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プロローグ
これは小さな小さな町の、大きな大きな物語。
彼の名はアレン この町で小さな靴屋の一人息子。
彼は昔から悪戯が大好きで、よく両親を困らせていたことがあった。
しかし、学校では成績優秀、運動神経抜群の優等生とされている。
学校と自宅での格差は昔のとある件がきっかけな訳だが、
それはまた別の機会にでも。
アレンは、今日も両親を困らせている。
今日は父親の万年筆を投げ、壊してしまったらしい。
一瞬は、反省の表情を見せる彼だが、数時間するとまた悪戯っ子の顔に戻ってしまう。
両親はどうしたものか、と困っていたが、
現時点では大したことない。と一応そのままにしていたそうだ。
しかし、それもしばらくの間だけ。
数ヵ月すると突然彼の悪戯は急激に変化していった。
彼は人を傷つけはじめたのだ。
そこから、彼は急激に変わり果てた。