第三話 悪女?登場
少し時間があったので更新します。
『奥さまの名前はシューリン。そして‥‥旦那様の名前はリオン。ごく普通の二人はごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でもただ一つ違っていたのは、、、奥さまは聖女さまだったのです』
「おい、シューリ。前回の続きはどうした?ナレーションが脈絡ないぞ。それにおかしい部分があるぞ」
「そうよね。リオンちゃん、ママが間違っていたわ!奥さまは聖女さまじゃインパクトないわよね。ここはリオンちゃんは愛おしい魔王さまだったのです……に変更ね。ぐふふふふ」
「いやいや。ごく普通の二人じゃないし、ごく普通の恋でもないし、ごく普通の結婚もしていない。それに俺は魔王なんて恥かしい名前なんか名乗った事ないし」
――それに、今の時代にどれだけの人がこのフレーズに反応できるんだ?
「ぞ、ぞんなぁ~。リオンちゃんがぐれちゃったぁぁぁぁぁぁぁ!ママは旦那様に捨てられるのね。結婚した目的は私に子供を産ませるだけだったのね」
「いや、その……」
――まずい。不味い。でも、事実なんだよ。子供産ませるために聖女だったシューリに近づいたんだよ。客観的に聞いたら俺はただの外道だ。どうしよう。言い訳。何か良い言い訳はないか……そうだ。
「そう。シューリと俺は普通の二人じゃない。普通って言葉が当てはまらないだけだ。それ以外は……うん……た、正しいと思うよ」
「ほ、本当に。そ、そうよね。リオンちゃんと私は普通じゃなくて世界一だもんね。ヴぁぁぁぁぁぁぁぁん。リオンちゃ~ン」
シューリンはナレーションの台本を投げ捨ててリオンにダイブし、鼻水全開の顔面を彼のお腹辺りにスリスリして至福の時間を堪能していた。
投げ捨てられた台本をネルがササっと拾い、シューリンの名前にバツ印を付けて自分の名前に書き替えていた。
もちろん奥さまの部分はねぇねに、旦那様の部分は弟に……。
「ねぇね、何をしようとしている。その台本は駄目だ。色々と駄目だ」
「どうしてもなの な?」
「どうしても」
「仕方ないの な。今回は母親と息子の親子愛に免じて譲ってあげるの な。姉としての余裕ってやつなの な」
「ありがとう、ねぇね。さすが俺のお姉ちゃんだ」
「の~なぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ネルは若干背伸びをしながら幼女の胸を精一杯張り、ドヤ顔をしながらぷす~と鼻息を鳴らした。
「リオン君、そろそろ大丈夫なのだ?前回の続きから大きく話がズレているのだ。黒ドレスの意味ありげな女の人が放置なのだ。可哀そうなのだ」
「そ、そうだな。そちらの女性の方、申し訳ありません。こちらの都合で長い間、放置してしまって」
「いえ、そ、そんなに大した事はありませんわよ」
「そ、そうか。そういって貰えると助かる。じゃあ最初からお願いします」
「えっ?前回の続きからではないのですの?やり直しますの?」
「ええ。インパクトは大事ですから」
「分かりましたわ。ゴホン、ゴホン」
漆黒のドレスを纏った女は咳払いをすると呆けた顔を引き締めてリオンをしっかりと視界に捉えた。
「あら。そちらのゴミを殺してくださったのは貴方達?」
包帯女は黒い日傘をクルクルと回しながらニタリと笑い、口の隙間から白い歯が覗いていた。
それは薄汚れた包帯との対比でより一層白く輝きを放ち、女の不気味さを際立たせていた。
「何と言うか不幸な事故が彼等に起こったようだ。俺達は無関係……かな」
リオンはバレバレの言い訳をして、さらなるトラブルに巻き込まれるのを回避しようとしていた。
