転生した魔導士、かつての友人の不眠を知る
※ボーイズラブの要素があります。ご注意ください。
王都から馬で一日の町外れにある宿屋は、大繁盛していた。
普段から旅人の宿として賑わいがあるが、今日は特別なお客さまが利用するらしい。興味本位の見物客からの予約も入り、二階が宿泊スペースで一階にある食堂は日が落ちるにつれて、さらに忙しくなってきた。
お盆を手に持った少女は、満席のテーブルの隙間を縫うように動いていく。
「ルナセーラ、このプレートは十番の部屋のご夫婦ね!」
「はーい!」
赤髪を高く結った少女は、緑色の瞳を輝かせて返事をした。ルナセーラは木製のプレート二枚を器用に片手で持ち、もう片方の手で木樽ジョッキを持つ。
(たまたま帰省中でよかった。両親二人だけじゃ間に合わないよね)
ルナセーラの通う魔法学院は春休みの期間だった。魔法学院が休みの期間は寮から戻って、両親の切り盛りする宿屋の手伝いをすることにしている。少しでも家計を助けるために。
寡黙な父が調理を担当して、普段は食堂の客の対応をする母が料理の盛りつけに注力し、ルナセーラがプレートを運ぶのを手伝っている。昼間から客足が途絶えることはない。
(それにしても、こんなに注目されている特別なお客さまって一体……)
到着が遅れているらしく、しびれを切らして自室に戻る客も出てきた。
「今日って誰が来るの?」
注文が一旦落ち着いて、椅子に腰かける母に問いかける。
「あれ? 話していなかったかしら……。騎士団のご一行さまよ」
「騎士団って……」
騎士団と言われれば一つしかない。カナディル王国直属の騎士団だ。
「あら、そろそろご到着かしら。ルナセーラも来なさい」
「え、あ。はい……」
(騎士団って、もしかして……)
チャリリン。
入り口の扉に取り付けてある鈴が鳴り、人々が集まって賑わい始めた。母の背中を追うように入り口へ向かっていく。
人垣をかき分けるように前へ抜けると、接客する母と騎士団の一行がいた。小勢で人数は四名。藍色と白の騎士団の制服に身を包む青年を見て、ルナセーラは予感が当たったことを悟った。
金糸のような髪、切れ長の碧い瞳に長い鼻梁。記憶よりも年を取っていたが、整った顔立ちで、どこか人を寄せ付けない冷たいオーラがある。
懐かしい。レオランドだ。
ルナセーラは前世の記憶があった。
というのも、生まれたときから記憶があったわけではなく、ルナセーラが六歳のときに宿屋の火事をきっかけに思い出したのだ。
食堂の調理場から広がった火事で、ルナセーラは逃げ遅れた。愛着のあった、ぬいぐるみを取りに戻ろうとしたのが悪かった。
目を離した隙に娘がいなくなったことで両親は悲痛な叫びを上げる。なぜ、手をしっかり握っていなかったのかと。
集まってきた人の中に、水の魔法を使える人もいたが圧倒的な火の強さに為す術もない。
ルナセーラが煙を吸って頭が朦朧としてきたときに、黒髪の少年が現れた。
──大丈夫だよ、ルナセーラ。
手を差し出してきた。無我夢中でルナセーラは自分の手を重ねると、突如として風が舞い上がる。
膨大な記憶の洪水が押し寄せてきた。
前世の記憶と、紫銀の魔道士と呼ばれていた魔法の知識だった。
ルナセーラに手を差し出してきた少年だった頃の記憶。
紫銀の魔道士と呼ばれていたのは、瞳の色の珍しさと魔力の強さから畏敬の念を込めて、そのように称されるようになった。
