別れ
ゆさゆさと誰かに揺すられて眼を覚ました。
まだ眠いのに…
起き上がって文句を言おうと口を開き
固まってしまった。
尋常ではない、恐ろしい顔をした
お母さんとお父さんがいた。
「いいかいシエラ。お前は部屋のベッドの下にある隠し通路を通って逃げるんだ」
口を開く前にお父さんがベッドをどかし、
下にあった蓋を開けて
私をそこへ押し込んだ。
「道をずっとたどっていけば町がある。町のギルドに行ってこれを見せるんだ」
そう言って
赤い蝋で封をされた手紙と
美しい竜の紋様が彫られた
短剣を渡された。
あまりにも彫られた竜が美しかったもので
シエラは思わず見入ってしまった。
「シエラ…元気でね…ちゃんとご飯食べて、体に気を付けるのよ?」
今にも泣き出しそうな顔で
お母さんはいった。
まるで懇情の別れの様。
「お母さん、何でーーー」
「お母さんとお父さんを信じなさい…」
言葉にする前に蓋が閉められた。
必死で抉じ開けようとするも、開かない。
できることはない。
ならばお母さんとお父さんを
信じるしかないだろう。
シエラは果てしなく続く一本道を
白い手紙と短剣を握りしめて歩き出した。
シエラはフラグをたててしまった…
いきなりお母さんとお父さん退場です。
早く書きたい所出てこないかな…