「事故?死体の切り口を見る限り、事故と言うよりも鋭い一太刀を受けたように見えるのですけれど」
黒いドレスの女は微笑しながらも笑っていなかった目をさらに鋭くした。
「いやぁ~。なぜかいきなり頭が胴体から離れてゴロンと地面に落ちたんだよ」
――まあ、嘘は言ってないよな。俺にはどうやって切ったかも分からないし……
「あくまで白を切る気ですの?まあ、いいですわ。殺した事をせめているわではありませんので。むしろゴミを処分いただいて感謝しておりますわ」
会話中もクルクルと日傘を回していたが、真っ黒だった傘が薄い黒色に変化していた。
「あっ、そうなんですね。それはよかった。それで俺達に何のようですか?」
――ふう!こちらに敵意がある訳ではないようだ。よかった、よかったよ。この子まで首チョンパはしたくないしな。
「それよりも確認したい事がございましたの」
「確認したい事?」
「そうですわ。貴方達はこちらのゴミを処分されましたわ。そして私達はあちらのゴミを処分しましたわ」
「それで?何か問題があるんですか?」
「そうですわね。貴方達にあのゴミが持っていた積荷を欲しいと言われてしまうと、私達は貴方達と争わなければいけませんわね。それで、どうですの?」
――あれ?この女の人、黒い日傘をクルクル回していたよな?どこ行った?傘のハンドルだけは手の中にある?
漆黒のドレスの女性は傘のンドルを手の中で弄びながら、ニコリとリオンに微笑んだ。
彼女の周囲にはなぜか太陽の光が乱反射しており眩しくてリオンは瞼を細めなければ見る事が出来なかった。
――眩しいな。何かの攻撃か?でもネル達は誰も反応してないな。攻撃じゃないのか?まあ、敵対する気はないし。このまま様子を見るか。
「俺達はあいつらの積荷には何の興味もない。あんた達で好きに持って行ってくれ」
「そうなんですの?貴方達が敵にならなくてよかったですわ。私達にもやむ終えない事情がありましたので」
「そうか。ところであいつ等は何なんだ?ゴミの徴税請負人だというのは分かるんだが」
「あいつ等は貧しい者達を苦しめ自分達だけがブクブクと肥え太る豚ですわ」
徴税請負とは徴税権を持っている領主から一定額で徴税権を買い取って、私人が税を徴収する制度である。
徴税権を買い取るにはそれなりの金額を前払いする必要があるため一定以上の裕福な者しか行う事が出来なかった。
この制度を使う領主のメリットとして徴税の経費が必要ない、税金を事前に手に入れる事が出来る点がある。
もっとも買い取る方も金儲けのために行っているので、払った額以上の額を徴収しなければ大損する事になる。
なおこの時代の商人が国家や領主に金を貸す場合の利息は年利三割以上が普通であるため、諸々の経費と利益を考慮すると、徴税請負人が徴収する税は領主に収めた金額の二倍になる事もザラであった。
請負人による取りたても過酷を極め、税が納められなければ子供や自身を奴隷として売り払う事も多く、領民の暮らしは非情に厳しいものだった。
「腐った徴税請負人か。殺される理由はそれなりにあるということか」
――徴税請負人かぁ。金持ちが税金を払わず貧乏人から過酷な税を徴収するか。ここまで来るとこの国の滅亡も近いな。税制システムが破綻すると国家が滅ぶしな。エジプトも古代ローマも結局はそれで滅んでいるわけだし、税金の徴収が過酷だったからキリスト教の勢力地域だった場所からイスラム教が広がっていったんだよなぁ。
「あら?そういえば貴方……黒目黒髪ですわね」
「そういえばあんたも黒目黒髪なんだな」
リオンは女性の顔の包帯に目を奪われていて気に留めていなかった。
けっして胸が強調された漆黒のドレスに目が行っていた訳ではない。
