8 入隊許可! 兄の葛藤とダイフクの熱き友情
「はじめまして。クロッチアニキの弟で、チャイロと言いますニャン。アクセントは[チャ]に付けてくださいニャン」
改めて、チャイロはニャンダバーのお猫様たちに、自己紹介をした。
ダイフク、シロジ、他のお猫様たちも自己紹介をしていく。
「クロッチと顔が似てるにゃ 毛並みが違うけど面影あるにゃ」
リーダーが、チャイロの顔を見て言った。
「チャイロよ クロッチに会いたかっただけじゃないなもし リーダーにお願いがあるんだろなもし」
「お願いって、なんにゃ?」
「そうだったニャン リーダー、オレッチをニャンダバーに入れてくださいニャン」
「ニャンダバーにかにゃ?」
「オレッチ、クロッチのアニキみたいに、お猫様に優しい世界を作りたいニャン」
「チャイロ、俺たちは人間社会に立ち向かう悪役だニャン、危ないからやめとくニャン」
「アニキ! やだニャン オレッチ、大人になったニャン 母ちゃんから独り立ちしたニャン アニキを追いかけて、ここまで来たニャン」
「チャイロ! もっと安全なお猫様の世界があるニャン お前には、まだ早いニャン」
「オレッチ、負けないニャン! 強いお猫様になるニャン! アニキみたいになりたいニャン!」
「クロッチ! チャイロ! ニャン、ニャン、ニャン、ニャン、ニャン、ニャンとうるさいダニ!!」
お猫様たちは、兄弟喧嘩を傍観していたが、いつも温厚なダイフクが真っ先にキレた。
「クロッチ! 何良い子ぶってるダニ 素直に喜ぶダニ チャイロ! クロッチに認めて貰いたかったら、もっと態度で示すダニ」
「おぉ! ダイフクがまともなことを言ってるなもし」
「ムーンさん、俺が台無しダニ」
ダイフクに怒られて、キョトンとするクロッチ。ムーン、シロジは3匹を生温かい目で見ていた。
チャイロは、キリッと表情を引き締めて、リーダーの前に立った。
「リーダー!オレッチ、クロッチの異母兄弟に当たり、チャイロと言いますニャン まだ独り立ちして間もないですが、お猫様のお役に立てるよう精進しますニャン アニキは子供だと反対してますが、オレッチをニャンダバーの一員に入れてくださいニャン」
チャイロは、真っ直ぐにリーダーを見つめた後、頭を深々と下げた。
「さすがクロッチの弟! 潔いにゃあ」
「クロッチ、これでも反対するのかなもし?」
「俺は、チャイロには、もっと安全なお猫様でいて欲しかったニャン だけど、チャイロも男だニャン 俺は、リーダーに従いますニャン」
リーダーは、クロッチを見た後、チャイロに向き直った。
「チャイロ、顔を上げるにゃ。ニャンダバーは、悪の秘密結社だが、悪いことをするだけが目的じゃないにゃ 悪の秘密結社として、人間にお猫様として辛いことを強いられことがあるにゃ 自分が優先じゃないにゃ 全てのお猫様が平和に暮らせる社会を作ることが目的にゃ」
「わかってますニャン」
「よし!チャイロ 俺たちと一緒に、お猫様の住みやすい世界を作るにゃ」
「ありがとうございますニャン」
チャイロは、喜び、大泣きしながら「よろしくニャン、よろしくニャン」とお猫様たちに挨拶を繰り返ししていた。
「ダイフク.....ありがとうニャン 冷静さを失っていたニャン」
「良いってことダニ 俺とクロッチは、友達ダニ」
クロッチとダイフクは、おでこをお互いにごっちんこして、絆を深めていった。




