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02

 遺体袋に詰められた晃が、黒服達に担がれて運び出されていく。それを尻目に、

「この薬がどういうものかは、もう説明しましたよね。肉体が適応すればという条件こそありますが、上手くいけば超人的な力が手に入る、とても素晴らしいものです」

 健康食品でも紹介するような調子で、高城は語り出した。

「これは『ニュクス』――ええ、『夜の一族』の息がかかった組織のことですね。そこがカモフラージュとして作った、表向きは正当な製薬会社が製造しています。現在はドラッグの売人を介して流通させていますが、その目的は検証実験……いわばスクリーニングテストです」

 何のつもりかは知らないが、情報をくれるというなら遠慮なくいただくまでだ。私は高城が話す一言一句を頭に刻み込む。

「既に言ったように、たとえ体が適合しなくても効果は上々ですから。潜在能力の解放に、攻撃性や積極性の増幅――つまりは恐怖を感じなくなるわけで。実は少し前から、とある国では認可が下りていて、戦場の兵士への投与が予定されていたりします。もちろん、『獣化』まではしませんがね。すごいでしょ?」

「…………」

 自慢げに微笑む高城に、私は無言を返す。何も言ってなどやるものか、と睨み付けるのみだ。どうせ何を言っても喜ぶだけなのだ。彼を喜ばせてやる理由など何一つない。

「わかりますか? 世界が動いているんです。動かしているんですよ、この薬が。今はまだ小さな動きですが、いずれ大きなものへと変わります。小さな国だけにとどまらず、東や西の海の向こうにある大国をも巻き込んで。それがこの薬――〝ルナティック〟の力であり、それを作り出している『ニュクス』、いえ、『夜の一族』の力なんです」

 陶酔感に浸っている――という風ではない。いっそ気が狂っている素振りでも見えれば、私も気が楽になるのだが、どこまでいっても高城はまともなように見える。話している内容以外は。

 ふふっ、と高城が肩を揺らして笑った。薬をポケットに戻し、

「まだ信じていないみたいですね、西尾さん。でも、それでこそあなたらしい。ええ、夢物語のように思うでしょうね。それも当然です。あなたは知らないんですから。この世界の『裏』にあるものを」

 揶揄するような高城の態度に改めて赫怒かくどの炎が燃え上がるが、どうにか声には出さず我慢する。

 何のつもりでご高説を垂れているのかは知らないが、その『世界の裏』とやらについて話してもらおうじゃないか――と私は奥歯を噛んだ。

「まぁ、僕も実際に確認するまでは半信半疑でしたからね。気持ちはよくわかりますよ。冗談みたいですものね。現実にはあり得っこない……僕もそう思いながら、でも僅かな期待を込めて『裏』を覗き込んでいました。すると、ある日突然、()()()んですよ。『裏』の住人と。まぁ、ネット越しではありましたけど」

 その時、ヴヴヴッ、とどこかで振動音が鳴った。高城は話を中断すると、ジャケットの内ポケットから携帯端末を取り出し、画面を眺めやる。

「……ふむ」

 一つ唸ると、携帯端末を懐に戻し、何事もなかったかのように話を再開させた。

「ええと、どこまで話しました? ――ああ、そうです。僕は『ニュクス』との繋がりを得たんですよ。もう何年前でしょうね? あまり覚えていないんですが。もちろんネット越しだけでは信用なりませんから、中の人間と直接顔を合わせ、当然ながら『夜の一族』とも面通しさせてもらいましたよ。そうですね、その時になって初めて、僕は人ならざる存在が現実にもいることを知りました。いずれ西尾さんも会えるでしょうが……笑えますよ。本当に狼男は狼男で、吸血鬼は吸血鬼なんですから」

 くつくつと高城は思い出し笑いをする。

「しかも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 両眼を弓形ゆみなりに反らし、唇を三日月の形にして顔を歪めた高城に、私は凄まじい悪寒を感じた。

「――お、おおかみおとこ、に……な、る……?」

 あまりの衝撃に、黙ってなどいられなかった。我知らず、私はその言葉をオウム返しにしていた。

 ――まさか。まさか。まさかまさかまさかまさかまさかまさか……!?

