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バイト決定!

挿絵(By みてみん)

バイト募集の張り紙をを出してから数日後


「アルバイトを募集してると聞いて来ました!」

「きたーーー!」


 最初に来てくれたのは店の前の貼り紙を見たと言うキーファーさん

 茶色い巻き毛とそばかすが特徴的な20代の女性


「以前も食堂で働いてたので一通りの事は出来ます!」


 喋りもハキハキしているし常に笑顔なのも好印象、何より経験者だ!


「前のお店はどうして辞めたんですか?」

「いや〜あはは〜

 なんかその店の店長が私に気が有ったらしくてやたらベタベタして来たから引っ叩いて辞めてやったの」


 あ〜セクハラか〜

 そう言う点ではウチは大丈夫だろう

 フェルゼンさんは所帯持ちだし、ザフィーアさんに見つかったら血の雨が降るだろうから

 これは決まりだな


「なる程、この店ではそう言った事は無いと保証しますよ

 いつから来れますか?」

「今日からでも!」


 こうして1人目はすんなり決まった

 この調子で次も頼むぞ!


 それから数日間はバイト面接も無く

 だが実務経験の有るキーファーさんのおかげで店を回すのはかなり楽になった

 改めて教える事も無いので凄い助かる

 

「お邪魔するよー

 バイトってのをやらせとくれ」


 2人目に来たバイト希望者は恰幅の良い40代女性のリューべさん

 お腹周りが逞しい、いかにもオバチャンって感じ

 市場の張り紙を見て来てくれたそうな


「子供も独り立ちしたし旦那も居ないんで暇なんだよ

 こう見えて主婦歴は長いからね

 炊事、洗濯、掃除何でもござれだよ!」


 うーむ、万能型かな?

 ザフィーアさんのサポートで行けるか試してみるか


「では今日1日ザフィーアさんに付いて一緒に作業をしてみて下さい

 その結果で採用するか決めさせて貰います」

「あいよ!

 失望させない様に頑張るよ!」


 その日の終わりにザフィーアさんの方から『凄い助かった、是非来て欲しい』との言葉を貰ったので即採用となりました

 後1人!


 そしてある日の閉店後


「おう、リオン

 おめーに客が来てるぜ」

 

 誰だろう?バイト希望者かな?


「あれ?ガルテンさんどうしたんですか?」


 ガルテンさんは地方守備隊でオイレさん直属部隊の副官をやっている人だ

 そしてお店のお得意さんでも有る


「バイトを探してるって聞いてな」

「まさかガルテンさんが、ですか?」

「はっはっは、俺じゃ無くてね

 娘なんだが・・・・ほら挨拶して」


 ガルテンさんがそう促すと彼の後ろに隠れる様に立っていた小柄な少女がおずおずと前に出て来る

 可愛らしいドレスに身を包み金髪を縦ロールにしている

 まるで何処かのお姫様みたいだ


「・・・・します」

「え?」

「ほらもっと大きな声で」

「よろしくお願い!・・・・

 します・・・・」


 その小柄な少女は精一杯といった感じの大きな声を絞り出した後は赤くなり俯いてしまった


「すまんな、少し照れているようだ

 余り家族意外と話す事が無いもので」


 箱入り娘かな?


「ブルーメ、そんなんじゃ雇って貰えないぞ

 オイレ指揮官みたいになるんだろ?」

「ちょっ!パ、お父さん!

 言わないでよ!」


 何だ声出るじゃん

 後、パパって言い掛けたよね?

 

「ブルーメは今年で16になったばかりなのだが、オイレ指揮官に憧れていな

 以前からああ言う女性になりたいと言っていて聞かないんだ」


 ガルテンさんはそう言いながらブルーメちゃんの頭をクシャクシャと撫でる


「ちょっと!pお父さん

 いつまでも子供扱いしないでよ!」

「ははは、すまんな

 しかしオイレ指揮官のようになりたいなら相当頑張らないといかんぞ?」

「そ、そんな事解ってるもん!

 そりゃオイレさんは美人で背も高くてスタイルも抜群だし、剣も魔法も使えて、カリスマ性も有って・・・・

 私とは正反対だって・・・・解ってるもん」


 自分で言ってチョット落ち込んだ様子のブルーメちゃん

 彼女もオイレさんとは方向性が違うが充分可愛らしい魅力的な女性に見える

 オイレさんの様になりたいと言うなら・・・・

 まあ少々、いやかなりハードルは高いかな


「大丈夫なのじゃ!

 オイレも最初から凄かった訳じゃ無いのじゃ!」

「え?・・・・本当ですか?」

「本当じゃ!

 昔は泣きベソかいてたオイレを何度も慰めてやったのじゃ!」


 その話は内緒だったんじゃあ・・・・


「し、信じられない、あのオイレさんが・・・・」

「最初から特別な奴は居ないのじゃ!

 今のオイレは努力の末の姿なのじゃ!

 だからブルーメもわたしと一緒に頑張るのじゃ!」

「はい!よろしくお願いします!」


 流石、昔のオイレさんをよく知るマルモアだ、言葉に説得力が有る


「でも、それなら何故お店で働く事に?

 オイレさんに憧れるなら地方守備隊へ入るとかでは?」

「ブルーメは見ての通り体が小さくてな

 入隊基準に満たないのだ

 それに女の子なのだから剣を振り回すよりこちらの方がまだ将来の為にもなるだろう?」

「そ、それに・・・・」

「ん?」

「あの・・・・その・・・・

 お店の服が可愛かったら・・・・」


 そう言い、また赤くなってしまうブルーメちゃん

 うん、やっぱり君は可愛いと思うよ?

 しかしいくら可愛くても仕事をこなせるかは別、なので


「1週間試験雇用と言うことで如何ですか?

 こちらとしてもブルーメさんがどれ程働けるか未知数なので」

「はい、それでお願いします

 頑張ります!」


 ペコリと頭を下げるブルーメちゃん、綺麗な金髪がふわりと舞う

 彼女もマルモアと並んで看板娘になりそうな予感だ

 仕事さえ出来ればね

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