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どうぞ?

「……私のこれが“くるくるくる~ん”……“くるくるくる~ん”……」



 確認するように、男は自分で反芻してみる。

 すると、確かに自分の頭部のそれは“くるくるくる~ん”としているような気がした。


「……」


 男は多種の羊を知っている分けではないが。

 自分のモノに似た形状の角を持つ、人間が食用に飼育している羊を見たことはあった。


「差し上げます。どうぞ」

「ありがとう!」


 自分を見上げるここなが差し出した両手に。

 その小さな小さな手が落とさぬように、バースディケーキをそっとのせた。


「あわわっ!? おもっ……あ、ありがと、メリーさん」


 男はここな一人で持つには、この大きなケーキが重たすぎることに気づき、ここなの腕に両手を添えて支えた。

 

「……いえ。配慮が足らず、申し訳ありません」

「ねぇ、メリーさん! ここな、ふうっ~って、してもいいの!?」


 蝋燭を吹き消したいと言ったここなに、男は首を振った。









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