番外α【【防衛】3の裏側の話】
ほのぼのが抜け落ちるの意味がわかる話です。
裏話、です。暗い話が嫌だという方は回避推奨。
ゴブ1号『ギヒヒ、ここまでくれば誰も来ねぇだろ』
パラキート『何だよ!!ゴブリン風情が俺を説教するってーのか?!』
ゴブ1号『ギヒヒヒ、お前、青い顔した商人の男に草渡されたんだろ?『疲れてないかい?この草を乾燥させて粉末状にして吸い込めばそんな疲れ忘れちゃうよ』ってな風によぉ』
パラキート『……なんだ、お前も知ってたか、なぁ、あの商人どこ行ったんだよ!!あいつのせいでもう俺はあの草がないと生きていけなくなった!!あの草がないと俺は怖くて不安でどうにかなりそうなんだ……』
ゴブ1号『ギヒヒ、商人の居場所はもう知らねぇ、お前は……もう手遅れだ。そうなっちまうと死ぬまで治らねぇよ』
パラキート『……やっぱりか……俺何となく、気付いてたんだ、このままだと、死ぬなって……でも、それでも、止められなかった。……自業自得だよな。こんな、っ、こんな俺を、笑ってくれよ』
ゴブ1号『ギヒヒヒ、そうなっちまったのはお前のせいだけじゃねぇ、俺が笑えるのは俺自身のみだ』
パラキート『……なぁ、何でヤッてるって、わかったんだ?これは、外見何にも、変わらない、やつのはずなんだ』
ゴブ1号『ギヒヒ……【フラワーロップ】だ。【フラワーロップ】は同族に対する警戒心と縄張り意識が極端に強いんだぜ。それこそ縄張りに入ったら血縁関係があろうがなかろうがかみ殺しちまうぐらいにな』
パラキート『…………』
ゴブ1号『ギヒヒヒ、つまり!!そんな奴らがみんな仲良く仲良しこよしでいるはずねぇわけだ。本能すら忘れるほどトチ狂っちまうものっつたら、それしかねぇはずだ』
パラキート『ただの消去法か』
ゴブ1号『ギヒヒ、消去法をバカにすんじゃねぇよ、薬中。……で、お前はこれからどうすんだ?』
パラキート『わからない。ただ、これまでも、これからも、俺は変わらないと思う』
ゴブ1号『ギヒヒ、そうか、お前はつらい方を選ぶのか、応援してるぜ、頑張れよ。じゃあな』
こうして事件は一応の落ち着きを取り戻した上で、一段落ついた。
こんな見方もありますよー?的な話でした。