第68章『ほかにあるのか』へん
とりいそぎ、続編を投稿いたします。
やんごとなき方は、以前日参を命じたものに対して、拝謁を別途命じられた。
やんごとなき方は、うしろを向いたまま、いつも傍らに立っている『やんごとなき方の付き人』に代理に手話すやうにお命じなった。(《》内は韓国語での発言。やんごとなき方に対しては日本語に翻訳されて伝わった。)
やんごとなき方「余…と言ってかまわないのであろうか、余は他国言語を話すのには向いていない。代わりに、傍らにおる付き人が話す。こころして聞け。」
「では伝える。」
通された男は深々と、やんごとなき方に対して一礼した。『やんごとなき方の付き人』は、このやうに発言した。
《ほかに何があるのか?》
その表情は険しくならざるを得なかったやうである。
通された男「…いかんとも…。」
《どのやうな教育をすればあのやうなことになるのか?》
通された男「申しわけございません。」
《ほかに何があるのか?》
通された男「…。」
《答えられぬというのか!?》
通された男「…いかようにも答えようが…。」
《では、バカに聞けというのか?》
通された男「そうではございません。」
《そうか。分かった。》
『やんごとなき方の付き人』は、付け加えてこう言った。
「分かり次第報告いただかねばならない。」
通された男「…承知致しました。」
やんごとなき方「日参…おこたるな。」
通された男「承知致しました。」
「バカを通すな。分かったな。」
通された男は少なからず不快な表情をして、その場を後にした。
ひきつづき、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
ことそばらすか。