 私のこの反応こそを待ちわびていたのだろう。我が意を得たり、と言わんばかりに高城は首肯した。

「だから、最初から言っていたでしょう? ()()()()()()()()()()()()()――と。あなたは聞く耳を持ってくれませんでしたが」

 にっこり、と朗らかに笑った高城は、ついに決定的な言葉を放った。

「つまり、僕が昨今の連続殺人事件の犯人です。木島をこの廃工場で殺したのは、他でもない()()()()()()()なんですよ、西尾さん」

 足元に大きな深い穴が突然開いたような気分だった。天地がひっくり返るような衝撃。まさか、いや、信じられない、でも――と思考がでたらめに動いて、頭蓋の中でいつまでも反響を繰り返す。

 そういえば、高城が襲われて木島のアパートが火事になった時も、こんな感覚に襲われた。あまりの絶望に、足が竦んでしまうような、こんな気持ちになったのだ。

 だが、今となってはあれもおかしかったと気付く。高城が木島殺し、否、連続殺人事件の犯人であれば、彼を襲う者などどこにもいないということになり――

「じゃあ、まさか……あの時の火事も……」

「おや、気付きましたか。流石は西尾さん、頭の回転が速いですね。ええ、そうです。あの火事も、この怪我も全て自作自演ですよ。そこにいる彼らにも手伝ってもらいましたけど」

 頭に巻いた包帯を指差し、高城は平然と肯定する。まるで手品師が種を明かすかのような態度で。悪びれることなど一切なく、自らの行為に疑問などこれっぽっちも抱いていない様子で。

「いやぁ、あれは咄嗟の工作でしたけど、結果として西尾さんにいっぱい心配していただけましたからね。大成功でしたよ。嬉しい誤算とはまさに、ああいったことを言うのでしょうね。とても幸せでした」

 よもやこの状況で、こんなセリフを、はにかみながら言える人間がこの世に存在しようとは。私の理解を遙かに超えている。

「……どう、して……」

 微かに喉から出た声は、自分でも驚くほど小さかった。

「はい? すみません、声が小さくて……何と?」

 私の掠れた、それこそ蚊の鳴くような声に、高城が耳をそばだてる。

 私は我知らず生唾を嚥下してから、繰り返した。

「どうして……どうして、こんなこと……」

 もはや正常な思考ができない。まるで理解ができない。目の前にいる高城が、とても高城だとは思えない。高城の皮を被った別人としか思えない。そんなはずはないのに。

 目に映るものすら信じられなくなった私に、彼の動機を察することなど、到底不可能だった。

「なかなか難しいことをお聞きになりますね。どうして、ですか。うーん……」

 命題について問われた哲学者のように、高城は唸る。次いで壊れた機械から腰を上げ、すっくと立ち上がった。思考をまとめるように歩き回りながら、

「そうですね……まずは先程も言った通り、薄汚い犯罪者を一掃できる力が手に入るから――でしょうか? ああ、それと、世界を『裏』から牛耳れるというのも魅力的ですよね。楽しそうだとは思いませんか?」

 思わない。高城と私とでは感覚が違いすぎる。彼の言っていることが、私の感性とはまったく噛み合わない――いや、相容れない。

「痛快ではありませんか。思うがまま、悪を一網打尽に出来るんです。無駄で迂遠で、時には役にすら立たない法律なんかに縛られず、世界をよりよく綺麗にしていくことができる。そして、そんな美しい世界を思うがまま運営できる。こんなに素晴らしいことはありません。絶対的かつ恒久的な平和、まさに理想の世界ですよ」

 無邪気に夢を語る子供のように、高城はひどくグロテスクなことをうそぶく。

 違う。そんなもの、美しくもなければ素晴らしくもない。綺麗なものしか存在できず、悪が一つもない世界など、ディストピアもいいところだ。高城の語る理想は、根本からして崩壊している。

 両手を広げて根腐れした空想を語っていた高城は、しかしふと足を止めると、

「――いえ、違いますね。違うかもしれません」

 途端に俯き、やけに暗い声で呟いた。

「ご存じとは思いますが、僕の父は警察庁の幹部です。いわば、正義の体現者の一人というわけですよ。少し頭を使えば、想像するのは難しくないでしょう? ……ええ、そうです。父はとても厳格な人で、僕はその厳しさと正しさを全身に浴びせられながら育ちました」

 高城の押し殺したような低い声は、抑揚を失っていた。まるで、演劇の台本を棒読みにするかのごとく、淡々と話す。

「そんな父を、僕は憎んでいます。心から」

 その言葉は平坦であるからこそ、むしろ真に迫っていた。他人である私にはわかりようもない高城の心が、その憎悪が――この時ばかりは、手に触れられそうなほど明確に、そこに存在しているように感じられた。

「ええ、大嫌いなんですよ。ずっと、ずっと嫌いでした。死ねばいいと、消えればいいと、ずっと思っていました。子供の頃から、中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、警察官になっても……ずっと、ずっと、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと――ッ!」

 そこにある怨嗟を掻き毟るように、高城は宙空の一点に両手の指を立て、掌の開閉を繰り返した。病的なまでに『ずっと』を反復させて、徐々に声に込められる激情のボルテージが上がっていき、最後には、