女の黒髪は火事にでもあったのか、一部焼け爛れておりお世辞にも綺麗とは言い難かったが、包帯の白との対比で黒髪が際立っていた。
「そうですわよ。私は漆黒の天使様に新たな命頂きましたの。そしてこの黒目黒髪も。だからこの黒髪黒目は私の誇りですわ」
包帯の女はリオン達への警戒を解いたためか温かい黒い瞳で笑顔を作った。
その女の言葉と表情に今まで無反応だった三人の女性陣がビクリと一瞬反応を示しが、リオンが気付く前に元の無反応状態に戻った。
「漆黒の天使様か?俺にはよく分からないな。そんな方がこの世界にいるんだなぁ」
「ええ。漆黒の天使様は私の醜い姿を変え、私の心を救ってくださいましたわ。もっとも私はまた自分の業のために再び醜い姿に堕ちてしまいましたが。それでも私にとっては黒い天使様は私の全てですわ。だからこそ、この腐った国を破壊する事が私の漆黒の天使様への愛ですわ。ふふふ」
包帯女が頬を染めながら紡ぐ言葉を聞いていたシューリン達三人から一瞬だけだが殺気が漏れ出した。
「ひぃ!」
包帯女は一瞬の殺気を受けて全身が硬直してしまった。
すると何もなかったはずの彼女の周りに、次々と黒く細いナイフが落ちてきた。
その数はゆうに百本は超えているであろう。
反対に彼女の周りにあった光の乱反射が一切なくなっていた。
「え?いつの間にナイフが……もしかしてあの光の乱反射はこのナイフのせいか」
シューリン達の殺気を浴びたリオンはもちろん下着をちょこっとだけ濡らしたが、素知らぬ顔をして注意をナイフの方に引き付けた。
大事なので繰り返すが下着を濡らしたのは少しだけであり、世界地図を描くようなお漏らしでは決してない。
所謂、紳士の嗜みというやつである。
「その女の人がクルクル回していた黒い日傘の布部分が全部、細くて黒いナイフでできていたのだ。それを見えないように空中に待機させていたのだ。光の乱反射も完全になくすこともできるからある程度はバレる様に待機させていたのだ」
「そうなのか……」
――うん?何でそんな敵対行為をしていても、この女性は首チョンパされなかったんだろ?包帯巻いた女性だからか?それに逆に今頃なんで殺気を出したんだ。漆黒の天使が関係あるのかな?駄目だ。聞けない。もう一度、彼女等の殺気を受けたら大きい方まで出てしまいそうだ。シューリンが鎧をしなかった事と関係あるのかな?
「どうでもいいんだがシューリはもうしないのか?」
「うん?」
シューリンはコテリと頭を可愛らしく傾け、何を言っているのか分からないという仕草をした。
「うん。どうでもいいんだが……。ネルはいつの間にか俺の腕の中で剣になっていたからな」
「うん?」
リオンの言葉を聞いたシューリンの時間は停止していた。
シューリンはリオンを守る鎧の役目をすっかり忘れており、千載一遇のチャンスをずっぽりと逃していた。
「あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああああああああああああああああ」
事の重大さを理解したシューリンは不気味な呻き声を上げながら、大地を凄い回転をかけながら転がった。
シューリンからほとばしる輝く水は、回転力を乗せて凄い勢いで周囲に飛んでいった。
勿論その水には何の効果もないが、特殊な趣味の人には一時の喜びを与えるかもしれない……
「私は、私は駄目なママなのよ~。びええええええええぇぇぇぇぇぇええええん」
後にシューリンが転がった場所は【鼻水の道】と呼ばれるようになったとかならなかったとか
そんな会話が繰り広げられているのをよそに、焼き鳥が亡くなった周りの草がチロチロと燃えだしていた。
