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7話 訪問者の怪・前編

 ゴミ袋を手にマンションの共用部を歩いていた三隈(みすみ)は、ふと柵の向こうに見える景色に目をやった。

 

 共用部からはエントランスの周辺がよく見える。そこに、見覚えのある姿を見付け、三隈は一瞬躊躇(ためら)った。掴んだゴミ袋に目を落とし、溜め息を吐いてからエレベーターに乗り込んだ。


 管理人が不在の管理人室の前を通り過ぎて外に出ると、見覚えのある顔が目を丸くして立っていた。


「三隈さん!」


「……あぁ、高野(たかの)さん。何故、此処に?」


 三隈が訊くと、高野は真剣な顔を作って、声を落とした。


「実は、三隈さんが追われた悪いモノが原因じゃなかったんです」


「……は?」


 脈絡のない会話に、三隈が眉根を寄せると、その手元を見た高野がゴミ袋を指さした。


「あ、ゴミ捨ての途中だったんですね、すみません。あのぉ……もし良かったら、ゴミ捨てが終わったら協力して欲しいことが……」


 忙しいから、と断ろうとした三隈は、背後から聞こえた声に苦虫を噛み潰したような顔をした。


「あぁ、三隈さん。おはようございます。おや、そちらの方はお知り合いの方ですか?」


「あ、はい。高野です。三隈さんにはお世話になっております」


 深々と頭を下げた高野に、釣られて管理人も頭を下げる。


「管理人さん、おはようございます。えぇ……知合いです。今日はちょっと、たまたま此処で会いまして」


 キラキラとした笑顔を浮かべて応える三隈の姿に、高野は一瞬ぎょっとした顔をしたが、すぐに笑顔を浮かべ直した。


「あ、ゴミだけ捨ててきますね」


 三隈はそう言うと、速足で敷地内のゴミ置き場に向かった。肩越しに後ろを見やると、高野が管理人と談笑し始めたのが見えた。


 ──余計なことを言う前に戻らなければ。


 三隈が戻ると、管理人は丁度箒を手に掃除に出る所だった。高野が小さく手を振るのに、管理人が嬉しそうに手を振り返す。


「高野さん。何か余計なことは言わなかったよね?」


「余計なこと? 多分、言ってないと思います。晴れてますねー、とか。最近は涼しい日もありますねー、とかです。あ、管理人さんが三隈さんはなかなかに美男子だよねって言ってましたよ。良かったですね」


 ニコニコとして話す高野に、三隈は眉間を押さえた。


「それで、何で此処に居るの。あぁ、もしかして知り合いが此処に住んでいるとか?」


 この辺りでは、戸数が多い部類のマンションだ。何処かに友人の部屋があってもおかしくはないだろう。しかし、高野はふるふると首を振った。


「あ、違うんです。あの、三隈さん達と出会った日、覚えてますか? あの時に私はちょっとした調査依頼を受けてこの辺りを歩いていたんですが──」


 その時、エレベーターの方から何やら話し合う声が聞こえて来た。熟年夫婦がエントランスに立つ三隈と高野を見とめ「おはようございます」と会釈した。


 挨拶を返した三隈は、笑顔で熟年夫婦を見送った後、エレベーターを指さした。


「とりあえず、此処で話してると目立つ。俺の部屋に移動しよう」


 高野は目を瞬き、既に歩き始めていた三隈を慌てて追った。


 エントランス前の駐輪場にバイクの音が近付いて来る。この時間帯は何かと騒がしくなる。


「三隈さんのお家って、此処だったんですね」


 エレベーターの中で、高野が言った。不自然にエレベーターの窓の向こうに向けられていた視線を、パッと三隈に向けた。


「まぁ」


 高野はそわそわと落ち着かない様子で視線を泳がせている。


 三隈はハッと気が付き、内心で舌打ちした。


 独身男性の独り住まいに、年頃の娘を連れ込もうとしているのは問題なんじゃないか。そう考えている内に、エレベーターは七階に着いた。


「高野さん、やっぱり喫茶店にでも──」


 言い掛けた三隈の横を、高野はするりと通り抜け、ホールに出た。唖然と見る内に閉まり始めた扉を開け、三隈は高野を追った。


「どうしたっていうんだ」


「三隈さん。もしかして、三隈さんのお家って向こうから二軒目ですか?」


 高野は、恐る恐るというように共用部の先を指さしながら言った。それを見やってから、三隈は頷いた。


「そうだけど……もしかして」


 三隈は、高野の様子に眉を寄せた。僅かに顔を青くし、困ったように眉を下げている。


「やっぱり、三隈さんが原因だったんですね」


「……は?」


 事態を飲み込めないでいる三隈の前で、高野は難しい顔をした。




 結局、高野を部屋に招くことになった三隈は、部屋に入るなり窓際に目線を釘付けた高野に、いくらか感心した。少なくとも、彼女は稲田(いなだ)よりは〝何か〟を感じているようだ。