「――ずっとぉッッ!!!」

 先程まで自分が座っていた壊れた機械を、無造作に蹴り飛ばした。

「――~っ!?」

 驚くべきことに、たったそれだけの動作で小規模な爆発にも似た現象が起こった。大砲を撃つような轟音が鳴り響き、どう見ても数百キロはあるはずの機械が、崩壊しながら宙を飛んだ。

 二つに分かれた機械の残骸が壁に激突し、大きな罅を入れ、床に落ちる。金属のひしゃげる音が幾重にもこだました。

「はぁっ……」

 サッカーボールでも蹴った後のように足を振り抜いた高城が、すっきりした、と言わんばかりの息を吐く。

「……おっと、すみません。失礼しました。つい頭に血が上って……おや?」

 足を下ろしながら謝罪した高城が、爪先に視線を落とす。

 当たり前といえば当たり前のことだが、あまりの衝撃に、高城の履いていた革靴が、内側から爆ぜたようにボロボロになっていた。

「ああ、残念です。これは気に入っていたのに。せっかくの西尾さんとのデートだから履いてきたのですが……失敗でしたねぇ……」

 心の底から悔いるように、高城は溜め息を吐いて肩を落とす。晃を撃ち殺した時には、そんな素振りなど微塵も見せなかったというのに。

 深呼吸をして気を取り直した高城は、再びにこやかな顔を私に向けた。

「というわけで、僕は父のことが――いえ、自分の家族のことが死ぬほど嫌いでして。ですから奴らに、どうしようもないほどの恥をかかせてやりたい……もしくは、これ以上ないほど無残な破滅を迎えさせてやりたい、とでも言いましょうか。詰まる所、酷い目に遭わせてやりたい、というのが根本にあるのかもしれません」

 あはは、と高城は明るく笑う。

 やっとわかった。

 この笑顔が、高城の〝〟なのだ。

 そう――笑顔こそが高城の〝素〟の姿であり、そして同時に『仮面』でもあるのだ。

 彼はずっと『仮面』を被っていた。『仮面』を被っていることが、彼の〝素〟だったのだ。

 だから、彼は()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ずっと、今までずっと、私や榊の前で『仮面』をつけ、本性を隠したまま暗躍していた。

 何もかも。

 全て。

 嘘だったのだ。

「話が脱線してしまいましたね。僕の話なんてどうでもよいことでした。そろそろ本題に入りましょう」

 高城が私に向かって歩み寄ってくる。片方の靴だけズタボロになっているため、靴音がおかしい。だというのに、高城の歩調に淀みはない。あれほどの勢いで、硬く重い機械を蹴り飛ばしておきながら、痛みも何もないというのか。常人なら足の骨が砕けていてもおかしくない所業だったというのに。

 すっ、と恭しい動作で高城が手を差し出した。

「僕と一緒に来てください、西尾さん。ともに『裏』の世界へ行って、世界を救いましょう」

 どうやら私を勧誘しているらしい、と気付いたのは、たっぷり三秒以上も経ってからのことだった。

 信じがたい話だった。

 何を言っているのか、さっぱりわからない。

 どんな神経をしていれば、今の流れでそんな言葉が出てくるのか。まったく理解できない。

 故に、私の答えなど決まっていた。

「嫌です」

 すんなりと、その言葉は喉から滑り出てきた。

 おそらく、これが頭で考えた返事ではなく、体のもっと奥底にある――『魂』から生まれたものだったからかもしれない。

「……この流れで断っちゃいますか、普通?」

 高城がゆっくり首を傾げながら、半笑いで言った。馬鹿にするように。

「逆に聞きますけど、どうして断られないと思ったんですか? 断りますよ、普通」

 だから、私も言い返した。笑いもせず、真面目に。

「はぁ……残念です……」

 差し出した手をだらりと垂らし、高城は肩を落とす。溜め息を吐くと踵を返し、

「――ああ、なるほど。そうでした。説明が足りていませんでしたね」

 背筋を伸ばして、急に前向きなことを言い出した。そのまま壁際まで移動し、振り返る。

「僕は別に、気分だけであなたを誘っているわけではないんですよ、西尾さん。先程、僕は言ったでしょう? あなたは貴重なサンプルだと」

「サンプル……?」

 そういえば、晃を撃ち殺した直後にそのようなことを言っていた気がする。あまりのことに気が動転して、よく憶えていないが。

「ええ、そうです。あなたの血……つまり遺伝子情報ですが。それはとても貴重なものなんですよ。他でもない『ニュクス』が、喉から手が出るほど欲しがるぐらいに」

「……?」

 意味がわからない。私の遺伝子、つまりはDNAの情報が、どうして貴重なものになるのか。

 首を傾げていると突然、高城が体を揺らして大笑いし始めた。

「――ふっ、ふふふっ、ははっ、はははははっ! いやぁ、本当に知らなかったんですね。さっき車の中で『狼男や吸血鬼は人間と子供を作れるのか?』などと聞いてくるものですから、もしかして、とは思っていましたが。こいつは傑作です。本当に記憶がないんですね」

