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モフッてモフモフ 俺たち チームニャンダバー!悪の秘密結社だニャン  作者: 枝豆子
1章 俺たち悪の秘密結社だニャン

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2 戦慄の報復! 赤きブーブーと恐怖のゴーゴー風

 本日もチームニャンダバーは、人間社会に牙を剥き、悪の限りを尽くす、お猫様たちは元気に暗躍中だ。


「リーダー!シロジさんをビックリさせ怪我をさせたブーブーをついに見つけましダニ」


「ダイフク!でかしたにゃ!早く報告をくれにゃ」


 ダイフクは、白い長毛種のぽっちゃりなお猫様。丸くなると、鏡餅か巨大なまんじゅうに見える為、仲間たちからは『ダイフク』と呼ばれている。


 リーダーと呼ばれたサビ柄のお猫様は、大き目な耳を真っ直ぐにピンっと立てた。


「これでシロジの無念が晴らせるにゃ」


「ダイフク、ありがとうにゃあ」


「お礼はいらないダニよ~ 1週間前のシロジさんの姿を見たら、居ても立っても居られないダニ」


「俺も悔しかったにゃ!ずぶ濡れで擦り傷だらけのシロジを見て、本当に悔しかったにゃ」


「リーダー、ダイフク おいら、本当は悔しかったにゃあ」


 涙を流しながら、シロジは当時の事を語った。


「あの時は、天気が良かったから、ブーブーの上でお昼寝をしていたんだにゃあ」


 ブーブーとは、人間が乗る『車』の事である。お猫様達は『車』と言う名称を知らない。大きな道路をブーブー音を鳴らしながら猛スピードで走っていく人間の乗り物と言う事しか解らない。よってお猫様達は『車』の事を『ブーブー』と呼ぶ。


「気持ち良くって、ぐっすり眠ってしまったにゃあよ 俺がブーブーの上に寝ているにも関わらず、あの人間は、あの人間は.......ブーブーを急に動かしたにゃあよ」


「普通、人間は物音を立てるから、俺たちは気づいて、ブーブーから降りるダニ」


「そうにゃあ! あの人間、音を出さにゃいようにブーブーに乗って、急に音を鳴らして動かしたにゃあ!」


「シロジさん、めちゃ怖い思いしたダニ! 驚いたダニ!」


 ダイフクもあの時のシロジを思い、涙を流す。


「ダイフクは優しいにゃあ。ありがとうにゃあ」


「だって、シロジさん、悔しい、悔しいって言ってたダニ。大きな音を出して動いたブーブー驚いて、ドブにハマって怪我したダニよ! 通りかかった人間にお庭に連れて行かれ、冷たいお水をいっぱいかけられて、ゴーゴー大きな音を出す怖い風に吹かれたダニ すっごい辱しめを受けたダニ...... シロジさんが可哀想だったんダニーーーーー」


 シロジさんは、大泣きするダイフクの顔をペロリと舐めた。自分のために泣いてくれる優しいダイフクの心が嬉しかった。


 そんな様子を見ていたリーダーは、かっと目を見開き、立ち上がる。シロジの辱めを一緒に聞いていたお猫様に大きな声で号令をかけた。


「シロジの無念をみんにゃで晴らすにゃ!」


「にゃーーーーーーーー!」


 ニャンダバーのお猫様は、全員が悪の秘密結社の一員だ。


 自分たちに向けられた悪意には、とことん立ち向かう。勇気あるお猫様の集団なのだ。


「ダイフク!案内するにゃ!」


「リーダー、了解ダニ!!」


 ダイフクを先頭に、リーダー、シロジが続く、そしてニャンダバーのお猫様たち全員が、ターゲットの車を目指して走った。


「リーダー、あのブーブーですダニ。お馬のマークに赤色、前と後ろの四角い板にお団子の絵が4個ずつ書かれているですダニよ シロジさんの言った特徴通りのブーブーですダニ!」


「シロジ、あのブーブーで間違いにゃいかにゃ?」


「お団子の絵......8888! リーダー、あのブーブーにゃあ 恐ろしいブーブーにゃあ!」


シロジが最終確認をすると、リーダーは大きく息を吸い込んだ。


「みんにゃー シロジの無念を晴らすぞにゃーーーー」


 リーダーの号令で、お猫様達が一斉に動き出した。


 第一陣のオスのお猫様達でブーブーを取り囲み一斉にお尻を向ける。

尻尾をぴーんと真っ直ぐに立てた。


「みんにゃーーー狙いを定めるにゃ!発車よーい!....にゃーーーん!」


 リーダーが号令をかけるとぴーんと立てた尻尾を小刻みにに震わせた。


 オスのお猫様達によるスプレー攻撃である。


「第一陣の攻撃が終わるにゃ、第二陣と位置を変われにゃ 2回目もしっかりと狙いを定めるにゃ 続けにゃ!」


 ダイフクも指揮を取る。シロジの恨みを晴らすために。


「うんち出そうにゃお猫様、こっちに集合ダニよ! 家の扉の前に俺たちの爆弾落とすダニ 踏ん張るダニ!」


 スプレーが終わったお猫様が、ダイフクに続いて、玄関の扉前に集結。お猫様特製『うんち爆弾』を積み上げていく。


「第二陣、発車よーい。にゃーーーーーーーん」


 第二陣のお猫様も、スプレー攻撃を炸裂させる。


「メスのお猫様たちは、ブーブーの背中に乗るにゃ! ベストポジションを探すにゃ」


「リーダー、はーいニャン」


「任せてニャン」


 メスのお猫様達は、前に後ろにブーブーの背中で、爪が引っかかる場所を吟味していく。鋭いお猫様の爪が、ブーブーの背中を捕らえていく。



「次の攻撃だにゃ! 位置につけにゃー!」


 メスのお猫様達が、ブーブーの上で自慢の爪を、にょきりと磨ぎすます。大きくお尻を突き上げて、後ろ脚で踏ん張った。


「にゃーーーーーー!」



 リーダーの掛け声と共に尻を高く上げたメスのお猫様達は、ジャッジャッジャッと前脚を一斉に動かした。


バリバリバリバリ

ブーブーの爪が引っかかるところに、鋭い爪たててバリバリバリバリと爪研ぎ攻撃が炸裂した。





「コラーーーーーー」


 家の中から大声を上げ、箒を振り掲げ人間が飛び出した!


「にゃにゃにゃにゃにゃ!」


「やったダニ! うんち爆弾を踏んづけたダニ!」


 したり顔のダイフクの横で、大爆笑のシロジがいた。リーダーはスッキリとした笑顔のシロジをみて、最後の号令をかける。



「終了にゃーーーー!みんにゃ!仇は打った!ズラかれにゃーーーーー!」


 蜘蛛の子散らしたように、四方八方にお猫様は走り去る。逃げるが勝ち! ニャンダバーの任務が終了する。


「ありがとうにゃあ。仇を晴らせたにゃん」


 シロジさんはリーダーにお礼を言った。


 チームニャンダバーは悪の秘密結社だがお猫様には優しい仲間思いの組織であった。



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