昔話 きっかけの怪
「おい、稲田。お前も飯食ってかね?」
その声に、稲田卓也はゆっくりと顔を向け、考える素振りをした。
「んー、今日はパス」
「え、なにバイト? それともデート?」
好奇心を滲ませるクラスメイトに、にやりと口端を上げて見せ、「ちょっと用事」と返す。
「んじゃ、また今度な」
「おー」
軽く手を振ってクラスメイトを見送った稲田は、知らず溜め息を吐いた。
──別れたっつうの。
一年記念を前に彼女から別れを切り出された稲田は、この数日の気分が沈みっぱなしであった。まだ誰にも言う気にはなれず、彼女がいる体で話を合わせているが、それも少しずつ辛くなってきているのが現状だ。
──絶対、散々からかわれた後、他の子紹介してくるだろうしなぁ……。
今は、日常を淡々とこなしていくので精一杯だ。新たな出会いも何も付き合っていける気がしない。
「ちょっと用事」と答えたものの、実際用事がある訳でもない稲田は、なんとなく校内を歩き始めた。
放課後の校内は、部活動に精を出す生徒達や、それぞれの用事で駆け回る者達の立てる音や、気配で満ちている。
ふと窓の外に目をやると、先程別れたクラスメイト達が校門を出て行く後ろ姿が見えた。
──やっぱ、飯行っておけばよかったかな。
ポケットから携帯電話を取り出そうとした稲田は、廊下の先を過った黒い影に目を取られた。
真剣な顔をして手元を見つめていたその人影は、さっと廊下を曲がった先に姿を消した。
──あれって……。
僅かに早足で廊下を進み、角を曲がった先にその黒い姿を見つけた稲田は、何処か期待のようなものを胸に膨らませながら追いつき、笑顔で覗き込んだ。
「三隈じゃん。何やってんの?」
そう言いながら三隈の手元を覗いた稲田は、びっしりと書き込まれたノートに内心で驚きつつ、それを滲ませずに改めて笑顔を向けた。
「お化け探し?」
「そう。お化け探し」
目線だけで稲田を見やった三隈は、素っ気なくそう答えると、そのまま歩き続けた。
稲田は何となくそれを追い、何事かを考え込んでいるらしい三隈の横顔を観察した。
──コイツ、よく判んねーんだよな。暗い感じはするのに、別に教室の端に居るってタイプでもないし。かと言って別に皆と騒ぐでもないし。そのくせ集まりにはちゃんと来るんだよな。我が道を行くタイプ……っていうか、見た目だけはなんか妙に整ってるし、女子が──
「何でついて来るんだ」
ぼんやりと考え込んでいた稲田は、その言葉に意識を引き戻された。
足を止めた三隈が、ノートから目を上げ、ひたと見つめていた。
その視線に内心でたじろいだ稲田は、しかし笑みを浮かべた。
「いやー、前から気になってたんだよね。三隈ってお化けについて詳しいんでしょ」
「……お化けと言うか、オカルトだけどな」
「あ、そうそう、オカルト」
三隈とは入学から同じクラスだが、話したのは数える程だ。しかし、妙な存在感を持っているのは確かだった。
去年の夏には、三隈の〝オカルト好き〟を面白がって肝試しが開催されたようだが、洒落にならない怖さだったらしく、それ以来三隈にオカルト話をする者は居なくなった。
そのようなことがあったのに、爪弾きにならない三隈という存在自体が、稲田には不思議でならなかった。
「好きなのか?」
「……ん?」
再び考え込んでいた稲田は、突然の問いに首を傾げた。三隈の冷めたような瞳が、じっと見つめている。
「好きなのか、オカルト」
質問の意味は瞬時に理解したが、答えに窮した稲田は、しかしここでも笑みを浮かべた。
「まぁ、三隈に比べたら全然詳しくねーけど、聞いたり見たりすんのは好きかな」
「ふぅん」
三隈は、そう言うと再び歩き始めた。
──どんな質問?