 おかしくてたまらない、とでも言う風にひとしきり笑った後、高城は重心を後ろに移し、壁にもたれかかった。

「作れるに決まっているじゃないですか。吸血鬼とならダンピール。狼男なら――()()()だ。他でもない、()()()()()()()()()()()()()()()

「は……?」

 度を超えた情報というものは、なかなか頭の中に入らないらしい。予想外に過ぎる事実を頭蓋の中にねじ込まれた私は、コンピュータで言うところのフリーズ状態に陥った。

 その様子がまたツボに入ったのか。高城は手を叩いて喜んだ。

「おめでとうございます。あなたはようやく隠されていた真実を手にしました。今まで目に見えなかった現実を、今やっと思い知ったんですよ。あなたが大嫌いで、ずっと拒絶して、否定してきたオカルトが、()()だったということを」

 いや、手を叩いて喜んでいるのではなく、それは拍手だった。

 私に対する、祝福の。

「西尾さん、あなたが、あなたこそが『夜の一族』の末裔です。あなた自身が()()()()()()()()なんですよ」

 くつくつと笑って、拍手しながら、高城がまた歩み寄ってくる。

「さぁ、どうします? 現実的ではないと。夢物語だと、否定しますか? 他でもない、()()()()()を」

 ねっとりと、いたぶるように、顔を寄せてきて。

「ねぇ……混血種ハイブリッドの西尾巴さん?」

 耳元で、そっと囁いた。


 †


 ふふ、ふふ、ふふふ、と堪え切れない笑みがどうしても漏れ出るらしく、高城は不気味に体を揺らす。

「どうして自分が無関係だと思ったんですか? いえ、それも西尾さんらしいと言えば西尾さんらしいのですが……普通に考えてわかりませんか?」

 身を引いた高城は、もはや無遠慮に歯を剥いてわらっていた。

「僕があなたに好意を持っている――それだけでこんな話をしたとでも思っていましたか? 愛以外にも告白がしたかった、と? いやですねぇ、流石に僕もそこまで愚かではありませんよ。ええ、あなたに好意を持っているのは本当のことですよ? 嘘ではありません。『夜の女王』に誓ってね。でも、いくらなんでもこんな危ない話を、よりにもよって警察の人間に、わざわざ言うわけないじゃないですか。そんな馬鹿がいたら、僕でもちょっと引きますよ」

 うふふ、うふふ、と高城は口元に手をやって笑みを隠そうとするが、まるで意味をなしていない。

「残念でしたね。こうやって色々とお話したのは、気まぐれでも、僕の頭が錯乱したからでもありません。西尾巴さん、あなたこそが()()()に他ならないからですよ」

 高城はナイフを振るっている。言葉というナイフだ。彼はそれを、私の胸に突き刺し、抜いてはまた突き刺し、なぶっている。小さな子供が、小動物を解体するような無邪気さで。

「あなたの両親の命を奪った元凶が〝ルナティック〟だとは言いましたけど、まさか、頭のおかしくなった中毒者が()()()()あなたの家に押し入り、()()()()あなたの両親を殺し、()()()()あなただけが生き残った――そんな風に考えていたんですか? いやいや有り得ないでしょう、そんな偶然。そんな奇跡。それこそあなたの嫌いなオカルトですよ。漫画かアニメか、夢物語みたいな展開です。現実的じゃないですよ」

 狙っているのか、天然なのか。高城の言葉の一つ一つが、私には覿面に効いた。彼の言っていることがいちいち正しくて、まるで頭の中を直接殴られたかのような衝撃ばかりを喰らう。

 信じられない。信じたくない。信じられるものか――そう思う心とは別に、理屈として高城の言動に筋が通っていることを理解してしまう。

 全く以てその通りだった。もし私が無関係の人間であるなら、こんな暴露話などする理由がない。一般人ならともかく、私は警察官。それも捜査一課の刑事なのだ。高城の行為は出頭するに等しく、それはこれまで証拠を残さず暗躍していた連続殺人の犯人の行動としては、明らかに矛盾している。

 そもそも、高城が恋慕の情などに流されるような人間であれば、彼はとうの昔に馬脚を露して逮捕されていたはずだ。

 その彼が、ここに来て、聞いてもないのに洗いざらい白状した――それはつまり。

「――最初から、わたしが……目的、だった……?」

 呆然と呟くと、然り、と高城が頷いた。

「ご理解いただけたようで何よりです。正しくは、あなたの肉体、そこに秘められた遺伝情報、ですけどね」

 そう言いながら左腕を上げ、手首に巻いているバンド型端末に指を触れさせる。すると、高城の顔や首元、露出している皮膚部分に赤黒い光の線が無数に走った。幾何学模様を描き、電飾のように彼の全身を煌めかせる。

