ぷろろーぐ
お時間があるかたはのぞいてみてください。できるだけ続くよう頑張りたいと思っております。酷評は初めての投稿ですのでお控頂きますと感謝です。おわり
「おつかれさまです。 お先失礼します」
「はいよ、おつかれ。また明日頼むな」
夢・・・誰もが持ってる理想の自分
子供のころ興味を持ったもの、楽しいもの、ほめられたものなど、些細な始まりから多くの夢をみて、 輝いてる自分を夢想したりするんじゃないだろうか。
「今日は寒いな。天気予報 晴れだったのに雨が降りそうなんだが」
そして、多くの人が成長する、いや、年を重ねていく中でたくさんのことを学び、他者との才能を比べ始めたりするうちだったり、壁に突き当たったりするうちに、どこかで自分の限界を定めてしまったり、あきらめてしまったりして夢は叶えるものから見るもの・・・そして叶うことのない物へと変化していく。
「おいおい、降り始めちゃったよ。傘持ってきてないんだけどなぁ」
大人になって、自分くらいの年齢のやつや、年下のやつらがやりたいことをやって輝いてるのを見て、あぁ、俺もやっていれば、あのときやめずに続けていればなぁ、なんて言いながら、二言目には、でも、世の中は好きなことやってるだけじゃ生きていけないから。あいつらは自由でいいよな、俺なんて・・・、なんて自分のせいじゃなくて自分を取り巻く環境のせいにして、自分でその状況になるまでほかっておいたことは棚に上げて、自分だって、ああすれば、こうならってちっぽけな自尊心を守るための言い訳をすることばっかうまくなってる。
「雨…降りすぎだろう 仕方ない会社の傘借りていくか」
でも、まぁ、世の中にはそんなやつ腐るほどいるわけで、俺もそんな一人なわけで、うだつも上がらず、やる気も、向上心もなく、もちろん夢なんてあるわけもなく毎日がただ過ぎていくのを時を体に刻みながら生きてる。そんなつまらない男の時間の中の、小さな、ほんの小さな歯車が狂って…
「あれ、女の子だよな、傘もささずに、雨宿りもしないなんて、最近の子はよくわからんな、まぁ俺もそんなに年取ってるわけじゃないんだけど」
そう、くるっと、歯が狂って、少し狂ったから…
「あ、目が合った」




