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掌編小説シリーズ  作者: 藤泉都理
2020.3.
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118/2525

金平糖




「はい栄養補給」


 渡されたのは、白に金糸の和紙に包まれた白金平糖が一粒だけ。

 食べ物を粗末にしてはいけません。

 注意が脳裏を過ったあと、思いっきり空に向かって放り投げた。

 手に残ったのは、




 雲がわたあめだったらよかったのに。

 食べ放題じゃん。

 金平糖が流れ星だったらよかったのに。

 叶え放題じゃん。




「いらんわ、莫迦たれ」






 金平糖に罪はない。

 ポイ捨ては罪だ。


 凹凸の数は何個になっただろうか。

 口の中にやわくひろがる素朴な甘さに癒されながら、そんな疑問を浮かべ、和紙を有効活用すべくポケットに閉まった。


 溶けた凹凸は星となって、銀河を創生している事だろう。

 凹凸がなくなり丸くなった金平糖に思いを馳せながら、和紙に書くべき言葉を探した。

 

 探す必要などなかったのだけれど、 

 





(2020.3.5)




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