「気にすんなよ」


 ぱたぱたと手を振って、リディアはどうでもよさげに応じた。


「さっきも言ったけどな。人間には人間の暮らしがある。神さんたちは人間を見守ってくれてるんだろ? だったら、人の暮らしを邪魔するような神さんはいねえはずだ。もし邪魔するようなら、そりゃあ、いねえほうがましだ」

「姐御……」

「そんな阿呆がもしいたら、って話だよ。いるはずねえもんの話さ」


 声を落とすオリガに、リディアは快活にそう言い切った。

 聞きようによってはとんでもない物言いだが、その一方で、言質を取られないように言葉を選んでもいる。


「そりゃあ、神界がゲール帝国(うち)に魔族を討てなんて神勅を下したら、動かなきゃならねえかもしれねえ。だけどよ、それは要するに帝国の暮らしさえ脅かされるって時だ。いまは考えなくて大丈夫さ」

「……それも、そうっすね」


 オリガはそれ以上なにも言わなかった。

 果たしてリディアが言うようなことが起こりうるのか。そして、もしそうなった時、三界はいったいどうなっているのか。

 いまの彼女には想像もつかなかったから。


「とはいっても、実際、どこまで深入りするかは考えねえとな。船のことも含めて、まだ探り足りねぇ」


 それから、彼女はため息を吐くように本心を吐露した。


「腹割って話してみてえなあ。二人きりでよ」

「なんか手を考えてみましょう」

「いや」


 そこでリディアはきっぱりと言い切り、オリガを押しとどめるように片手をあげた。


「ありゃあ、小細工を気に入るような相手じゃねえ。素直に誘うことにする。今度は皇女の肩書き抜きでな」


 そう言って。

2015/05/20

誤字修正に加え、最後の節のリディアとオリガの会話を少し追加しました。

多少やりとりをわかりやすくしたつもりです。基本的な方向性は変わりません。


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