眉を寄せた稲田は、スタスタと歩いていく三隈を追い、適当に視線を周囲に向けた。
どんなに疑いの目を持って見回しても、そこは通い慣れた校舎の風景に過ぎない。
──学校の怪談、的な? 高校でもあんのか、そういうの。……三隈が調べてんならあるんだろうけど。
「ねぇ、何について調べてんの」
「校舎を徘徊する幽霊」
「徘徊?」
そう訊き返すと、三隈はちらと視線を寄越し、ひとつ頷いた。
「まぁ、俺がそう名付けたんだが。この学校には、いくつか七不思議……のような話が残されているんだ。その数は七つどころじゃない。ただ、その話ひとつひとつを精査すると、ある共通点が見つかった。だから俺はそれらを同一の存在──仮に幽霊だとして──そいつの仕業だと考えてる。そう考えれば、残るのは音楽室の動く肖像画やら、増える階段だとか、よく聞くものしかないんだ、この学校は。それで──」
急に滑らかに話し出した三隈に驚きつつも、稲田はその奇妙な話に耳を傾けた。
「ふーん。それで、お前は〝被害者となる共通点〟があり、かつ〝遭遇する条件〟がある。と考えてる訳ね。で、その共通点と条件っていうのが……」
「おとめ座のA型。三人兄弟の真ん中。運動部に所属したことがあり、近々に精神的なショックを受けた者」
「……そんなの、何処で調べたの?」
三隈は、ノートを捲り考え込みながら「まぁ、色々委員会の先輩とか、教師からな」と答えた。
──そのフットワークの軽さは何なんだよ。怖ぇよ、コイツが。
「そういえば、環境……委員だっけ?」
校内だけでなく、校外での活動もあるという少々詳細が不明の委員会に三隈は所属している。飛び抜けている訳でもないが、学力もそこそこだから教師陣の受けも良いのが三隈という生徒だった。
「まぁな。──よし、やっぱり此処か」
そう三隈が指差したのは、三階にあるただの空き教室だった。たまに使用することもあるが、それも年に数回程度なので、展示物や私物もない殺風景な教室だった。
「で、此処で何が起こるんだっけ?」
「さぁ?」
涼しい顔で言う三隈に、思わず失笑すると、三隈は鋭い視線を向けた。
「理解出来ないということではなく、予想が出来ないということだ。そもそも共通点を見つけたのも──」
「はいはい。確か、条件は共通してるけど、現象は異なってるんでしょ。そんで、おとめ座のA型で、三人兄弟の真ん中──俺だわ」
「は?」
問うような三隈の視線に、稲田は自身を指差した。
「おとめ座のA型。三人兄弟の真ん中。運動部に所属したことがあり、近々に精神的なショックを受けた者。……最近、彼女と別れたんだよね。マジで凹んでてさ……これも精神的なショックだろ。ショックの筈だぜ……」
項垂れる稲田をジロジロと見回した三隈は、その肩を軽く押しながら呟くように言った。
「御愁傷様」
「アリガト……って、何で押してくんの」
稲田がそう問うと、三隈は眉間に皺を寄せた。
「条件が揃ってるならお前は来ない方が良い」
「えぇ⁉ ここまで来て俺だけ見られないの?」
声を上げると、三隈は何処か冷たい光を灯した瞳でひたと稲田を見つめた。
「ここまで来たって……お前はさっきあっちでついて来ただけだろ。まぁ、別に信じてないというならこの教室に踏み込めば良いがな。新たな噂の仲間入りだ。──信じてないんだろうけど」
繰り返し言い、そっぽを向いた三隈に、稲田は咄嗟にその腕を掴んだ。
「いや、待ってるから何があったか教えて。別に噂になるつもりねーし。何か不思議な現象が見られると思ったから、残念だなって思っただけ」
そう言うと、三隈はゆっくりと顔を向け、僅かにうっすらと笑みを浮かべて見せた。
「そうか。じゃあ、待ってろ。話してやる」
