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獣人の地にて私は  作者: おもち
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魔獣とコイン

薬草が大量に入った籠を持ち、

リアンさんのいる場所へと向う。

ちょこちょことついてくる

黒わんこが可愛い。超が付くほど。


結構な時間をかけて

ようやくリアンさんの元にたどり着いた。

籠、重いッス。


「依頼達成おめでとう」


どうもありがとうございます。

その場にへたり込むと

黒犬が心配そうに顔を覗いてきた。

そういえばこの犬、なんて言うんだろ。

リアンさんなら知ってるかな。


「リアンさん、この犬なんて言うの?」


「それは犬じゃない。魔獣」


魔獣!?この可愛らしいわんこが!?


「ガルムという。大陸には結構いる」


ガルムかぁ

うん。犬ですね。


「ガルムは下位魔獣。進化すると中位魔獣のオルトロスになる。さらに進化すると上位魔獣ケルベロスになる」


魔獣にもランクがあるんだ。

下位、中位、上位か。


「上に行くほど個体数は少なくなる。最上位魔獣というのもあるけど、それは一握りの魔獣」


どんな魔獣だろうな。

頭が八つある蛇とかいるのかな。

流石にいないか。東洋だし。

それより魔獣は獣人を襲わないのかな。

教えてリアン先生。


「魔獣は基本的に獣人を襲わない。同じ獣の血が流れているから。でも好かれはしない」


そうなんだー

じゃあ私が好かれているのは何故?


「貴方に魔猫族の血が流れているから。魔猫族は魔獣に好かれ、天猫族は聖獣に好かれる。貴方の場合は両方」


あ、そういえばそうだった。

何故私の事を知っている。

そうか。あの時の手紙か。


「聖獣も同じ様なランク分けがある」


やっぱりあるんだね。

ペガサスとかでしょうか。

じゃあ何で冒険者ギルドがあるんだ?


「今から貴方の冒険者コインをつくる。手、出して」


思考を中断して手のひらを差し出す。

手に置かれたのは

500円玉サイズの木のコイン。

よく見ると不思議な紋様が彫ってある。


「名前を言って」


「シエラ・コーリア」


名前を言うとコインが淡く光った。

光が治まると変わらず木のコインがあった。


「登録完了。まずは最下級のランク鼠から」


鼠ランクか。珍しいね。

FとかEじゃ無いんだ。


「ランクは下から順に鼠、蛇、猫、狼、獅子、竜。最高ランクは竜。現在大陸に3つしかいない。昔は沢山いたけど。ランクが上がる事にコインの色や材質が木、石、鉄、銅、金、銀の順に変わる」


やっぱり銀の価値は高いですなー

動物なんだ。

同じ種族の獣人は不快にならないのかな?


「動物と獣人は違う。だから大丈夫」


人と猿の違いみたいなものでしょうか。

よく分からない。

リアンさんは強そうだな。

どのくらいのランクだろう。


「私のランク?」


ごそごそとリアンさんはポケットを漁る。

ポケットあったんだ。その服。


そして探し物を発見したのか、

それを取り出しポイッと私に投げる。

慌ててキャッチするとそこには銀の輝き。

まさかランク竜だと!?

なんてこったい。

度肝を抜かれたというのは

まさにこの事だろう。

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