「あのぅ、あの鉢植えっていつからここに?」


「二か月程前……か」


「どちらで買われたんですか?」


 その問いに、三隈は少し黙ってから「珈琲でいい?」と返した。頷く高野にソファを示し、珈琲を淹れてから卓に置いた。


「あれは、突然玄関先に放置されていて、捨てても帰って来るから結局我が家に置いている」


「えっ、帰って来るんですか。それを、自分の家に置いちゃったんですか」


 マグカップを傾けようとしていた高野が、僅かに体を引いた。


「仕方ないだろ。帰って来るんだから。ちなみに家の中に入れたのは稲田だ。あいつのせいであれの世話をすることになった。魚代もまま掛かるし、迷惑と言えば迷惑だ」


 魚、ときょとんとした高野は、鉢植えに目を向け、納得したように頷いた。


「成る程、キジムナーですね。でも、キジムナーが宿るのはもっと大きくて古いガジュマルだったような……。こんなに小さな子にも宿るんですね」


 そう言ってから、やっとマグカップを傾けた高野の顔を、三隈はじぃっと見つめた。その視線に気が付いた高野が、目を瞬く。


「三隈さん、どうしました……?」


「キジムナーを、知っているんだな」


 再びきょとんとした高野は、笑みを浮かべた。


「実は実家がフラワーショップを経営していて、植物に関しては少しだけ。キジムナーの存在は、ガジュマルについて調べると自然と出てくる情報でもありますから。ガジュマル、可愛い木ですよね」


 でも、と高野は続けた。


「なんか……様子が、おかしいんですよね」


「適した管理をしている筈だが」


「あぁ、いえ、そういうことじゃなくて。なんか……こう……嫌な感じが混じってるというか。でもそこまでは気にならないような……不思議な……」


 考え込んだ高野は、パンッと手を合わせた。


「その前に! どうしてこの辺りに居たのかをお話ししないとですね」


 高野の言葉に、三隈はひとつ頷き、目線で話を促した。


「あの日、私は皆川先生のお知り合いから受けた相談についての調査をする為に、この辺りを訪れていたんです。相談内容は『通りに不気味な女が出る』。その〝女〟は、声を掛けようとしても、通りを追いかける内に姿を消してしまう。不審者として通報しようにも、得体がしれない存在に、その方は私のことを思い出したようです。以前、皆川先生から私の話を聞いていたようで。──あ、霊能者だーみたいな話じゃありませんよ。お願いを叶えてくれる子が居るのって感じで、本当に雑談程度で。願いを叶えてくれるなら、その女の正体を確かめることは出来るか、というお話で」


「それで、その女の正体は掴めたのか?」


 腕を組んだ高野が、むむ、と唸った。


「まだです。私はてっきり三隈さんが遭遇したという〝何か〟が、その女の正体かと思ったんです。でも、相談者の方曰く、まだたまにその女の姿を見るようで……解決していないんです」


 三隈は、じっと考え込んだ。〝何か〟に遭ったことは確かだが、しかしそれ以降、あの道で他の〝何か〟には遭遇していない。


 ふと、三隈はあることに思い至った。


「そういえば、今まで何となく受け入れていたが、結局高野さんの能力……とは、どういうものなんだ。霊視、という訳ではないんだろう?」


 高野は、ついと目線を上げ、うーんと唸ってから答えた。


「そうですね。私に幽霊は視えません。なので、霊視ではないです。例えばねねちゃんの件は、ねねちゃんが凄い霊だった……ということになります。お札も、この間お話しした通り、書いてみたらそれが叶ったというだけで、超能力ではないと思います」


「じゃあ、嫌な感じ、というのは?」


 高野は再びうーんと唸った。


「なんて言うのか……色々考えましたが、一番近いのは動物的勘、といったところでしょうか」


「動物的勘」


「はい」


 思わずプッと笑った三隈に、高野は頬を膨らませて「笑わないで下さい!」と抗議した。


 しかし、動物的勘とは……。笑みを引っ込めた三隈は、ちらと高野を見やって、内心で笑った。実に原始的方法だが、妙にしっくりくる表現だった。


 ふと、稲田が根性で目を覚ましたのを思い返し、三隈は笑みを浮かべた。「あ、また笑いましたね⁉」と抗議する高野に、「高野さんのことじゃない」と答えてから、三隈は考え込んだ。