戦争にも駆り出された。
同盟国から裏切られるように始まった戦争は劣勢だったが、魔法部隊が援軍で入ってから優勢に変わった。
戦争に勝利して独立が守られたが、そのときにルナセーラの前世の少年は死んだ。
(そうだ、雨を降らせば火は消える)
ルナセーラはイメージする。各地に散らばっていた雲が集まり、分厚い雲になって雨が降るというイメージを。
宿屋の周辺だけ雨が降ってきた。火の手は止み、ルナセーラは生還した。両親は娘の無事を喜んだ。成り行きを見守っていた人々からも奇跡だと歓声が上がった。
火事の事故以来、ルナセーラは時折大人びた表情を浮かべるようになったが、両親は「火事が怖かったのだろう」と憐れんで何も言わなかった。
十歳のときに、ルナセーラは魔法学院に入学したいと言い出すようになる。魔法は生活の一部だ。簡単な魔法書なら家に置いてあり、母親は本棚の前で魔法書を真剣に読むルナセーラを見ていた。
宿屋の再建で多額の借金があったものの、入学試験でトップの成績で合格すると、両親は娘の思うようにさせてあげたいと賛成してくれるようになった。
騎士団の一行は空腹を満たすために食堂に来ていた。食べっぷりも見事で、プレートとジョッキが見る見るうちに消えていく。
握手を求める人々に丁寧に応えているのは好感が持てる。
騎士団長ことレオランドは淡々と食事をしているが、仲間の三名が賑やかで煩いくらいだ。
レオランドは前世の友人だった。
戦争では同じ部隊に所属し、攻撃型のレオランドの防御に回っていた。
レオランドを狙う矢に気づいて、防御魔法が間に合わず咄嗟にレオランドを突き飛ばしていた。
「っ、セドリフー!」
レオランドが名前を叫んで、体を揺さぶるがセドリフは息絶えていた。
転生したことを知ってから、かつての友人のレオランドはどうしているかと気がかりだったが、あえて近づこうとはしなかった。表舞台に出ることでかかる重圧は知っている。万が一に前世の記憶を持っていると知られたら、高度な魔法の知識を持つものとして国家に利用されることになるだろう。
時間も遅くなってきた。客席はまばらになって、残りはカウンターでお酒を煽るレオランドだけになった。
思い返せば昨日のことのようで、話しかければ呆れた顔をするけれど面倒見の良いレオランドと会えるような気がする。
レオランド、と言いそうになって、声には乗せずに空気だけが漏れた。
ふと、レオランドの顔に違和感を感じ、凝視していることがバレないようにこっそりと盗み見る。
整った顔立ちには、遠巻きに頰を染める女性がいるのも納得ができる。
顔の美醜ではなくて、もっと違う違和感。
よく見ると、顔の表面がブレて本当の顔の状態が透けて見えた。目の下には黒いクマが刻まれている。顔色を隠す魔法が施されているのだ。きっと周囲を心配させないように。
頬杖をついて、どこか一点を眺めているレオランドの横に立った。
「お客さん、まだ飲まれますか」
「……飲んじゃ悪いか?」
鋭い瞳で睨まれる。ビビってはダメだ。
緊張で鼓動が早くなるけれど、平然を装って話しかけた。
「他のお客さんはもう、部屋に戻っていますよ。あとは騎士団長さまだけです」
「じゃあ、もう少しいさせてくれ」
お酒の入ったジョッキを傾けて飲んだ。
ルナセーラは呆れて半目になる。
(どれだけ飲むの、レオランドは。翌日の仕事に支障があるんじゃないの?)
