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1 金色って綺麗だね

重たい足を引きずりながら家へと続く、林の中に作られたようにたくさんの木々に挟まれている広いとも狭いとも言えない道を歩く俺、石山愁。実家暮らし中卒18歳下請け工場勤務。


親父は最近病気がちであんまり無理させたくないし、母ちゃんはパートで働いているけれどそれでは生活費でギリギリ。弟妹には高校までは卒業してほしいから、俺が頑張って働いてお金を稼いでいる。


幸い給料は、学校の授業料ぐらいは余裕で払えるぐらいの額だったが、業務量が多い。とにかく多い。定時は余裕で超えるし、それでも足りないから仕事がぎっしり詰まっている。


もうこの仕事をはじめて3年になるが、体力あんまり無いし、毎日のように疲弊してグッタリした状態で家に帰るのが日常となっている。


そんな俺だが、明日は給料日ということで、グッタリしつつ浮かれつつといった中途半端な気分で道を歩いていた。


そんな時、金色に光輝く何かが視界に入った。


深夜で街灯はあるが、やはり周囲はとても暗いので、見つけようと思わなくても見つけられただろう。昼間だったら恐らくだが分からなかった。


ふらっふらで、正常な判断は、何それ美味しいの?状態だった俺は、その光に吸い寄せられるようにそちらへ歩いていった。


すると、大きな黄金でできた門があるではないか。例えるならば神社の入り口にあるような門。あの、でっかい扉の上にでっかい屋根がついてるみたいなやつ。


とにかく、そんな門が目の前にあった。その時俺の脳内に浮かんだ考えは一つ。


「これ、削って売ったら金になるんじゃねぇか⋯」


ということで、持ち物から削れそうなやつ、ちょうどハサミを持っていたのでそれを手に持ち、金の門に近づいていく。


その瞬間、閉じていた門がバターン!と開き、白い光がパーッ!と現れて、ゴォォォォ!と辺りの物を吸い込み始めた。


もちろん俺も例外ではない。抵抗する間もなく、瞬き1回のうちに門に吸い込まれていった。

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