「それで、その嫌な感じを追ってみたら、俺の家に続いていた、ということか」


「そうです。三隈さん、この家で何かおかしなことって起きていませんか?」


「あぁ、それなら──」


 その時、突然玄関扉が打ち鳴らされた。


 ドンッドンッドンッ。


 玄関を見やった二人は、自然と目を見合わせた。


 ドンッ、ドンドンドンッ。


 何者かは、扉を叩き続ける。


 立ち上がった三隈の服の裾を、高野が掴み引いた。声を潜め、慌てたように言う。


「い、行くんですか。危ないですよ」


「相手が何者だとしても、確認しないとならないだろ。高野さんのお札に頼るか、通報するかだ」


 三隈が、高野の手を剥がし玄関に歩いていくのに、不安そうについて来た高野が、鞄からメモ帳を取り出した。


 何やらメモ帳に書き込んでいる高野を見やってから、三隈はドアスコープを覗いた。そっと触れた扉は、変わらずドンドンッと振動している。


 ──何も見えない。


 ドアスコープから見える筈の景色は、真っ黒だった。


 三隈は、扉に目線を向けたまま後退ると、高野に訊いた。


「何か嫌な感じ……は、するのか?」


「します。〝何か〟が居ます。三隈さん、一体何したんですか……?」


 別に何も、と答えてから三隈は椅子に腰掛けた。腕を組み、考える。


 不安そうに玄関を見やっていた高野が、それでもそろそろと歩いて来ると、ソファに腰を下ろした。


「ドアスコープの向こうには何が見えたんですか」


「何も。真っ暗だ。いや、真っ黒という方が正確かもしれない」


「それって、向こうから覗いてるってやつですか……。ありますよね、そういう怖い話!」


 高野が不安そうに手を胸の前で組んで、小さく震えた。


 ドンドンッと響いていた音は、ふいにカリカリという音に変じていた。


 ──手法を変えたか。


 三隈は、高野の手元をちらりと見やった。


「高野さん。さっき書いてたお札は?」


「『進入禁止』です。開けなければ入って来ることはないと思うんですが……念の為。ただ、これを扉に貼ることで、もしかしたら刺激をしてしまうかもしれなくて……」


「もし、そのお札が高野さんの願いを叶えるなら、『悪霊退散』とか書けばいいんじゃないか」


 三隈の言葉に、高野は少し眉を寄せてから首を振った。


「……それは、出来ないんです」


「そうか。ちなみに稲田が持ってる札にはどんな願いが込められている? 文字ではないようだが」


 高野はすこし遠い目をしてから、薄く笑った。


「あれは願いが叶うように、という願いです。小さい頃におばあちゃんと一緒に描いた〝幸せのシンボル〟なんです」


 高野の言葉に考え込んだ三隈は、今までのことを振り返った。廃倉庫。道で遭った〝何か〟。古い家。金縛りを起こす女の霊。〝幸せのシンボル〟を描いた札を使ったのは、この四件だ。