「本来であれば、あなたの両親――正しくは母親の遺伝情報が手に入っていれば、そこで終わりだったんですよ」

 その状態で高城が手を一振りすると、空中にホログラフが浮かび上がった。大人の男女、二人組の顔写真が宙に浮かぶ。

「あなたの父親はただの人間でしたからね。特に価値はありません。しかし、母親の西尾渚なぎさ。この方こそが、世にも珍しい〝無変異種イミューン〟だったんです」

 言われてから気が付いた。高城の皮膚――おそらく前に言っていたスキンコンピュータ――によって空中表示されたのは、私の両親の顔写真だ。普段あまり目にしていないせいで、すぐには判別できなかった。

「『夜の一族』――即ち狼男……人狼や獣人であったり、吸血鬼であったり、竜や巨人、悪魔、精霊といった存在には、伝承に語られる通り『弱点』があります。これぐらいは流石にご存じですよね?」

 赤黒い幾何学模様を肌に浮かび上がらせた高城が空中に指を走らせると、新たな画像が表示された。

 ニンニク、銀色のナイフ、聖水と思しきガラス瓶など、およそ怪物の弱点と思しきアイテムが勢揃いしている。

「比喩表現でもたまに言いますよね、『銀の弾丸』だなんて。実を言うとこれらは本当の話です。彼ら『夜の一族』は、多種多様なアレルギーの持ち主なんですよ」

「アレルギー……?」

 ファンタジーの話かと思えば、急にリアルな医療用語が飛び出してきた。

 高城は瀟洒な動作で肩をすくめ、

「皮肉なものですよね。彼らは人を超越した強大な力を持つが故、異物への拒絶反応もまた強烈なんです。鋭敏すぎる五感に、金属や化学物質に対するアレルギー疾患。彼らが闇に潜むのは何も人間に負けたからではありません。人間社会が作り出したアレルゲンに追いやられ、世界の片隅に引っ込むしかなかったんです。科学文明の恩恵にあずからず、魔術に傾倒するのも同じ理由でしょう」

 人知を超える怪物が人間に勝てない、まさかの理由だった。

「彼ら彼女らはアレルギーが原因で、場合によってはアナフィラキシーショックで死んでしまうこともあるんです。当然、人間のように科学技術の研究もできません。だから今回のように薬を開発する際には、どうしても人間の手を借りなければならないんですよね」

 あっはは、と高城は楽しげに笑った。恐るべき力を持ちながら、しかし脆弱な人間を頼らざるを得ない『夜の一族』を嘲弄するように。

「そんな『夜の一族』が欲しがる薬とは、一体何だと思います? ああ、〝ルナティック〟ではありませんよ。そういったものを欲しがるのは人間だけです。怪物に比べたら矮小に過ぎる存在の、ね」

 強大だからこそ『弱点』を抱える『夜の一族』が欲しがるもの。彼らから見て脆弱な人間の手を借りてでも望むもの。それは――

「免疫、ですよ」

 私が答える先に、高城が正解を口にした。

「現在は、効果が限定的な抑制剤を使用して極力アレルギー症状が出ないよう暮らしているそうですが、それにも限度があります。そもそも毎日毎日、薬を飲んで生きていくなど億劫にもほどがありますよね? 人間でも容易に想像できるんです。長い寿命を持つ『夜の一族』ともなれば尚更でしょう。狼男なら銀を、吸血鬼なら日光を、それぞれ克服したいと思うのは、とても自然な感情だと思いませんか?」

 弱点の克服――それが『夜の一族』の目的、否、()()だと高城は言う。

 なるほど。歴史を紐解けば、人類とて自らの弱さを克服するため進歩を重ねてきた。『夜の一族』とやらにも人間と同じ〝心〟があるのだとしたら、その思いとてまた似たようなものだろう。

「そのために必要なのが、あなたや、あなたの母親の遺伝情報だったのですよ、西尾さん。あなた達は『夜の一族』の血を引いておきながら、一切のアレルギーを持っていない。多少ながら感覚が鋭敏であったり、身体能力も常人以上でありながら、副作用というべき症状が全くない。まさに完璧。夢のような〝無変異種イミューン〟。『夜の一族』の言葉を借りるなら〝理想的な混血種ハイブリッド〟というやつですよ。まぁ、知らない者から見れば、傍目には普通の人間と変わりないんですけどね」

