5歳になったから冒険者目指す-2
次の日からオレの冒険者修行が始まった
午前中は母さんから魔法の授業
昼から夕方までは父さんから言われた基礎訓練
夕方父さんが帰って来たら剣術の基本稽古といった感じだ
朝食後早速始まる母さんの魔法授業
「じゃあリオン魔法を使ってみて」
おおういきなりか
まあオレが魔法使えるのはバレてるしどの程度の実力が有るか見てから授業内容決めるって感じかな?
「何の魔法でも良いの?」
「そうね何が使える?」
「初歩魔法は一通り使えるよ」
「じゃあ昨日渡したワンドの先端に光りを灯してちょうだい」
「わかった!」
オレは母さんから貰ったワンドを右手に取って構え呪文を唱える
魔法は直ぐに効果を表しワンドの先端が明るく光り始めた
「とてもスムーズ随分練習したみたいね」
嬉しそうな笑顔でそう言いながら頭を撫でてくれる
ちょっと甘いんじゃないかな?
嬉しいけど・・・
「じゃあちょっとそのワンドを貸してね」
オレは母さんに光るワンドを手渡す
「明るさも申し分無い
呪文も正確に唱えられていたし発動までのタイムラグもほぼ無し・・・」
母さんはオレの魔法を色々分析している
どうだろう?母さんを満足させられる出来だろうか?
「うん合格」
母さんはニッコリ笑いながら合格点を出してくれた
やったぜ!
「じゃあ最後に魔力を計るね」
言いながら母さんは自分の物と思われるガラス製のワンドを右手に構え
オレのワンドの先端を左手で光りを覆い隠す様に握り呪文を唱え始める
随分集中しているようだ
母さんは硬く目を瞑り額に汗をかいている
そのまま暫く微動だにしなかったが・・・
「ふぅ思ったよりずっと魔力が強くて手間取っちゃったわ」
そう言いながらオレに光の消えたワンドを手渡してきた
「リオン凄いわ
これなら中級から始めても全然大丈夫そうね」
先輩大魔法使いにお墨付きを頂けました
その後は中級魔法理論の講義
本当なら眠くなりそうな内容だが
母さんの説明は丁寧でわかり易くたまに冗談や実体験なんかも交えて来るので飽きずに聴く事が出来た
母さんなら良い先生になれそだけど本人にその気は無いみたい
実際過去には王立魔法学院の講師にと誘われた事も有るみたいだけど断ったらしい
愛するダーリン(父さんの事)と一緒にいる時間が短くなるから嫌って理由で
事情を知らない人が聞けば「お熱いね〜」で終わるんだろうがエルフで有る母さんにとっては重要な事だ
人間の数十年なんてエルフにとってはほんの一瞬
そんな一瞬の内の僅かな時間でも愛する父さんと一緒にいる事を選んだ
そんな事も有ったから冒険者を引退してこの小さな村に定住する事を決めたらしい
父さん愛されてるね
正直羨ましい
オレの事をそこまで思ってくれる様な人がいつか現れるんだろうか?
おっと今はとにかく授業に集中しなきゃ
中級魔法の基本は初級魔法の効果を増大させる事だ
光りを灯す魔法は効果時間と光量を増す
火を付ける魔法は炎の大きさを増し温度を上げ今まで燃やせなかった物にまで火を付ける
水を出現させる魔法は水の量と水圧を増す
そよ風を出す魔法は発生させる範囲と風圧を増す
土の中から石を取り出す魔法は取り出す石の体積を増大させ石以外の鉱石にも影響を及ぼす
後は威力の調整も必要になってくる
初級魔法ならたかが知れていた魔法でも中級以上ならばかなりの威力になる
その気になれば人だって殺せるのだ
状況判断と適切な魔力調整が必須と
まあザックリ言えばこんな所だ
ところで・・・
「母さんさっき僕の掛けた魔法を消したけどあれはどうやるの?」
そうオレは自分で掛けた魔法を消す事が出来ないのだ
正確には方法を知らない
「魔法を打ち消す方法は二通りね
一つは反対属性の魔法で中和する方法
火なら水、土なら風ね
でも光に対する闇魔法は禁呪とされ誰も使えないからこの方法は使えないの
だからもう一つの方法「解呪」の魔法を使います
「解呪」の魔法はどんな魔法でも打ち消せるけど反対魔法で打ち消すよりもずっと多くの魔力を消費しちゃうの
便利だけど使い所をまちがうと魔力が枯渇しちゃうから気を付けないとダメね」
なる程だからさっきオレの光り魔法を打ち消すのにあんな大変そうだったのか
初級〜中級序盤はとにかく魔法を成功させる事が優先になっている
魔法の打ち消し方は中級のその後で教わる範囲で解呪に関しては中級でも高位に位置する魔法なのでオレはまだ知らなかったと言う事だ
これで本日の授業は終わり
昼食を取ったら父さんから言われた基礎訓練だ!





