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金平糖
「はい栄養補給」
渡されたのは、白に金糸の和紙に包まれた白金平糖が一粒だけ。
食べ物を粗末にしてはいけません。
注意が脳裏を過ったあと、思いっきり空に向かって放り投げた。
手に残ったのは、
雲がわたあめだったらよかったのに。
食べ放題じゃん。
金平糖が流れ星だったらよかったのに。
叶え放題じゃん。
「いらんわ、莫迦たれ」
金平糖に罪はない。
ポイ捨ては罪だ。
凹凸の数は何個になっただろうか。
口の中にやわくひろがる素朴な甘さに癒されながら、そんな疑問を浮かべ、和紙を有効活用すべくポケットに閉まった。
溶けた凹凸は星となって、銀河を創生している事だろう。
凹凸がなくなり丸くなった金平糖に思いを馳せながら、和紙に書くべき言葉を探した。
探す必要などなかったのだけれど、
(2020.3.5)