手の平にのせていた頬が滑って、頭がガクッと下がった。だいぶ酔っているようだ。
(もしかして……。こんなに酔っていたら私と話していたことをすぐに忘れちゃうだろうし、悩みを聞くことができるかも)
はたと思い返す。かつての友人が何かで困っているなら救いたい。でも前世がセドリフだとは言いたくない。酔っ払っているのはチャンスなのではないかと。
「騎士団長さまは、もしかして眠れないんじゃないですか」
「どうして……わかるんだ?」
驚きと疑念が混じりあった顔。
「部屋に戻ろうとしないので、カマをかけてみただけです。まさか当たるなんて思いませんでしたけど」
咄嗟に嘘をつく。常時顔色を隠すのは、魔力を均一に使い続けるため高位魔法とされている。その魔法を一目で見破ったなんて言ったら、ただ者ではないことを自白しているようなものだ。
歴史の表舞台に立つのは前世でこりごり。好きな魔法の勉強に没頭したいだけで、国家に利用されて身体がボロボロになる末路は嫌だ。
レオランドは宿屋の娘に見破られたことに驚きながらも渋々認める。
「恥ずかしい話だが、戦争で相棒を亡くしてから不眠に悩まされている。あいつは俺を庇って死んだ」
「そんなこと……恥ずかしい話だなんて思わないですよ」
私はそのことを知っている。レオランドを庇って死んだ張本人だからだ。
レオランドは首を振って、それは否だと示した。
「いや、恥ずかしい話だ。世間では英雄だと言われているが、本人がこんなざまだ。……って、こんな暗い話をされても困るよな」
本人を目の前にすると、前世の記憶が鮮やかに蘇る。
魔力を使い果たして、倒れたセドリフを介抱してくれたレオランド。
──レオランド、助かったよ。
──セドリフ。限度はわかってるだろ。倒れないくらいに加減して魔法を使え。……ったく手のかかる。
セドリフの黒髪をぐしゃぐしゃに撫でながら、瞳の奥は優しげな光をたたえている。
──う、うわ! 痛い痛い。
──ちょうどいい高さに頭があるから、つい触りたくなるんだよなぁ。
──ひどっ! 背が低いって言いたいの?
──そうだ。言われたくなかったら、もっとヤギのミルクでも飲んで大きくなるんだな。
むくれるセドリフに、頭一つ高いレオランドは腕を組みながら言った。
「もし、そのことで悩んでいると相棒が知ったら。早く忘れてしまえばいいのに、と言うと思いますよ。騎士団長さまは優しい方なのですね」
鉄壁だった表情が崩れて、瞳が驚きで見開かれる。
「それができたら楽なんだが……。見ず知らずの君に自分のことをペラペラと話すなんてどうかしているな」
レオランドは頭を触った。気が動転しているときに頭を触る癖があった。照れ隠しで、相手の頭を撫で回すことも。
「知らない人の方が話しやすいってこともありますよ」
辛い気持ち──前世の私との関わりを忘れさせてあげれば、楽になれる。記憶を消すことは、ルナセーラにしてみれば容易いことだったが、レオランドが望んでいないような気がした。
「そうか、そうだなぁ……」
そう言って、手を口許にあてて思案にふけった。
昔を思い出して、優しげな眼差しになり指先をピクッと動かした。
(きっと、頭を撫で回したいって衝動を我慢しているんだ。私が女の子だから、そうしないだけで……)
ルナセーラがクスッと笑うと、レオランドは「どうして笑うんだ?」と尋ねるように不思議そうな顔をする。
ルナセーラは答えない代わりに、無詠唱で魔法を放つ。
魔法は詠唱を必要とするが、ルナセーラはイメージを具現化して魔法を放つことができた。
(レオランド。ちょっとの間、眠っていてね)
瞼が徐々に落ちていって、目を閉じた。
レオランドは白い霧の中にいた。
近づいてくる黒い人影に警戒して身構える。
