リア充爆破テロ部の規定的日常
この『リア充爆破テロ部』は以前より考えていた小説でたまたま他の短編を考えていたところ何故か合致してできた『リア充爆破テロ部』の短編です。
楽しんでもらえれば幸いです。
登場人物
陰謀迷いた事が好きな部長〈ボス〉
常に泰然自若な副部長〈副長〉
部長を崇めてやまない部員1〈実行部隊長〉
混乱を求めない平和主義者の部員2たる私〈参謀〉
〈〉内は部内ヒエラルキー
私は説得を繰り返す。
「そんなものをいきなり対象に渡すんですか、人格破壊者と疑われますよ」
私はいまある部に関わっている。
「いいや、手は考えてる。我が校の調理実習部に我が部の構成員がいてなそいつがカップル向けのケーキを考案したという体で試食してくれるカップルを募っている。後は渡した相手の所へ行き見事にまっぷたつにしてやるのだケーキも奴らの仲もな。あーはっははは」
こらえきれなくなった部長が大哄笑で話を締めくくた。
まあ、トリッキーな発想はこの部長ならではだが・・・
「・・・で、そのあとは部長?」
続いてた笑いを納め
「部長じゃなくボスと呼べと言ってるだろ参謀。で、その後とはなんだ?」
「引き裂いた後、どうやってネットへ引き込むんですか?」この場合、本当に引き裂かれるかは分からないけど・・・
「・・・・・・」
「まさか、考えてないんですか?」
私の問いには答えず他の部員へ話を振る。
「さあ、諸君何か考えはないか?。まずは副長」
「ありませんね」
澄まし顔でスルー。
部内では副長と呼ばれている副部長は冷静そのものてか無関心。
「むー、では実行部隊長」
「ハッ!。すいません、出てきません」
綺麗な敬礼しながら答える彼はこの部の部員1で部長に絶対服従の犬だ。
その彼も案は無いらしい
これで、この作戦も立ち消えだな。
そんなことを考えていると流れ弾が飛んできた。
「では、参謀に任せる!」
そう、部員2たる私への無茶振りだ。
しかも部内ヒエラルキーで最下位。
「こういう時の為の参謀だしな」
くっ、呼び名に騙されてはいけない。ただの部内の便利屋扱いなのだ。
「そんな簡単には出てきませんッ!」
はねつけてやるこんな事
「参謀ーッ!!」
「なんです部長」
いやみで部長を付けてやる。
眉根を寄せた部長は静かにこういう
「我が部の格言は?」
唐突な質問になんだと思ったが、言わないといけない雰囲気を醸す部長にひるみ言ってしまう。
「・・・な《為せば成る、為せねば成らぬリア充爆破テロ》・・・」
にやりと笑みを浮かべ
「ふっ、分かってるではないか参謀」
「はっ?、えっ?」
「では、よろしく頼むぞ。参謀」
そう言って部室を出ていく部長。
「えーーっ!?」
そして、副部長も部員1までも揃って”よろしく”の言葉を残し去っていく
「えーーーッ!、えーーーーッ!?」
いつまでも私の「えー」のみが響く、リア充爆破テロ部の部室だった。
END
読んで頂いた方ありがとうございました。
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