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第一章開始 異世界での生活

 竹林竜馬は異世界であるセイルフォールの中の一国、リフォール王国にあるガナの森に送られ、目覚めてからは森に篭もり、人気がないのをいい事に武術と魔法の訓練に勤しんだ。そして3年の月日がたった今、森から出る事を………………全く考えていなかった。


「おーし、おしおし……今日のご飯だぞー」


 竜馬は日々森の果物を集めて動物を狩り、会得した魔法を使って快適な生活を送っており、何の不自由も無かったのだ。


 家は見つけた崖に土魔法で洞窟を掘り、入口に結界を張ることで安全な家を確保、家具も洞窟を掘った土砂を土魔法で操り作り出した。


 食事は周りにある森から十分に得られ、無属性魔法の『鑑定』という魔法を使えば対象の情報が読み取れ、食べられる・食べられないなども問題なく判別できた。更に竜馬は魔法の訓練という前の世界では不可能だった趣味に時間を費やして生きていた。


 特に竜馬がのめり込んだのは従魔術だった。


 初めはただ従魔術を使ってみるだけのつもりで身近に居たスライムを捕まえた。その後なんとなくペットとして飼っていたのだが、半年程が過ぎた頃に変化が起こった。スライムが進化したのだ。


 朝起きたらスライムの色が変わっていて、慌てて従魔術の1つ、魔獣鑑定を使うとただのスライムがスティッキースライムという種類のスライムに変わっていた。


 スティッキースライム

 粘着力の高い粘液で体が構成されている。粘液を吐き出し、または隠れて待ち構えて粘液に絡み取られた獲物を捕獲し、捕食する。

 スキル 強力粘着液Lv1 消化Lv3 吸収Lv3 分裂Lv1


 竜馬は何故突然スライムが進化したのかを考えた。その結果考えついたのが、食事とグリーンキャタピラーという芋虫だった。


 竜馬はスライムに自分が食べた食事の残りや、狩りの最中に頻繁に出てくるグリーンキャタピラーの死体を食べさせていた。それが原因だと考えたのだ。野生のスライムは生態系の最底辺、まともに獲物を捕まえて食べる事が出来ず、死んだ生き物の死体に群がる以外でまともに食事をしている所を半年間の間では見た事がなかったからだ。


 その点竜馬は毎日何かしらの食事をする。そしてその残りをスライムも食べる。つまり竜馬のスライムは野生と違い毎日食事をしていた事になる。更にスライムの食事の中には粘着性の体液を持ち、粘着性の糸を吐くグリーンキャタピラーが毎日入っていた。竜馬はそれがスライムの進化の理由だと仮定した。


 その日から竜馬は新しいスライムを3匹捕まえ、毎日の狩りの際にグリーンキャタピラーを集めてスライムに食べさせ続けた。そして2カ月後、予想通り3匹のスライムは全てスティッキースライムへと進化した。


 これにより竜馬の従魔術への興味が高まり、大量にスライムを捕獲しては様々な物を食べさせていった。ちなみにそれで一気に食料の消費は増えたが、竜馬は罠とスティッキースライムを組み合わせる事を考案し、一気に捕獲成功率が上がったため、難なくスライムの餌を確保していた。


 そして現時点での竜馬の飼っているスライムがこれだ


 スティッキースライム×153

 初めの4匹が分裂してこの数になった。初めは覚えていたスキルが強力粘着液と消化・吸収・分裂のみだったが、しばらくして粘着硬化液、粘着糸吐き、ジャンプを覚えた。どうやら魔獣も訓練等で後天的にスキルを得る事があるようだ。更に魔獣のスキルを組み合わせて新しいスキルを作ることにも成功した。


 粘着糸は強力粘着液と粘着硬化液の性質を調べた後、スティッキースライムから採取した2種の液を竜馬が混ぜ合わせ何か出来ないかと考えていた時、糸状に出来る事に気がついた。それをスライムに体内で出来るかやらせてみると、練習の必要はあったが成功して習得したスキルだ。


 現在のスキル 強力粘着液Lv4 粘着硬化液Lv1 粘着糸吐きLv1 ジャンプLv1 消化Lv3 吸収Lv3 分裂Lv3



 ポイズンスライム×188

 毒草を餌として与え続けたスライム。結構な数のスライムが毒に耐え切れずに死んだが、耐え切った者はポイズンスライムに進化した。その後分裂でこの数になった。

 スキル 毒液生成Lv3 毒耐性Lv3 麻痺毒液生成Lv3 ジャンプLv1 消化Lv3 吸収Lv3 分裂Lv3


 アシッドスライム×100

 偶然生まれたスライム。どうやら動物の骨などの消化しにくい物を消化するため、消化能力が飛躍的に向上したようだ。分裂でこの数になった。

 スキル 強酸液生成Lv3 強酸耐性Lv3 ジャンプLv1 消化Lv4 吸収Lv3 分裂Lv2


 クリーナースライム×11

 偶然生まれたスライム。スライムは雑食だがよく水を飲む、その中にやたらと竜馬が体を洗った後の水を飲みたがる個体が居た。特に問題があるわけではないので好きにさせていたらこうなった。

 スキル 清潔化Lv4 消臭Lv6 消臭液Lv4 病気耐性Lv5 毒耐性Lv5 ジャンプLv1 消化Lv3 吸収Lv3 分裂Lv1


 スカベンジャースライム×457

 洞窟の中に作っていたトイレ兼ゴミ捨て場の匂いに不満を持った竜馬が、クリーナースライムの件と腐りかけの動物の死体にスライムが群がっていた事を思い出し、新しく20匹ほどスライムを捕まえて放り込んだ結果生まれた。食べた物を消化して得た栄養を肥料として吐き出す事も出来る。他のスライムに比べて頻繁に分裂する特徴がある。

 スキル 病気耐性Lv5 毒耐性Lv5 悪食Lv5 清潔化Lv6 消臭Lv6 消臭液Lv4 悪臭放出Lv4 養分還元Lv3 ジャンプLv1 消化Lv6 吸収Lv3 分裂Lv6



 こうして現在竜馬が飼っているスライムは900匹以上にも及ぶ。元々竜馬はゲームをひたすらやり込むのが好きだった。レベル上げなどの単純作業を繰り返すのが苦にならない。それがここに来て、止める者が居ないことで自重を失ったのだ。


 ちなみに普通のテイマーはスライムなど見向きもしないため、スライムの進化条件などは誰にも知られていなかった。特にクリーナースライムとスカベンジャースライムに至っては今まで存在しなかった新種である。


 そんなスライムと魔法に心血を注ぎ続ける日々を送る彼の下には希に、盗賊や大型の獣も現れるのだが、全て竜馬の仕掛けた罠とスライムの物量に押しつぶされ、かろうじて生き延びても竜馬の戦闘能力にはかなわずあっさりと殺されていった。


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