「久しぶり!」
「セドリフ……?」
セドリフは「よっ」と声をかけて、再会した友人に軽く片手を上げた。まるで昨日会った友に会ったかのように。
たれ目で瞼が半分落ちている目は眠そうに見えるが、これが通常。
信じられないという顔をしているレオランドへ向けて、「最近はどう?」と問いかける。
「どう? って言われても、仕事はまあまあだな。……そういえば、世間では氷の王子と呼ばれているが、俺の心の中にズカズカと入ってくる、変わった娘がいた」
「──知っているよ。彼女のことはよく知っている」
「どうしてセドが死んだ後のことなのに知っているんだ?」
ギクッとなる。夢の中なのに、レオランドは鋭すぎる。まさか、転生して宿屋の娘になりましたなんて言えない。
「幽霊だから知っているんだよ。君と彼女のやり取りは頭上の方から見下ろしていてさ」
あっさりと通じて、レオランドは納得するように頷いた。
「幽霊ってのも、セドリフがそうなったら楽しそうだな。……もし、君が生きていたら酒を酌み交わしたかった」
レオランドは真っ直ぐセドリフを見る。背後で操るルナセーラは全て見透されているような錯覚をしてしまう。
と、レオランドは諦めるように長い睫毛をそっと伏せた。
セドリフが亡くなったのはお酒を覚える前のこと。この国では十八才になると成人と見なされてお酒も飲んで良いとされている。ルナセーラも飲んだことはなく、味の想像はできない。
だけど、夢の中でお酒を飲んでいる気分になれる魔法を使う分には、誰のお咎めもないだろう。
セドリフはニッと口角を上げた。
「今、やろうよ。夢だからお酒を出現させるのは簡単なんだ」
「ああ、そうだな。……これは夢だ」
セドリフは両手に飲み口が付いているタイプの酒樽を出現させる。一個をレオランドに渡した。
「さぁ、心行くまで飲もう。乾杯!」
(悪夢に犯されて不眠か。レオランドは意外に繊細だったんだね)
カウンターに突っ伏して、両腕の間で寝静まったレオランドの背中にそっと毛布をかける。
英雄として人々の注目を浴びる騎士団長と、宿屋の娘。住んでいる場所が違いすぎる。
生まれ変わってから、レオランドとこんなに長く語らうことができるのは、きっと最初で最後だ。
レオランドはきっと悪夢を見なくなる。セドリフという少年がいたこともきっと忘れるだろう。
少し寂しいとルナセーラは思ったが、心の中にしまい込んで、そっとその場を離れた。
窓辺から差し込んでくる光を浴びて、レオランドは体を起こした。パサッという布の音がして、毛布がかけられていることに気づく。
頰に違和感を覚え、手で触れると一筋の涙があった。
何か、楽しいような悲しいような夢を見たように感じたが、レオランドは覚えていない。
「久々によく寝たなぁ……」
欠伸を一つして、手を天井に向けて大きく伸びた。
騎士団の一行が去ってから、宿屋は平穏を取り戻した。
数日後には里帰りも終わり、魔法学校の授業も再開する。
魔法学校で出会った友人には幸い恵まれていて、充実した日々を送れている。
チャリリン。
入り口の鈴が鳴る。
両親が不在だったため、ルナセーラが扉を開ける。
騎士団長のレオランドがいた。
「どうしましたか? 何か忘れ物でも」
数日前に会ったばかりなのに懐かしい。そんな気持ちを隠しながら、ルナセーラはお客に向ける微笑みを浮かべる。
「……君と話をしてから悪夢を見なくなったんだ。どうしてか知っているか?」
レオランドはルナセーラをじっと見つめる。
(やば! 何か感づかれた?)
「友人の死を忘れないように、友人の最期を毎日夢で出るように自分で魔法をかけたんだ」
レオランドが悩まされていた悪夢は自分自身でかけたものらしい。
(悪夢から解放するって悪いことしちゃったの?)