 混血種ハイブリッド――先程も高城は、私をそう呼んだ。彼の話が事実だとするなら、私の母親は『夜の一族』の血を引いており、〝無変異種〟なる存在だったという。

 そんな母の遺伝情報を欲しがったということは――

「――じゃあ、私の両親が殺されたのは」

「ええ、たまたま暴漢に襲われたわけではありません。計画的に、狙われて、殺されたんですよ。『夜の一族』の手の者――すなわち『ニュクス』にね」

 おそらくは一般人だった父親にとっては、降って湧いた災難以外の何物でもなかっただろう。あるいは、母や私を守ろうとして勇敢に戦ってくれたのかもしれない。顔も声もろくに覚えていないことが、本当に申し訳なくなってくる。

「当然ながら、生きた状態で捕獲するのが一番だったのですが……抵抗されてしまったのでしょうね。面倒になった『ニュクス』はあなたの両親を殺しました。まぁ、最悪でも遺伝情報さえ手に入ればどうとでもなる、と考えたんでしょう。もしくは西尾さん、あなたが生きていれば問題ないだろう、と」

 私の両親を襲った惨劇を、高城はやはり笑みを絶やさぬまま語っていた。まるで他人事のように――否、違う。()()()()()()。彼にとっては、心底。

 だというのに。

「しかし幸運でした。その時に西尾さんが殺されてしまわないで、本当によかったですよ。そうでもなければ、こうして僕と出会うことはなかったわけですからね。これも運命ってやつでしょうか。奇跡ですよね」

 彼は私の生存については、殊更に言祝ことほいだ。歯が浮くようなセリフまで使って。

 いびつだ。明らかに高城の識見は歪んでいる。実際はどうであれ『私が両親を失ったことを悲しんでいる』という可能性は、彼の頭の中にはないらしい。私を特別扱いしておきながら、それを取り巻く環境や人間関係について一切の興味を有していないのだ。

 きっと高城にとって、私は一つの要因――一つの『モノ』でしかないのだろう。彼の態度には、それが如実に表れていた。

「とはいえ、危なかったのは危なかったんですよ? いつも服やマフラーで隠している傷痕、相当ひどいんじゃないですか? 本当なら西尾さんもご両親と一緒に殺されて、死体として『ニュクス』に回収されるはずだったんですから。でも――」

 高城の声のトーンが変わった。すっ、と醒めた口調になる。

「――そこに邪魔が入ったんですよ。言いましたよね? 魔術側にも警察のような治安組織が存在すると。彼らの介入によってあなたたち母娘の回収は失敗。それどころか、ご両親の遺体も、あなたの行方も『組織』の手によって隠蔽され、『ニュクス』は長い間あなたを見失っていました」

 高城は長い指先で、眼鏡のブリッジを軽く押し上げた。高い位置にある採光窓から差し込む陽の光がレンズに反射して、一瞬、表情が読めなくなる。

「しかし、ええ、しかし。これもまた運命なんでしょうか。皮肉なことに、あなたは()()()()()()()()()()()。よりにもよって、この僕がいるエリアの警察官に」

 ふひっ、と高城から変な声が出た。彼の両肩が大きく跳ねる。それはさながら、これから面白い話をするぞ、と意気込んだ本人がつい先に笑ってしまうという、聞く方にとってはまったく面白くない話の様相を呈していた。

 くっくっくっ、と高城は喉で笑いながら、

「そこからはもう知っての通りですよ。僕は上層部に掛け合い、あなたと同じ部署へ配属されるよう手配しました。見事なものでしょう? その目論見は功を奏し、僕はなんと、あなたの相棒サイドキックという絶好の立ち位置に納まってしまった。何も知らないはずの、現場責任者である榊さんのおかげで、ね」

 何もかも偶然だったはずだ。高城が捜査一課に『お客様』として配属されたこと以外は。

 彼の思惑などを榊が知るわけもなく、私もそうだった。ただ単に、扱いの難しい『お客さん』を抱えたくない榊がいて。ちょうど高城を預けるのに適当な人材として私がいて。それらが相まった結果、私と高城は相棒サイドキックとして組むことになったのだ。

 しかし、高城の視点から見れば、それは天恵にも等しい状況だったに違いない。

 なにせ目的の相手が何も言わない内に、自ら掌の中へと飛び込んできたのだ。

 運命の女神が微笑んだとしか思えなかったはずだ。世界は自分のために回っている――結果だけを見れば、そう錯覚しても仕方のない展開だったのだから。

「正直、こんなに上手くいくとは思いませんでしたよ。いくら上層部を懐柔しているとはいえ、現場レベルではそうも行きませんからね。特に叩き上げの人なんかは扱いが難しくて。今回ばかりは、僕の性格がいい方向に作用したようで何よりだったんですが」