そう教室に入ろうとした三隈を、稲田は慌てて止めた。
「お前は大丈夫……っていうか、お前は条件揃ってんの?」
「いや、全然」
「……じゃあ、何も起きなくない?」
「だろうな」
淡々とした答えに、稲田は首を傾げた。
「何も起きないなら、行く意味なくない?」
「そうか? 他に新しい発見があるかもしれないし。正直な所、オカルトと言っても毎度何かが起きる訳でもないんだ。地道にコツコツと。話を仕入れて、調べて、実践する。そういうものだ。そこに楽しみを──」
「わ、判った。いいから、とりあえず行って来いよ。引き留めて悪かった」
「あぁ」
そう言うと、三隈はさっさと教室に入り、扉を閉めてしまった。扉に付いた小窓から、机の下などを覗き込む三隈の姿が見える。
──うーん、変な奴。
しかし、知らず自身が笑顔になっていることに気が付いた稲田は、何処かここ最近の沈んだ気分が浮上してきた気がして、そのことにも苦笑した。
教室前を離れ、窓を開けると、ぼんやりと中庭を見下ろす。
中庭では吹奏楽部が合同練習をしていた。
「オカルトねぇ……」
稲田にとってオカルトというものは〝よく判らないもの〟でしかない。三隈のようにコツコツと調べる、なんてことに興味はなかった。
──やっぱ、アイツはよくわかんねーけど。
それでも、例え今何も起きなかったとしても、他の話を聞いてみたいという気持ちは稲田の中に生まれ始めていた。
──まぁ、今時間あるし。暇つぶし、みたいな。
ちら、と教室の扉を見やると、小窓から三隈が動き回っているのが遠く見えた。
──何も起きなくても楽しい……のか。
今までで一番話したというのに、益々判らなくなっていく三隈という存在に苦笑し、稲田はふと反対の廊下に目を向けた。
その先を過ぎていく黒い影。
「え……三隈?」
振り返り見ても、小窓から三隈の姿は見えなかった。
「おい、置いてくなよ! てか忍者かよ! 足音消すなって!」
慌てて追いかけるが、三隈は振り返りもせずに廊下を歩いて行く。
「待てって! なんだよ、怒ったのか? てか何で怒──」
「おい!」
強く肩を引かれた稲田は、その先にあった顔に驚き、体を引いた。
「み、三隈⁉」
そこで稲田は、自身が中庭を見下ろしていた位置から少しも動いていないことに気が付いた。
「あ、れ……? さっき三隈があっちに歩いて行って……追いかけて……あれ?」
混乱する稲田の腕を、三隈が強く引いて行く。引かれるままに稲田がぐるぐると考え込んでいると、三隈が肩越しに振り向いた。
「お前、荷物は教室か?」
「荷物? あー、財布とケータイは持ってるけど、他は教室にある」
「判った。じゃあ、走るぞ」
「……あ、え?」
理由を明かされることなく、稲田は三隈の引く手のままに階段を降り、廊下を駆け、下駄箱で靴を履き替え、校門をくぐった。
ハッと我に返ったような心地がして、信じられない気持ちで三隈を見やる。
「え……今の、何?」
「……さぁ? ただ、お前は条件を満たしてるから、〝何か〟が起きたんだろう」
そう言って、三隈は歩き出す。
自然と続きそうになった稲田は、慌てて校舎を振り返った。
「何処行くんだよ。てか、荷物──」
「だから、さっき訊いただろ。今日は諦めろ。俺も定期分の電車賃を諦めた。お前は今日はもう校内に入らない方が良い」
三隈が言うのに、稲田は戸惑いや疑問、様々な感情が押し寄せて言葉に詰まり、首を傾げてやっとひとつ訊いた。
「観察とか……しなくていいの?」
「観察?」
三隈は怪訝そうな顔をする。
「いや、だからさ。オカルトの研究してる訳でしょ、三隈は。で、丁度条件を満たす俺が居てさ。何か不思議なことが起きた訳じゃん。それを観察したりしないのかなって、思ったんだけど」
