表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モフッてモフモフ 俺たち チームニャンダバー!悪の秘密結社だニャン  作者: 枝豆子
3章 オレッチ ただいまスパイ活動してるニャン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/34

21 雨の予報とストッキング。日曜日の巨大な誘惑

「今日は、なんだかお髭がこしょばい感じがするニャン」


チャイロは、朝から自慢のお髭がムズムズしていた。ムズムズが気になり頻りに顔を洗う。


『【モカ】ずっと顔を洗っているね』


『猫が顔を洗うと雨が降るっていうからなぁ。念のため、傘を持っていきなさい』


『はい、お父さん』


3丁目の喫茶店、店名は[いつもの処]。父と娘が切り盛りしている。娘が幼少の頃、妻が他界した。娘に寂しい思いをさせたくないという気持ちから、自宅リフォームし喫茶店をオープンさせた。


「女店員、お出かけするのかニャン?」


チャイロは男店員の膝の上で、全身マッサージを受けていた。


「よし!もうマッサージは、充分ニャン。オレッチ、今度は女店員のところに行くニャン」


『【モカ】!お父さんの膝から下りちゃうのか?』


「お出かけするなら、オレッチの匂いをつけに行く必要があるニャン」


『おい、【モカ】そっち行ったぞ』


チャイロが、潜入してから喫茶店の2階には、玄関の扉以外には、全てお猫様扉が取り付けられた。チャイロは、お猫様扉をくぐり抜け、女店員の部屋に行った。


『【モカ】、今からお出掛けするから余り遊んであげれないの。ごめんね』


「女定員!オレッチのスリスリをありがたく受け取るニャン」


チャイロは、気にする事なく女店員の足に擦り寄る。そして、ガバっと立ち上がって爪をほんの少しだけ出した。


「オレッチ、ツルツルあんよにピリっとするの好きニャン」


『あぁ~!【モカ】やめて。新品のストッキングなの。伝線するから爪引っ込めて~』


「楽しいニャン、楽しいニャン、ピリってなるニャン」


『【モカ】お願い。お父さんと遊んで。

やだ~ストッキング伝線したじゃん』


ストッキング破りが楽しいチャイロは、やめてと言われても止まらない。一筋、二筋、ストッキングにどんどん線が増えていった。


『お父さん、助けて。【モカ】がいたずらするの』


『はいはい』


娘に呼ばれて、男店員は立ち上がった。


『【モカ】が我が家に来てくれて、うちの中が本当に明るくなった。年頃の娘との会話も【モカ】のおかげで増えた』


娘の部屋から聞こえる楽しそうな叫び声を聞きながら、チャイロを迎えに行った。


再びチャイロは、男店員の腕に中。玄関先で、女店員を男店員と見送っていた。

女店員は、チャイロの頭をひと撫ですると『行ってきます』と言って出かけていった。


『じゃあ、今日は【モカ】が喜びそうな物を作ってあげるからね』


そう言って、チャイロの顔に頬ずりをして部屋の中に戻った。


本日は、日曜日。毎週日曜日は、喫茶店の定休日。3丁目はビジネス街であるため、日曜日は閑散としている。よって、毎週日曜日を定休日としていた。


男店員は、リビングで、大きなダンボールの前にたっていた。大きなダンボールの前をぐるぐる回るチャイロ。


「このオレッチを誘惑する大きな物体は何だニャン?」


匂いを嗅いでも解らない、角にスリスリしても解らない。


『【モカ】危ないから下がっててね』


男店員は、チャイロをソファの上に降ろした。そして、カッターナイフで大きな箱を開封した。


『おぉぉぉ!大きな箱だニャン。入りたいニャン!男店員、オレッチを箱に入れるニャン』


ソファから飛び降り、箱の前をウロウロしてみる。箱の縁に前脚をかけて立ってみる。男店員をじっと見つめて「にゃろん」と甘い声を出してみる。


「男店員、オレッチを無視するんじゃないニャン!箱の中の物を出す前に、オレッチを中に入れるのニャン」


男店員は、チャイロの頭を撫でるが、箱の中身を出すだけでチャイロを中に入れてくれない。


男店員の足にちょっかいを出しても、背中に飛び乗っても、ただただソファに降ろすだけだった。


「むむむ!もう怒ったぞニャン」


『あぁ~、やっと全部取り出せた。【モカ】お待たせ』


臨戦体制だったチャイロを、むんずとつかみ箱の中に入れた。箱の側面に小さな窓をいくつか作り、ピンポン玉を一つ投入。そしてチャイロを箱の中に入れたまま、箱の上蓋を閉じて、テープで仮止めした。


『出来上がるまで、少し待っててね。休憩の時は遊んであげるからね』


チャイロをダンボールに閉じ込めたまま、男店員は、作業を開始した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