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聖女召喚に巻き込まれた就活中の一般人、具現化スキル『テント』で異世界を東奔西走!  作者: 藍銅 紅@『前向き令嬢と二度目の恋』2巻 電子2/10


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第55話 次の日は快晴。

次の日は快晴。

昨日の嵐はどこに行ったんだと言うほどに、眩しいです。

太陽の光が氷原に照って、きらっきらです。


ナイジェルさんたちも、顔色は良さそう。よかった。一晩中、交代だとしても、風魔法を展開してくれていたからね。


みんなで朝ご飯を食べて、出発です。


「今日は天候もよさそうですから、宝珠がある祠まで辿り着けそうですね」


イグニス副団長が空を見上げながら言って。


で、お犬様に跨りレッツゴー。

お昼休憩を経て、夕方にはあっさりとたどり着きました。


ええ、たどり着くことは、たどり着きました……。


でも、凍っています。

建物自体が凍っています……。


えーと。

元々ね、北の宝珠っていうのは祠に納められていたの。

だけど、ものすごおおおおおおく寒い極寒の地に、祠なんて置いておいたら、あっという間に雪と氷に埋もれてしまう。

だから、その祠を、雨風雪氷から守るために、祠を簡素な建物で覆ったらしい。


あー、ほら、東北の……、そう、中尊寺金色堂! あれって、金のお堂を守るために覆堂があるじゃない。それと同じ。


宝珠、祠、覆堂って感じに、マトリョーシカ方式? ちょっと違う?


ま、とにかく、覆いがあるのよ、覆いが。

うん、そこまでは、いいよね。

雪や氷対策として、昔の人、がんばって考えましたねー、花丸!


……って、言いたいところだけど。


その覆堂に当たる、石造りのお屋敷自体が、ガッツリと雪と氷で覆われています……。


一応、建物の一部は見えているけど。


雪と氷のバリアでも張られているみたい……。


ドアを開けられれば、建物の中には入れるだろう。

うんうん、そうだよね。

でも、ドアも何もかもが、ぜーんぶ分厚い氷の中よ……。


これ、どうするのって思っていたら、イグニス副団長と青の騎士のお二人が、荷物の中からツルハシを取り出した。


わあ!


すごい勢いで、固い氷を叩き割っていく!

その姿はまるで熟練の土木作業員のよう! いや、北国の人?

氷を割って、割って、割って……。割った氷が大量に地面に落ちるとそれを避けて。

どんどん割っていくよ!


お屋敷のドアのあたりの氷だけを割って、ドアが開くようにすればいいんだから……と思っても、お貴族様のお屋敷レベルだから、ドア自体も大きいのよね……。

たとえば四頭立ての馬車で、そのままお屋敷の中に入れるくらいの大きさよ。


だから、ツルハシが振り下ろせるところは良いんだけど……、ドアの上の部分の氷はどうするのかな……?


それに、いま氷を割っても、そろそろ日が落ちるんじゃあ……。

作業途中で終了。続きは明日……ってカンジかな。

ご飯の準備もいるよねえ。


そのあたりは、わたしが考えても仕方がないかな……。というか、既にナイジェルさんがあれこれと指示を出しているし。ありがたい。


イグニス副団長とナイジェルさん。

相手がやっていないことで、自分が今できることを考えて動くからすごいと思うの。ナイスコンビネーション。


で、えーと、わたしができること……。


ツルハシで、氷を割るなんて、すっごい疲れるよね。体力的にも筋力的にも。

いくらイグニス副団長でも休憩なしにガンガン氷を割れたりはしないだろうし。


休憩、回復。


休んでもらう時に、テントに入ってもらえればいいよね。

そう思って回復量(大)のレベル8のテントを出そうとして……、ん? んんんんん?


何だこれ⁉

最早これはテントと言っていいのか? いいのか? 

テントじゃないよこれ! 

いや、テントもあるけど。

全天候型焚き火デッキ及び露天風呂付き、サウナテント付きの、完全プライベートスペースグランピング施設!


え、えええええええ⁉

いきなり、すんごくハイパーにレベルが上がったんだけど。

なにこれーーーーーーー!

どこの高級リゾートですか⁉


まずね、正方形型……というか、回の漢字みたいな形のウッドデッキが超広い。

しかも屋根付き。

ウッドデッキの真ん中には焚火スペースがあって、ここでバーベキューとかできるようになのか、真ん中が正方形に空いている。

キャンプのときによく使うような、折りたたみ椅子がちゃんと十人分あるし。

それだけじゃなくて……、露天風呂がある。ゆ、湯気が……出ているよ……。

思わずふらふらと、近寄って。分厚い手袋を取ってから、手を入れてみたら……。


「ふおおおおおお! あったかいいいいいい!」


温泉に入ってあったまったとしても、温泉から出た瞬間から凍えそうだから入らないけど!

あ、足湯くらいはできそう……。

温泉のお風呂の近くには洗い場というか、シャワーブースもあるし。洗面器まであるのはご愛敬か。


露天風呂と反対側にはドーム型テントも二つある。

片方のドームテントは寝室。ベッドが十人分。

もう片方のドームテントがリビング。こちらはベッドはなくて、床にはラグが敷いてあって、クッションが転がっていて。大きなソファが置いてある。


お犬様たちが興味津々で、リビングのほうのドームテントに入って行く。

それぞれのお犬様が、自分の気に入った場所を選んで、休憩。

カリンちゃんもお犬様たちと一緒にラグの上に座って、お犬様に寄り掛かっていたら。

護衛のカメリアさんたちに「床ですよ! ちゃんとソファにお座りください!」とか注意されていたけど。まあまあ、良いじゃないの。


ふへーと、休んでいてください。






最終話まであと5話なので、毎日投稿します。

ペースアップ。


そして、次の連載は『ゴリラ刑に処された侯爵令嬢の仕返し』を予定しております。

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