稲田の問いに、三隈は顔を顰めた。
「お前……死にたいのか……?」
「え、いや。そんなことねぇけど、逃げたら観察も出来ない……的な?」
そう言うと、三隈は益々顔を顰め、呆れたような溜め息を吐いた。
「当然、俺はオカルトが好きだ。あらゆる現象を視たいと思っている。ただ、誰かが死んだり怪我したりっていうのは、御免だ。それが普通の感覚だと思うが」
疑うような視線を向ける三隈に、稲田は更に首を傾げた。
「まぁ、それは当然として……。何かお祓いとかさ。そういうの出来るんでしょ?」
その問いには、三隈は明らかに馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
「出来る訳ないだろ。そういうのは修行を積んだり、生まれ持った才能がなければ出来ないんだ」
「でもさ……オカルトが好きで……」
「誰も〝祓い屋〟だとか〝霊能力者〟だとか言ってないだろ。俺はオカルトが好きなだけだ。あらゆるオカルトを体験なりなんなりしたいが、怪我や死人は御免だ。ただ、摩訶不思議なものを楽しんで愛でていたいだけのオカルトマニアだからな」
何処か誇りさえ滲ませて言うその姿に、稲田は少しの間の後、長い息を吐いた。
「……そう。──てかさ、この後飯行かね? 腹減ったし、何が起きたのかお前の意見を聞きたいし。そっちは今日じゃなくても良いけど、他の話も聞いてみたいし」
その言葉に、三隈は僅かに目を見開くと、そのまま考え込み、ゆっくりと頷いた。
「あぁ。確かに、今回のことは考察する必要がある」
そうして道の先を見やり、再び稲田に戻した。
「何処か適当な場所を知ってるか? えーと……い……いな……?」
真剣な顔で、考え込むように言う三隈に、稲田はその頭を軽く小突いた。
「稲田だよ! 一年の時から同じクラスだろ。てか、今の今まで俺の名前はっきりしないまま話してた訳?」
「〝いな〟までは出てたんだがな。正直ずっとモヤモヤしてた。今更訊く訳にもいかないし」
「変な所で常識人っぽいとこ出してくんな! 稲田卓也。ちゃんと覚えておけよな!」
三隈は頷き、そうしてから挑むような視線を返した。
「ちなみに、お前は俺の名前を覚えてるのか?」
「あ? 三隈だろ。さっきから呼んでんじゃん」
「じゃあ下の名前は?」
そう言われて、確かにすぐには出てこない。その様子に、三隈の目が意地悪そうに細められる。
「いや、覚えてるって。三隈……き、きよ……すけきよ?」
ふはっ、と三隈が思わずといった風に笑う。普段の三隈のイメージからかけ離れた笑みに、稲田は変な高揚感を得た気がして、口を歪めた。
「面白いよな、犬神家。正解は清孝。三隈清孝だ。──これで、互いに呪いを掛けられるな」
「……呪い?」
しかし、変な高揚感もすぐに消え去ってしまう。高揚感の代わりにモヤモヤとしたものが胸に湧いていた稲田の前で、涼しい顔をした三隈は言った。
「そう。呪いと言っても様々な方法があるが、やっぱりまずは名前を押さえておくことに越したことはない」
「怖ぇって……。てか、お祓いは出来ないのに、呪いは出来んのかよ」
「オカルトマニアだからな。試したことはないが」
「……そう。──ファミレスでいい? ちょっと歩くけどあっちにある」
そう言って指差すと、三隈はひとつ頷き角を曲がった。
その横に並び、稲田はちらと存在感を増した三隈の横顔を見やった。
──変だし、怖ぇ奴だけど……まぁ、悪い奴じゃねぇし。むしろ、随分と……。
「そう言えば、何で走って逃げたの? 幽霊に追われてたとか?」
