3 リーダー出陣! 若き猫への愛の試練だニャン
悪の秘密結社チームニャンダバー。
お猫様たちが、人間社会に悪の限りを尽くし、日々戦いを挑んでいる。
「クロッチ~、ごめんダニ 俺、自分で手伝いたいって言ったのにダニ」
「気にするにゃ、ダイフク 少しずつ慣れるしかにゃいニャン」
「せっかくリーダーが、俺も3丁目の喫茶店攻略を手伝うようにって許可して、くれたのに....... 俺、ビビってしまうダニよぉ」
「人間の手がにゅっと近くに来たら、どんにゃお猫様でも怖いニャン」
「俺も早くクロッチみたいに、勇気をもってお首を傾げたり ゴロゴロニャンできるように、ニャンダバーの一員らしいお猫様になりたいダニ......,」
ダイフクは、頭をしょんぼりと下げ、深い深いため息を吐いた。
「ダイフク、俺は一緒にいてくれるだけでも、こころ強いんだニャン!」
クロッチは、ダイフクにおでこゴッチンをして慰めていた。
「ダイフク! 今日の貢ぎ物を持って帰るニャンよ」
「にゃにゃにゃ! 食べたいダニ だけど俺は活躍してにゃいから我慢ダニよ」
「俺、ダイフクのそういうところが好きニャン!」
クロッチに励まされ、気持ちが浮上したダイフク。2匹のお猫様は、ニャンダバーの拠点へ帰って行った。
「合言葉を言うにゃあ」
「モフってモフモフ ニャンダバー!」
「ダイフクとクロッチ確認! 入るにゃあ」
ダイフクとクロッチは、今日の報告をする為に、リーダーの元に急いだ。
サビ柄の丸顔が凛々しいお猫様が、陽のあたるソファーの上でまったりとしていた。クロッチとダイフクの姿を見て、いつもの箱座りの体勢になった。
「リーダー!ただ今戻りましたニャン」
「クロッチ、ダイフク!おかえりにゃ」
「リーダー!今日の物資は、チーズでしたニャン」
クロッチは、今日の貢ぎ物を報告した。ダイフクと持ち帰った貢ぎ物を、留守番中のお猫様たちの目の前にポトリと落とした。
「ダイフク!クロッチ!ありがとうニャン」
お土産を貰ったお猫様達は大喜びで、2匹にお礼を言った。だけど、ダイフクはどこか寂しげな表情で、苦笑いをしていた。
そんなダイフクの様子を見ていたリーダーは、クロッチに尋ねた。
「ダイフクの様子が、おかしいにゃ クロッチ、何があったにゃ?」
「リーダー.....、ダイフクは、人間の手が怖いのですニャン」
「人間の手にゃん?」
「3丁目の喫茶店で、貢ぎ物の白い乳が出され、俺の隣でそれを飲んでいた時ですニャン 女店員がダイフクの頭を、触ろうとしてきたですニャン。」
「いきなりかにゃ?」
「そうです。ダイフクは、最初警戒していたけど、初めて白い乳を飲んで、あまりの美味しさに、警戒を忘れてしまいましたニャン」
「それで、ダイフクはどうなったにゃ」
「いきなり見えた女店員の手に、怯えてお尻尾まんまる、シャーっと威嚇、女店員の手を叩き落として、ぴょんぴょんぴょんと斜めに3回飛んで逃げたですニャン」
「ビビったにゃ?」
「見事なビビりでしたニャン」
お猫様の人間との邂逅にはよくある事象だった。リーダーもその事は、よく理解している。だから、誰もダイフクを責めることはしない。クロッチだって、最初は怖がっていた。
「ダイフクは、俺が女店員に実行していた魅惑のお猫様メロメロ作戦を、台無しにしてしまったと思っているんですニャン」
「ダイフクは、若いにゃ」
「俺が大丈夫と言っても、ただの慰めとしか受け止めにゃいですニャンよ」
「判ったにゃ! 明日は俺も一緒に行くにゃ」
「リーダー! ありがとうですニャン ダイフクもきっと喜びますニャン!」
「良いって事よにゃ! これもリーダーの務めにゃ」




