表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モフッてモフモフ 俺たち チームニャンダバー!悪の秘密結社だニャン  作者: 枝豆子
2章 悪の秘密結社 活動報告ニャン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/28

10 継承の儀! 兄の背中と喫茶店(ミッション)の受託

「チャイロ! お前はまだ独立したばかりニャン」


 潜入に立候補したチャイロに、クロッチが待ったをかけた。母のもとから旅立ったとはいえ、チャイロに潜入任務は、重すぎる。


「今すぐに潜入する訳じゃないニャン ムーンさんだって、若いお猫様が潜入するのが、一番効率的だと言っていたニャン この中で一番若いお猫様は、間違いなくオレッチだニャン!」


「確かに潜入は若いお猫様の方が、成功率は高いってムーンさんがいつも言ってるダニ」


「だけど、チャイロは今日ニャンダバーに入ったばかりニャン」


「アニキは、オレッチが信用できないニャンか?」


「違うニャン」


「チャイロ、クロッチは経験値が足りないと言いたいなもし」


「誰でも最初は未経験ニャン」


「リーダー、俺はチャイロでも良いと思うなもし 先入観が無い方が、癖も無く人間家庭に馴染みやすいことは確かなもし 俺が諜報員としての技も多少は教えれるなもし」


「チャイロ、クロッチもムーンも言っていることは一理あるにゃ クロッチ、お前が1か月間ニャンダバーのノウハウを叩き込むにゃ ムーンも協力頼むにゃ その結果で判断するにゃ」


「リーダー、了解ニャン」


「アニキ、よろしくお願いしますニャン」


「潜入した後の注意点などは、俺が教えてやるなもし」


「ムーンさん、ありがとうニャン」


 チャイロの指導に、兄のクロッチが抜擢された。会議も無事に終わり、翌日からチャイロとクロッチは、ノウハウを教えるため、一緒に行動することになった。


「まずは、パトロールで3丁目の喫茶店から、ニャンダバーまでの道順を覚えるニャン」


 心配性のクロッチは、近道を始め、危険な道も安全な道も全て教えていった。


 最初は土地勘も無かったチャイロだが、自分から、進んで安全確認をするようにまでなった。


「道を覚えたら、次は知り合いを増やすニャン」


「アニキ、どうして知り合いを増やすニャン?」


「一人でどうにもならない時、いざという時に、助け合ったり、相談したり、またニャンダバーに連絡してもらったりできるニャン」


 クロッチは、自分が知る限りのお猫様たちに、チャイロを紹介していった。ついでに、自分達が下僕化した人間たちも教えていく。青虫攻撃がよく効く人間についても忘れない。


「チャイロと言いますニャン」


「はじめましてニャン」


「新参お猫様ですが、ご指導、ご鞭撻の程お願いしますニャン」


 チャイロもクロッチに恥をかかせる訳にもいかないため、しっかりと挨拶を交わしていった。身体を擦り合わせ、お互いの匂いを記憶に刻む。


 チャイロの指導を始めて半月が過ぎた。いつものように、チャイロに人間と付き合うにあたって、注意点など説明していたが、どうもチャイロの様子がおかしい。


「チャイロ、どうしたニャン?体調が悪いのかニャン?」


「アニキ、オレッチと再会してもう半月たったニャン」


「あっという間だったニャン」


「オレッチ、クロッチのアニキを追いかけて良かったニャン。アニキ......ありがとう」


「何、今生の別れみたいなこと言ってるニャン。これからも一緒にニャンダバーでやっていくんだろにゃん!」


「そうニャン!オレッチ、アニキと一緒だニャン」


 前脚で今にも溢れそうな涙を拭ったチャイロ。せっかく再開出来たのに、また離れ離れとなってしまうかと思うと、まだ若いチャイロには限界だった。


「チャイロ、潜入したら寂しいとか思う暇はないニャン。しっかり叩き込むから覚悟するニャン」


「はいニャン」


 その後もチャイロは、クロッチとムーンに1か月に渡り潜入捜査のイロハを叩き込まれていった。


 ごろにゃんのタイミングや甘いメロメロ攻撃の効果など、ムーンもスパイ活動として、基本の技を叩き込む。


「ムーン、クロッチ。チャイロはどうにゃ?」


「リーダー、弟という贔屓目を除いても大丈夫ですニャン」


「クロッチの言う通り、若いだけあって吸収力が半端ないなもし また、柔軟性に富んでいるので、1匹でもやっていけるなもし」


2匹からの報告を受けたリーダーは、チャイロを呼び出した。


 チャイロは、緊張を隠しきれず、前脚で顔を洗ったりお腹をゾリゾリと舐めたり落ち着かない。


 しばらくすると、リーダーはムーンとクロッチの2匹を連れてやってきた。背筋をピンと伸ばし、チャイロはリーダーの言葉を待った。


「チャイロ、お前に3丁目の喫茶店を託すにゃ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