「いや、学校の怪談なら敷地外に出れば無事だろうと思ってな。こういうのは条件だとか約束事だとか色々あるから。今日だって、傘立てに黄色の傘があること、だとか、校庭の隅に野球ボールが落ちていること、だとか、細かい条件があったんだ。それで──」
そこで言葉を止めた三隈は、不快そうに顔を歪めた。
「やっぱり、条件を満たす為に調べて用意してきたのに、不完全燃焼な気がする。俺は学校に戻──」
「待て待て。自由人かよ。そんなに欲求不満なら色々聞いてやるから。今度一緒に用意しようぜ。死なない程度に」
稲田が言うと、三隈はじっと見つめ返した後、再びファミリーレストランへの道を歩き始めた。
「そうだな。今戻ってもお前が怪我なりなんなりするだけだろうからな。それに俺も腹が減った」
「んじゃ、早いとこ行こうぜー」
「あぁ」
そうして、稲田は三隈と並んで歩き始めた。
暗闇をヘッドライトが照らしている。
「てかさー、今急に思い出したんだけど、俺が遭った? 現象ってなんなんだろうな」
助手席に座る三隈がゆっくりと顔を向け、首を傾げる。
「どの話だ?」
「んー、高校の時の。なんか、三隈と話す切っ掛けみたいな時の」
「あぁ……」
答える三隈の声に、後悔が滲んでいる。
「結局、卒業までに何だったのか判らなかったな。再現も難しいし、あの日はたまたま俺も知らない条件をクリアしてたんだろう」
「そういうもんかぁ」
あれから数年の時を経て、今では高校時代の不思議な出来事よりも恐ろしい目に何度か遭っている。
実際、稲田が遭ったものは、幽霊かどうかも判らなかった。
「校舎を徘徊する幽霊」という名も、勝手に三隈が付けただけで、その正体が幽霊とは言い切れない。
あの時起きたことは、稲田の認識と、三隈の認識では大きくずれがある。
稲田にとっては、呼び掛けなどを無視して廊下の先に三隈が歩き去ろうとしていたという認識。
三隈にとっては、佇んだまま何事かを呟く稲田という認識。
もし、あの時、三隈が止めていなかったとしたら、どうなっていたのか。
足元から駆け上ってきた寒気に体を震わせると、三隈が鼻を鳴らした。
「なんだ、怖いのか?」
そう言ってニヤリと笑うその頭を、稲田は慣れた調子で軽く小突いた。
「お前なぁ。本当、そうやって楽しむ所あるよな。今のは高校の時のことを思い出して、ちょっと色々思う所あっただけ」
稲田の答えに、三隈は「どうだか」とニヤニヤしている。
──くそ。コイツだって本当の怪異は本能とやらで恐怖する癖に。
そう内心で悪態を吐いた稲田は、首を傾げた。
──てか、もしあれが幽霊なら、あの時が初……ってことか? でもなぁ。
その解釈はどうにもしっくり来ず、稲田はドリンクホルダーから珈琲のカップを持ち上げ、一口飲んだ。
目の前に広がる暗闇のその先を想像し、思わず溜め息を吐く。
「怖いなら手前で待ってても良いんだぞ」
涼しい顔をして言う三隈を、横目で見やる。
「待つくらいならこのままUターンするっての」
「じゃあ、行くしかないな」
「わーってるよ」
稲田は、山奥にあるトンネルに向けて、車を進めた。
稲田と三隈の母校では、二人の卒業後暫くして「校舎を徘徊する幽霊」という噂が広がっていたのを、二人は知らない。
当然、二人とも誰にもこの話をしていないのであった。
ここまでお読み頂き、有難うございました。
9話+おまけの全10話を修正した所、書きたくなってしまい、元々裏設定としてあった二人の仲良くなったきっかけの話を書いてしまいました。
そして、終わり方的に……?
もし三隈と稲田のオカルトライフを好きになって下さった方がいらっしゃったら、嬉しいなぁ……是非ご期待をごにょごにょ……。
ということで、ひとまず『オカルトマニア』は完結となります。
また、お会い出来ますように。
2026年7月27日 夢野かなめ