 背筋に悪寒が走るのを禁じ得ない。『夜の一族』の一端である『ニュクス』という組織は、それほどの力を持っているというのか。

 高城の言う『上層部』とやらが誰なのか――あるいは複数の人間かもしれないが――は知らないが、まさか警察内部にまで手が回っているとは。よもや自分の属する組織が、ここまで腐敗していたとは。

「とはいえ今この瞬間に至るまで、出来ればもう少しエレガントに事を進めたかったというのは確かですけどね。こんな無粋な形で、あなたとお話をすることになったのは僕としても遺憾なんですよ、西尾さん」

 いけしゃあしゃあと、高城は言ってのける。こんなはずではなかった、と。

「まさか今になって、榊さんや他の面倒な人達が僕のやっていることに気付くとは。やや意外でした。てっきり細かいことには気を配れない大雑把な人ばかりだと思っていたんですが……いえ、そう思って少々油断しすぎましたかね? まぁ、随分と手遅れだったので、どちらにせよ噴飯ものでしたが。しかし……」

 はぁ、と今の高城にしては随分と憂鬱げな溜め息を吐く。頭痛を堪えるようにこめかみに手をやり、

「何より計算外だったのは、あのおかしな二人組ですよ。突然現れて余計な邪魔をしてくれたかと思えば、今度は僕の周りをウロチョロウロチョロと……!」

 声が低まり、高城の憤怒の圧が高まっていくのがわかる。

「どうせ『あっち側』の人間なのでしょうが、このまま計画に横槍を入れられては困りますからね。業腹ながら、少々強引な手を取らざるを得ませんでした。その点については心から謝罪しますよ、西尾さん」

 全く以て謝罪の意が感じられない高城の言葉をよそに、私の心は別の方面へと馳せていた。

 おかしな二人組、『あっち側』の人間――これらの代名詞が示す人物らの姿が、どうしようもなく脳裏に浮かび上がる。

 明るい髪の大男と、銀髪の美丈夫――例の黒尽くめの男達だ。

 いま再び、大男から言われた警告が耳に蘇る。

『君のすぐ近くにいる奴に気をつけろ、巴』

 あれは、高城のことを指していたのだ。榊ではなく、物理的な距離がすぐ近くにあった、彼のことを。

 だとすれば、高城の言う『あちら側』とは――やはり『魔術側の治安組織』を指すのだろう。

 信じたくはないが、狼男や吸血鬼といった〝人外〟が実在するのであれば。あの大男や銀髪の異常な身体能力や、私の目の前で掻き消えたことにも説明がつく。ついてしまう。

 そして、あの二人の目的もまた、私は勘違いしていたのかもしれない。

 木島を殺したのが高城なら、この廃工場で争ったのはきっと彼らで――

 現場付近に現れたのも、木島の遺体がどうこうではなく、犯人である高城の動向を探るためで――

 だから、木島の部屋に行った時にも近くにいて――

 逮捕しようと追いかけてきた私に対しても、警告めいた助言まで残して――

「――~っ!」

 今更気付いたところでどうにもならない。何もかも手遅れだ。私は奥歯を噛みしめて、胸を突き上げる衝動を押し殺す。

 自らの迂闊さ、短絡さ、浅はかさに腹が立ってしょうがない。どうして気付かなかった。どうしてわからなかった。ヒントならいくらでも目の前に転がっていたのに――!

 愚かな自分に対する怒りで、私は体を小刻みに震わせる。

「――おや、どうされました? 随分と悔しそうな顔をされていますが」

 目敏く私の表情の変化を捉えた高城が、小首を傾げて尋ねてきた。

 そう、腹が立つと言えば高城に対してもそうだ。彼のしでかしたことだけではない。

 こんな人間に一時でも気を許し、あまつさえ面と向かって口説かれた際には、朧気ながらも二人での将来像を思い浮かべてしまった――

 なんて愚かな。

 何も気付かず、のうのうと馬鹿なことを考えていた自分が憎たらしくてしょうがない。過去に戻ってぶん殴ってやりたいぐらいだ。

「……悔しいに決まってんでしょ! アンタみたいな外道に騙されていたとも知らず、馬鹿正直に心を開こうとしていた自分が恥ずかしくてたまんないのよ。こんな卑怯者だと知ってたら、あんなこと……!」

 高城に口説かれて、一瞬でも情にほだされた自分が許せない。体の中で昂ぶる激情に、思わず喋りながら涙が出そうになった。

「卑怯者、ですか。僕が……?」

 心の底から意外そうに、高城は聞き返してきた。その自覚のない態度が余計に癇に障った。

「ええ、そうよ。卑怯者で裏切り者、最低最悪の()()()()よ。他に言い様がある?」

 我ながら汚い罵倒が口から飛び出した。胸の内で燃え盛る瞋恚しんいは半分以上が自分に向けたものだが、元凶はやはり目の前の男だ。遠慮も気遣いも不要だとしか思えなかった。