「悪夢から解放されてからは、気分がスッキリした。結局は解放されてよかったんだと思うよ」
ルナセーラの心配を否定する。
悪夢を解いた張本人だから、もちろん知っている。けれど、どうして悪夢を解いたのかを問い詰められるだろう。
いっそのこと、前世がセドリフだとバラしてしまおうか。
「私は、私は……」
いや、ダメだ。レオランドであろうとも、誰にも秘密にしなければならない。
「お礼を言いに来たんだ。そんなに固くならなくても」
「お節介でしたよね。お礼だなんて、滅相もない……」
縮こまるルナセーラに、レオランドはクックッと笑った。氷のような表情の騎士団長には思えないような、爽やかな笑みだった。
「そういえば、もう一つ伝えたいことがあるんだ」
「何でしょう」
「周囲から結婚はまだか、と聞かれて、仕事が第一で考えたことがないと突っぱねて来たんだ。だが、町外れの宿屋の娘のような人がいいと何気なく言ったら話がトントン拍子に進んで……」
「え? トントン拍子に進んで?」
悪い予感がしながら、おうむ返しで聞き返す。
「君が魔法学院を卒業してからの、俺との婚約の話が進んでいる」
「ええー!」
衝撃の一言に叫ぶことしかできなかった。
(待ってよ! レオランドと婚約? ありえないでしょ)
「ご両親に話を先にしたところ、あっさりと了解をもらえた。あとは君だけだ」
(外堀を埋められたってことね。……っていうか、順番が逆じゃない? 本人に先に話をしてよ!)
呆れてものが言えない。レオランドは戦争の功績を称えられて伯爵位を賜っている。
両親が断れるはずがない。
ルナセーラが黙っているのを承認だと受け取ったようだ。
「よろしく。婚約者どの」
ルナセーラの部分の心臓が跳び跳ねる。
(しまった……こいつは顔だけは良かったんだった)
誰も頼りになる人はいない。しっかり話さなくては。
「お互いのことを知るのが先でしょ? 一旦白紙に戻して頂戴!」
「それは、そうか」
レオランドは納得しかけて、さらに口を開いた。
「そうだ、魔道具の店にでも行こう」
「魔道具……!」
王都には庶民では入れない店もある。興味でウズウズしてくるが、必死に気持ちを消す。
「いや、行かなくていいです」
「まずは、お互いを知るために必要だ。行こう」
強引さに負けて、頷いてしまった。
レオランドに溺愛されて困り果てる日々が来るとは知らずに。
*おまけ 〜子守唄を歌う〜
友人からは「詠唱は上手なのに、歌うと壊滅的に下手になるのはどうして?」とよく聞かれる。壊滅的に下手だと評されるのはあながち嘘ではない。
前世の歌の音痴が引きずっているらしい。
歌だと思うと、どのように音程をとればいいのかわからなくなってしまうのだ。
公園のベンチに腰掛けると、レオランドは目を細めた。
「こんなに日差しが暖かいと昼寝をしたくなるな。……そうだ、ルナセーラ。歌でも歌ってくれないか」
「え、ええ? 歌ですか!? ダメです! 私、歌って苦手で……」
音痴がバレて、下手すると前世がセドリフだったことが知られてしまうかもしれない。
「下手でも構わない」
断固拒否したいところだったが、レオランドに押し切られてしまった。
「ええと、それじゃあ。コホンッ」
咳払いをして、町娘がよく歌う「花摘みの歌」を口ずさむ。
第一声からレオランドが顔をしかめた。
(ほら、言わんこっちゃない!)
近くを通りかかる貴婦人が「あらあら」と言って、扇で口許を隠している。
レオランドは聞くに耐えかねて、腕を組んで視線を落とす。
歌が歌い終わるのと羞恥の限界が来たのは同時だった。
レオランドは下を向いていると思いきや、スヤスヤと寝始めていた。
(ね、寝てる!?)
レオランドの上半身が傾いて、ルナセーラの肩に軽く触れる。
起こしてしまうのも忍びなくて、しばらくそのままでいた。
下手な歌には聞き慣れていたから、逆に安心したのかもしれない。
セドリフだった時は、幸か不幸か、下手を知らずにレオランドの前でよく歌っていたから。