「つまり、稲田の願いを叶えた……とも考えられるのか」


「はい、多分。稲田さんは霊能力とかをお持ちではないんですよね?」


 言葉を続けようとした高野が、さっと玄関に目をやり、顔を(しか)めた。


「な、なんかまた音が変わってません……? 呻くような声に聞こえるんですが」


 確かに、カリカリという引っ掻く音から、今はうぅうと呻くような音に変わっていた。何かを小さく呟いているようにも聞こえる。


「そうだな」


 三隈は、卓の上のスマートフォンを取り上げ、メッセージアプリを開いた。稲田宛に『ヘルプ。我が家。高野さんも居る』と送る。


「高野さん、とりあえずその『進入禁止』を扉に貼るから貸してくれ」


「で、でも……」


「この音が少し鬱陶(うっとう)しい。何かが起こるならそれでいい。その〝幸せのシンボル〟の札も持っているんだろ?」


 鬱陶しいって、と絶句した高野は、それでも鞄から札を取り出すと、二枚の札を三隈に手渡した。


 うぅうと呻き声が聞こえる扉に、三隈は『進入禁止』の札を貼った。ふ、と呻き声が止む。ドアスコープを覗いても、そこは変わらず真っ黒だった。


 静かに後退した三隈の前で、ドンッというひと際大きい音が響いた。


 三隈は足を止め、じっと扉を見つめていたが、それ以上何も起こらなかった。


「成る程。幽霊か何かの存在でも、悔し紛れの一発というのはあるんだな。流石は、元人間。いや、狐狸か何かか?」


「感心してる場合じゃないですよ。喧嘩売るようなことしないで下さい!」


 文句を言った高野が、はぁと溜め息を吐いた。


「どうしましょう。あれは共用部にまだ居るんでしょうか」


 不安そうにする高野を、三隈は顎に手を当てながら見下ろした。確かに、三隈は自宅に居るから何の不安もないが、高野は帰宅せねばならない。


「まぁ、稲田を呼んだから、帰りは心配ないだろう」


「えっ、稲田さん! お仕事お休みなんですか」


「いや、仕事だ。あいつは基本的に土日休みだからな。ちなみに仕事が終わるのは十八時くらいだな」


 三隈の言葉に、高野はへなへなと力なく項垂れた。


「何かこの後用事があったとか?」


「あ、いいえ。今日はどれくらい調査に時間が掛かるのか判らなかったので、それは大丈夫ですが……」


 三隈はキッチンに行くと、棚から菓子を入れた箱を取り出して、卓の上に置いた。


「まぁ、つまらん家かもしれないが、菓子くらいは出せる。あとは昼飯も出そう」


 高野はブンブンと手を振った。


「違います、違います。不満なんてないです。むしろ、何の手土産も持たずにお邪魔してしまって、申し訳ないです。私はただ……この後も何かが起きるんじゃないかと思って、不安で」


「開けて確認するか?」


 高野は、今度は手に加えて首も大きく横に振った。


「ダメダメダメ駄目です! 三隈さんはどうしてそうも無鉄砲なんですか⁉」


「いや、別に考えなしで動いている訳じゃないが」


「余計タチ悪いですよ!」


 はぁ、と再び溜め息を吐く高野の前に菓子の箱を押しやると、高野は箱の中に目を落とした。僅かに笑みが浮かぶ。


「そういえば、稲田が高野さんのことを無鉄砲だと言っていたな」


「えぇ⁉」


 クッキーの包みを掴んだ高野が声を上げると、その拍子にクッキーがパキリと割れた。悲しそうにそれを見やった高野は、ぷうと頬を膨らませた。


「絶対に私は無鉄砲なんかじゃないです」


 三隈は、軽く鼻で笑ってから、(ぬる)くなった珈琲を飲んだ。


「まぁ、稲田は今後も呼び出される覚悟があるみたいだったから、任せておけばいい」


 稲田さんが可哀そうです、と言う高野を無視し、三隈は考えた。札の効果に、この辺りを徘徊しているという女の霊。


 三隈は、金縛りを起こした女の霊について、簡潔に高野に説明した。高野がうーんと唸る。


「稲田さんが言うには、手ごたえがなかった……ということですね」


「あぁ。札の効果も考えてみたが、稲田の願いを叶えたなら、〝何か〟を消す、または倒す。その辺りだろうな。それでも、除霊にはならないんだよな?」


 三隈の問いに、高野は難しい顔をした。


「身近に霊能者だという方がいないので判りませんが、除霊ってこういうことじゃないと思うんです。私のは、怖い思いや存在を遠ざける、弱らせる……または封じておく。その辺りがいいところだと思います。小学生の頃に『宿題がなくなりますように』と願ってみたけど、消えませんでしたし。消す、ということは出来ないんだと思います。何かを消してしまうのは、それがどんなものであれ、大変なことだと思うんです。例えば──」


 そこで言い淀んだ高野は、三隈を見やってから続けた。


「もし、私が誰かの存在を消してしまうことを願ったとしたら」


「試したのか」


「試してませんよ! もぅ、三隈さんはやっぱり考えてることが怖いです」


 三隈は高野の話を頭の中で反芻した。


 高野の札は、直接何かに作用させなければ、恐らく影響を及ぼさない。例えば、宿題を出す担任教師に『宿題を出さなくなる』と願った場合どうなっていたのか。しかし、その考えを三隈は頭から追いやった。高野が何の力を借りているのかは判らないが、もし神やそれに類する存在であったなら、へたなことは願わない方が良い。神に願うなら、明確に、どのようにしてそれを望むのかをはっきり伝えないと、本人の願わない形で叶えられるということもあり得るのだから。


 そもそも正体の判らぬ力に頼りきりなのは頂けないが、今の所それしか手段がないなら、使うしかない。


「さっきまでそこに居た〝何か〟と、俺の部屋に出ていた女は、関係があると思うか? 〝何か〟も徘徊していた女だと仮定して」


「でも、それだと一度家に入れている訳ですから、わざわざ玄関の扉を叩かなくてもいい気がしますが」


 そう言った高野は、ハッと息を飲んだ。


「どうした」


「……もしかして、遊ばれているとか」


 三隈はちらと玄関に目をやり、考えた。


「嫌な感じ、とやらはこの家に続いていた。俺は二か月程前から約一月金縛りに遭っていた。徘徊する女の出現時期もその辺り。そして、今やたらと玄関扉を叩かれていた。関係がある、と考えてしまうものだがな。これだけの騒音を立てていたのに、何処からも苦情は来ないし、あれが人間ではないのは確かだろう。だとすると──」


 考え始めた三隈の耳に、コンコンッという音が届いた。


 玄関の扉だった。



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