番外【ありえるかもしれないそんな日常】
ゴブ1号『ギヒヒ、こいつらを育てろ……なぁ、俺に何を求めてやがるんだ!!あいつは!!』
俺は目の前にいる同族の餓鬼2匹を見て1人頭を抱えた。
この餓鬼どもはいつの間にか俺の前にいやがった。
こう言うと不自然かもしれねぇが、俺には実際そうだったんだから他に言いようがねぇ、こいらはいきなり俺の目の前に現れた。
あいつの話によるとこんな弱っちい餓鬼どもが、俺の唯一とも言える仲間らしいのだから泣けてきやがる。
ゴブ2号『ぎひひ?……ぎひひ、ぎひひ!』
突然餓鬼の一匹、少しでかいほうが俺の真似をしだした。
ゴブ1号『あ?』
ゴブ2号『ぎひひ!』
そいつは俺のことを指差して言っていた。
どうやら俺のことらしい。
ゴブ2号『ぎひひ?』
餓鬼はもう一度確かめるように呼んだ。
ゴブ1号『あーあー、何でもいい何とでも好きに呼びやがれ』
ゴブ2号『ぎひひー♪』
ゴブ1号『俺の名前は《ゴブ1号》でてめぇは《ゴブ2号》なんて残念でナンセンスな名前だがな』
ゴブ2号『ぎひひ!』
ゴブ1号『おい、うるせぇよ、おい!お前はいい加減にしろっ!』
一匹はずっとぎひひ言ってやがるし。もう一匹の餓鬼は遠慮なく頬を使って遊んできやがるし。
第一印象としては最悪の一言だった。
でも、手放したくねぇと思っちまう辺りこいつらと共にする生活も俺は案外気に入ってるのかもしれねぇ。
ゴブリンが守りたかったもの……それは……