第27章 『書きにくいとき、ふたたび』へん
取り急ぎ、続編を投稿いたします。
やんごとなき方は、その時、やんごとなき方の付き人に、こう仰せになった。
やんごとなき方「おい、お前。書きにくいぞ。」
「…ええ。分かります。」
そう答えると、何も申されることなく、やんごとなき方は、やんごとなき方の付き人の方をしばらく見て居られた。
そうこうしているうちに、やんごとなき方は、再び地団駄を踏み始められた。
やんごとなき方「あああああ…。」
やんごとなき方の付き人は涙目になってその様子を遠めから見ていた。
やんごとなき方「おい、そちの世では、『江戸時代』で云ふところの『徳川家康』のやうな『将軍』などはおらんのか?」
「…いいえ。そのやうなことはございません。」
やんごとなき方「どうなっておるのだ。」
「我、紹介しうる立場の者に非ざるして…おりまして…。」
やんごとなき方「……。どうなっておるのだ…。」
やんごとなき方は、いささかお嘆きになりそうなご様子であった。
やんごとなき方「そちの世では、『江戸時代』で云ふところの、『徳川家康』のやうな、『将軍家』はおらんのか?」
「…いえ。そのやうなことはございません。」
やんごとなき方「さうであ…さうであr…さうであ…。」
やんごとなき方は幾分、何を伝えればいいのか分からぬと言った体であった。
やんごとなき方「おい、お前。お前には分かるであろう。」
「ええ。分かります。」
やんごとなき方の付き人は、しばし、そのやんごとなき方の困惑してのお言葉の数々を、遠くから聞いておったさうである。
引き続き、ご愛読の程、よろしくお願い申し上げます。
ことそばらすか。




