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掌編小説シリーズ  作者: 藤泉都理
2018.6.
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太陽と一歩




 心技体。


 心は技を以て体を成し。


 体は技を以て心を成し。


 技とは動く事であり。


 心技体で以て己を成し。






 三百六十五日の中で日照時間が長いこの日。

 世界で珍妙な事件が起こった。


 太陽の悪戯と言うべきか。


 二人、ないし三人に己が分裂したのである。


 姿かたちは本体と瓜二つ。


 しかし、性格が違った。


 内一人が、積極的に行動するのだ。


 動かない人には動くように駆り立てる。

 動いている人には動かないように宥める。




 この奇々怪々な現象を前に私は思った。


 時折、いや、最近では常々心痛する事。




 走る、はしる、ハシル。


 彼女が私の手を握って、人、ひと、ヒトであふれるこの世界を突っ切って、走り続ける。


 体であろう彼女に、心である私は足をもたつかせながら引っ張られ続ける。




 仰げばまだ、


 日は高い。







 目を覚まし、眠っていた感覚を噛み締め。

 疲れたと布団の上に意識して寝転んで。

 勢い良く上半身を起こし。

 散歩してみるかと。

 月の見える世界へと一歩踏み出す。







 筋肉痛に顔をしかめながら、けれど、意地を張って、さんぽは踏み出した。





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