焼き鳥の死体は既にそこにはなく、灰となって消えていた。
灰は小さな火を巻き起こし、大地をゆっくりと溶かし灼熱のマグマへと姿を変えていった。
小さな水溜りぐらいの大きさだったマグマは徐々に大きくなり溜池ぐらいまで広がっていた。
ぐつぐつと煮え立つマグマから火柱が次々と上がり、全てを溶かすような高温を辺りに撒き散らし周囲を真夏のように変えていた。
「え?何ですの?何が起こっていますの?」
包帯女は今起こっている事象を理解する事が出来ないのか、自身の目を何回も瞬きしていた。
一際大きな火柱が上がると、地面で煮えたぎっていたマグマも全て吸収して天高くに打ち上げらていった。
暫く天を仰いでいた包帯女の黒い瞳には、打ち上げられたマグマが全身燃えたぎる鳥の姿に変化するのが映っていた。
「え?フェニックス様?なぜこんな所にいるのですの?」
マグマが完全に鳥の姿に変化すると、赤かった炎が一瞬白くなり周囲を光の渦に包んだ。
『クエェェェェェェェェェェェェェェェェェ』
フェニックスは鳴き声と共に大空から急下降し、リオンへと襲い掛かるように迫った。
フェニックスの全長は翼を含めると十メートル以上あり、体当たりされるだけでリオンは即死するだろう。
だか、フェニックスはリオンに襲い掛かることなく、その翼で急降下のスピードを消し、リオンを覆うように大地にゆっくりと降り立っていた。
「ううう」
もっとも、ゆっくりの降下であってもフェニックスは周囲には強烈な熱風を巻き起こしており、包帯女に容赦なく叩きつけていた。
へなちょこリオンもその場にいたが、魔剣【真実の姉愛剣】が彼に襲い掛かっている熱風を次々にぶった切っていた。
「あはははは。見たか、焼き鳥よ。魔剣【真実の姉愛剣】をもった俺は誰にも負けん」
幼女を剣のように振り回すリオンは、客観的に見てもお巡りさん通報どころではなかった。
それは本当にもう、母親も草葉の陰で泣いているかもしれない。
実際、別の理由で草場の陰どころか大地全体を使って泣いていましたが……。
『…………クエ』
フェニックスはなぜかリオンを可哀想な者を見る目で見つめていた。
リオンはフェニックスの哀れな目線には全く気付かなかった。
「ああ、蘇ったか。以外と時間がかかったな。あの腰巻の状態異常攻撃はそれだけ強烈だったんだな」
『クエエエエエェ』
フェニックスは今度はリオンに向かってクチバシを大きく開けて抗議しているようだった。
「あ、あの、フェニックス様がいるという事は貴方様が漆黒の天使様ですか?」
強烈な熱風で我に返った包帯女は、心に浮かんだ疑問をリオンに投げかけた。
「俺が漆黒の天使様?いやいや。俺はそんな大層なもんじゃないぞ。誰かと間違えているぞ」
「そんな筈は……。お側にフェニックス様がいらっしゃいますし……」
「これか?これは仮の姿で本当の姿じゃない。本当の姿はオークと鶏のハーフだぞ。見てみろ」
戦闘形態を維持するのに疲れたのかフェニックスはボフンと煙を出したかと思うと、ぷりちいなピンクの姿でリオンの頭の上に現れた。
「あれ?フェニックス様はどちらに?頭の上のオーク鳥はなんですの?」
「コケー!失礼っス。俺っち、こんな侮辱を受けたのは鶏生で初めてっス。オークってどうゆう事っスか。オークに失礼っス」
「おい。お前も自分でも鶏だと認めてるじゃないか。それにオークに失礼って自分を馬鹿にしてるような……まあいいか。見ての通りのオーク鳥だ」
「え!?はあ、そうなんですの?何となくしっくりしないですわ」
「とにかくこいつはフェニックス様なんて大層なもんじゃない。よくて焼き鳥だよ」
