第34章 『人生五十年』へん
とりいそぎ、続編を投稿いたします。
『人生五十年 下天のうちに 比ぶれば 今幻の ごとくなり
ひとたびこの世に 生を得て 滅せぬものの あるべきか』
ある時、やんごとなき方と、やんごとなき方の付き人は、『安土桃山時代』と呼ばれるあいまいな時代の、『城下町』にいた。
やんごとなき方「……。」
やんごとなき方の付き人「……。」
やんごとなき方の付き人は含み笑いとも、苦笑いとも取れる表情をしている。
そこは、『織田家』の『城下町』であった。
やんごとなき方「御代…『飛脚』が…『飛脚』が…。」
やんごとなき方の表情がみるみるうちに悪化する。確かに『飛脚』らしき者が忙しそうにしている。
やんごとなき方が、近くにある木をながめてこう仰せになった。
やんごとなき方「ほれ。見よ…『梅』が…『梅』……。」
やんごとなき方の表情がみるみるうちに、さらに悪化する。
そして、やんごとなき方が、地面に物を投げるように、右手を上にあげ、上から下へと投げやるようにし、右手を地面に向けて、こう叫んだ。
やんごとなき方「喝!!!!」
すると、その場所は、いつもの、やんごとなき方と、やんごとなき方の付き人が相対している場所に変わった。
やんごとなき方「『〇根湯』を持ってまいれ!『〇根湯』だ!」
やんごとなき方の付き人「ははぁ。」
すると、そこに『女官』のやうないでたちをした者が現れ、一度頭を下げて、『〇根湯』を持って、やんごとなき方の付き人に手渡した。
それを、やんごとなき方の付き人が、やんごとなき方に手渡した。
やんごとなき方の付き人「…『毒見』でもいたしませうか?」
そういうと、やんごとなき方が、やんごとなき方の付き人を睨み返した。
やんごとなき方の付き人は苦笑いを浮かべ、頭を一度下げた。
やんごとなき方「もう一杯飲みたい。『〇根湯』を持ってまいれ。」
やんごとなき方がそう仰せになると、『女官』のようないでたちをした者が、『〇根湯』をもう一杯持ってきて、やんごとなき方の付き人に手渡した。
せかすようにやんごとなき方は、その『〇根湯』をお飲みになった。
やんごとなき方は、しばし荒く呼吸をなさった。『女官』のようないで立ちをしたものは、やんごとなき方に一礼して下がった。
ひきつづき、ご愛読の程、よろしくお願い致します。
ことそばらすか。