「まったく……なにが私に興味がある、尊敬している――よ。結局、薬のサンプルとして私が欲しかっただけじゃない。努力家? 勤勉? 魅力がある? そんな世迷い言を信じかけていた自分に反吐が出るわ」

「待ってください、西尾さん。それは誤解です」

 焦ったように高城が片手を上げて、私を制した。

「誓って、それは本心ですよ。嘘偽りない、僕の――」

「ふざけないでッッ!!」

 もはやこれ以上の言い訳など聞きたくなかった。私は衝動のまま絶叫し、高城の言葉を遮断する。

「……………………西尾、さん……」

 こちらへ伸ばしかけていた高城の手が、ゆっくりと下へと降りた。力が抜けたようにだらりと落ちて――やがて指先が虚空を掴むようにして、握り込まれる。

「――――」

 次の瞬間、高城の浮かべている表情を見て、私はまた彼のことがわからなくなった。

 捨てられた子犬のような顔を、彼はしていたのだ。

 ひどく傷ついているように見えた。下へ落としたのとは別の、もう片方の手を胸の中央に当て、服の生地を掴んでいる。まるでそこに、ナイフでも突き立てられたかのごとく。

 それから、数秒の沈黙が過ぎ――

「……これが最後の通告です、西尾さん」

 意を決したように、高城が固い声を紡いだ。

「僕と一緒に来てください。でないと、僕はあなたを殺さなくてはいけなくなる。『ニュクス』が求めているのは、あなたの遺伝情報だけです。生死は問わず、抵抗するようなら殺せとも言われています。何より、あなたは真相を知ってしまった。このまま帰すわけにはいかないんですよ」

 ゆっくりと高城が歩み寄ってくる。再び片手を上げ、私に救いの手を差し伸べるようにしながら。

「僕はあなたを殺したくありません。生きていて欲しい。僕と一緒に来ると……そう言ってくれればいいんです。そうすれば殺さずに済みます。嘘でも構いません。嘘でいいんです」

 私の眼前に立ち、かつてないほど表情を消した高城は、しかし懇願するように囁いた。

「言ってください、西尾さん。僕と一緒に来る、と」

 これまでにない静けさから、高城の本気が伝わってきた。

 ここで再び申し出を断れば、彼は私を殺すだろう。彼には、そうしなければならない理由がある。

 全ては高城がベラベラと暴露した結果ではあるが、確かに私は彼らにとって都合の悪いことを知り過ぎた。このまま放置されるわけがないことは、きっと子供でもわかる。

 故に、私に突き付けられた選択肢は二つ。

 生きて、『夜の一族』に利用されるか――

 死んで、やはり『夜の一族』繁栄の礎となるか――

「――どっちもクソ喰らえよ」

 悩む瞬間など微塵もなかった。私は顎を上げ、高城の瞳をまっすぐ見つめ返して、迷いなく断言した。

「私は行かない。たとえ、殺されようとも。絶対に」

 時が止まったように、高城が静止した。呼吸さえ忘れて、凍り付いたかのごとく。

 しかし、永遠に続くかと思われた静寂は、高城の小さな溜め息で終わった。

「……はぁ……」

 彼は差し出していた手を引き、そのまま掌を広げて自らの顔を覆った。眼鏡のレンズを隠すようにしたので、こちらからは彼の表情が見えなくなる。

「死んでしまったら、何にもならないというのに……」

 その声はあまりに小さく、もう少しで聞き逃してしまうところだった。

「……わかりました。残念です」

 高城が顔を隠していた手を下ろす。そこにはもう、能面のような無表情だけがあった。

 高城は私の背後に立っていた黒服に視線を送り、

「やってくれ」

 そう短く告げた。

 後方で衣擦れの音。懐から何かを取り出す気配。次いで金属の硬さを持つ丸いものが、私の後頭部に軽く突きつけられた。

 拳銃の銃口だと、すぐにわかった。

 だが、私は観念などしなかった。次の瞬間には引き金が引かれ、私の頭は銃弾に撃ち抜かれるだろう。先程の晃のように即死することだろう。わかっている。それでも、私は目を瞑ったり、俯いたりなど決してしないと心に決めていた。

 最後の最後まで、私の意志を見せつけてやる――そう思って、ただ真っ直ぐ高城の目を見つめ返していた。

「――さようなら、」

 西尾さん、と続けるはずだったのだろう。

 その瞬間。

 全身を痺れさせる轟音が、突如として鳴り響いた。

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