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モフッてモフモフ 俺たち チームニャンダバー!悪の秘密結社だニャン  作者: 枝豆子
3章 オレッチ ただいまスパイ活動してるニャン

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15 大丈夫ニャン、ひとりきりの潜入捜査

 3丁目の喫茶店にチャイロは無事潜入に成功した。


「リーダー、第1段階突破したニャン」


 チャイロは心の中でリーダーに報告をした。ここからは、ひとりぼっち。


 クロッチもダイフクもいない。油断すると涙がポロポロ出そうになるが、自分で決めた道だと心を奮い立たせる。


「アニキ オレッチ 頑張るニャン」


 喫茶店の中は物静かな雰囲気でどこもかしこも優しそうな感じがした。


『お父さん、この仔とりあえず2階につれていくね』


 チャイロは女店員に抱きかかえられて2階の人間の居住区に連れて行かれた。


『ここで少しお留守番していてね』


 チャイロを床に降ろすと、女店員は扉を閉めて1階の喫茶店に戻って行った。パタパタと階段を降りて行く音が遠くなる。


「潜入成功なのかニャン?」


 確認したくても相談出来る仲間は居ない。見知らぬ場所で、ひとりぼっちになりチャイロは急に不安になった。


「大丈夫ニャン 大丈夫ニャン」


 部屋の中で知っている匂いも全くしない。とにかく落ち着きたいとチャイロは床や家具などの匂いを嗅ぎ出した。


 少しでも安心できるように、小さな体をあちこちに擦りつける。


「知らない匂いだらけニャン.....」


 部屋の中で冷静になれるところがないか、匂いを嗅ぎながら探して行く。どこかにチャイロだけの秘密基地が作れるかもしれない。


 一度確認した場所は自分の体を擦り付け自分の匂いを残して行く。


「ここは、さっき見たニャン」


「この窓からお外がよく見えるニャン」


 部屋の中に自分の匂いが増えて行く事で、少しずつ落ち着いても来た。


 ソファーの裏に隙間がある。上も右も左も塞がって、チャイロがやっと通れる程度の隙間。


 頭を突っ込んで危険がないか確認をする。


「右よーしニャン、左よーしニャン」


 ソファーの後ろに回って、隙間の入り口から体を滑り込ませる。


にじにじ、よじよじ、にじにじ、よじよじ。


 奥まで入ったところで周りを確認。

 すっぽりと体が収まって、自分の匂いが充満した。


「よーしニャン!ここならゆっくり落ち着けるニャンよ」


 チャイロはとりあえずその場に座った。いろいろな事があったため、落ち着ける場所が欲しかった。


「ちょっとだけ、休憩ニャン」


 緊張の糸が切れたのがわかった。自分のペースで、頑張ればいい。きっとクロッチなら、そう考えるはずだ。


「休憩がおわったら、また捜査を始めるニャン!」


 だから、ちょっとだけお昼寝。

 大きな欠伸を一つして、チャイロは眠りに落ちた。



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