「そうっスよ。俺っちは焼き鳥っス。はっ!?そんな事で誤魔化されないっスよ、主!俺っちに何てことするっスか!あの異臭は殺人級っスよ。コケ!俺っち死ぬかと思ったスよ。コケコケ」
「いや、しっかり死んでたぞ」
「コケ~!ヒドイ主っス。下剋上っス。必殺回転クチバシ脱糞アタ~ック!」
焼き鳥は掛け声と共にリオンの頭の上で回転しながら、クチバシでリオンの頭を突き出した。
「痛い。クチバシが痛い。それに糞をそこら中に撒き散らすな!」
お尻に回転が加わっているため、放出される焼き鳥の糞は飛距離を伸ばし包帯女の顔面を襲おうとしていた。
「きやああああああああああああああああああ」
幻想的な神獣の姿から醜い豚鳥の脱糞場面を見せられた包帯女は、その糞を躱すことも出来ずに顔を中心に全身にまともに浴びていた。
その姿はリオンから見ても可哀そうになるくらいに、哀れなモノだった。
「あ、あの大丈夫ですか?まあ、これは不幸な事故って奴でして……。よかったらこの丸々太った豚鳥食べますか? 」
「そんな下品な鳥なんて食べませんわ!」
「そうですよね。こんな下品な鳥美味しくないですもんね」
「何スか?俺っちにケンカ売ってるっスか。こう見えても俺っちは芳醇な中にもあっさりとした味わいが自慢っスよ」
「私は人生でこれまで全身に糞をかけられた事はございませんでしたわ」
「そうですよね。俺も人生で糞に塗れる趣味を持った方にお会いしたことはなかったですね」
「何ですって!」
「本当に申し訳ありませんでした」
包帯女の怒りの剣幕にビビったリオンは思わず謝罪と共に土下座しそうになっていた。
「俺っちを無視!?そんな……魔剣で負けんって言って幼女を振り回す主のお笑い力に俺っちが劣ると……」
リオンが頭を下げて非礼を詫びた際にショックのあまり呆然とした焼き鳥は踏ん張る事も忘れており、頭から転げおち地面に叩きつけられコケと呻いていた。
「え?何?何が起こっていますの?」
怒りでプルプリと震えていた包帯女だったが、ピンクの糞のかかった彼女の体が急に輝きだした。
光は彼女を優しく包み込んでいき、ゆっくりと彼女の傷を修復していた。
彼女の包帯の下にあった数年前に焼け爛れて硬質化してしまった皮膚や黒髪も完全に修復していく様を、彼女は信じられずにしばし呆然としていた。
「こ、これは……。信じられませんわ。一体どうゆう事ですの?」
「うわ。やっぱり回復効果があるのか。後がめんどくさそうだな。逃げるぞ。ねぇね、一の型を頼む!」
「わかった~の~な~」
リオンの手から離れたネルはクルクルと回転しながら地面にピタッと着地すると、両手をYの字にし体操選手のようにキメた。
ぷすーと鼻息を荒くしながら、ネルはリオンを抱えた………オンブではなくお姫様抱っこ状態で。
「ねぇね、オンブがいいんだけど。お姫様抱っこはちょっと……」
「ねぇねも辛い所なの な。今はオンブはリキャストタイム中なの な。今はお姫様だっこしか使えないの な。仕方ないの な」
「え?オンブにリキャストタイムってあるの?ちょっと い〜や〜だ~」
「の~な~」
ネルはリオンの言葉を聞かずに、ご機嫌で高速お姫様だっこにて辺境の街へと去っていった。
「コケコケぇ。待つっス。愛くるしいペットを忘れてるっス」
焼き鳥はリオンの頭に乗り遅れて、短い脚をバタバタさせていた。
それはもうゴキブリが殺虫剤から逃れるように、短い足を高速回転させ必死にリオン達の後を追っていった。
スイもリオン達の後を追ったが、シューリンは遠くの方で転がり続けて新たなる道の整備をしていた。
「あ、え!?私は……あの人達は一体……」
後に残されてたのは焼き鳥の糞で傷が癒された女が残されたが、糞攻撃によって緩んだ包帯の下からは美しい容姿のが覗いていた。