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第37話 ラマ・グラーマは、かなりの力持ち

 


ラマ・グラーマはなりの力持ちだそうで。

男性が二人乗っても大丈夫。大量の荷物もなんのそのだそうで。

それほど大きい動物でもないのにすごいな……。


ということで、わたしはイグニス副団長と、カリンちゃんはナイジェルさんと一緒にラマ・グラーマに乗ることになりました。

一人で乗る自信はなかったので、よかった。


ホント大きなトラブルなく、旅は進みますね。


……って、違うか、トラブルはあった。

南の島では蛇。

西の海では巨大海洋生物&オルカ。

いや、オルカはかわいかったけど。


ま、でも、結果的になんとかなったから、この先もきっと大丈夫!


西で、だいぶごろごろしたからわたしもカリンちゃんも、だいぶ体調が良いしね……って、きっとこれからしんどくなることは予想できるから、油断はしないように。


うん、油断大敵。


登山……しかも火山だもの!


ラマ・グラーマに乗るなら、身体的にはだいぶ楽だとは思うけど。うーん、火山……。

ラマ・グラーマに揺られながら、空を見上げる。

爽やかに晴れ渡った空は気持ちよいんだけど……。山頂からは恐ろしいくらいに噴煙が上がっている……。

幼児向け絵本の火山みたい。もくもくとした噴煙……。

本当に、わたしたちがいる側は安全なんだよね……。

大丈夫と言われても、不安だわ……。


神聖王国だけに、神様の力で守られている。火山灰とかすらフィッツジェラルド神聖王国には降らないで、山の向こうの更に東側にしか行かない……。

ホントだったらすごいんだけど。


運よく、たまたまこれまで安全だったから、神様の力で守られているって、この国の人たちが思いこんでいるだけだったら……と思うと怖い。


心に危機感はもっていよう……。


そんな感じで進む山道。

視界のもくもく火山の煙以外は……のどかなのよ。森林浴気持ちがいい……と言うには、ちょっと空気が火事っぽいというか、遠くで何か燃えている感……。山頂に煙が上がっているんだから当たり前か。硫黄系の匂いが強くないのは幸い。

休憩時間以外は、ただひたすらラマ・グラーマに乗っているだけ。しかも山道という斜面を進んでいるものだから、こう……、わたしの後ろに乗ってラマ・グラーマを操っているイグニス副団長に寄り掛かるようになってしまい……。はっと気がついて、背筋を伸ばすんだけど……。

うっかり、イグニス副団長に寄り掛かったまま寝てしまうなんてことが……。


あ、あああああ!


「ごめんなさい!」


何度かうとうとしては、慌てて謝って。

恥ずかしいやら何やらで。


でも、イグニス副団長は笑って許してくれます。


「寧ろ眠って体力を温存しておいてください」


なんて言ってくれる。や、優しい……。男前……!


ゆられて、とりあえず、山の中腹、富士山で言うならば五合目にある拠点その一に到着。

既に先遣隊の皆様がテントや何やらを設置していてくれて。わたしのスキルのテントも出せるように、場所を開けておいてもくれた。

野営の準備もしてくれているし。わたし、移動しているだけ。ううう、これではいかん! 役に立たないと!


「じゃあ、わたしもテントを出しますね!」


出してみたら……、今度はなんと! 下半分は円柱形。その上に円錐形がのっかっているような感じのテントというか……。これは、モンゴルとかのあたりでおなじみのゲルとかパオとか言われているものでは⁉


もはや移動可能な住居!


中に入ってみる。

内部の中心には二本の柱によって支えられた骨組みをもっていて、屋根部分には中心から放射状に梁が渡されている。その骨組みに、フェルト的な布をかぶせて、屋根と壁に相当する部分が覆われている……。

しかも今までで最大の大きさです。床面積、小学校の教室くらいあります。やっぱりゲルとかパオとかみたいです。


早速鑑定を……。


「具現化スキル『テント』 LV8 回復量(大) 一日に十人分身体回復可能。追加備品、グランドシート(真空断熱構造) 毛布二十枚」


来た! 回復量(大)ですよ! 

わーお! お待ちしておりました‼

しかも! グランドシート(真空断熱構造)付きとは!


グランドシートって、まあ、言ってみれば、単に地面とテントの間に敷くシートっていうだけなんだけど。


真空断熱! これはすごい! 冬のキャンプとかでもこのシートさえ下に敷いていれば、地面の冷たさを体に感じなくて済むかも!

毛布を一人につき二枚ずつ配布して、一枚を敷布団的に、もう一枚を掛布団的に使えばいいんじゃないかな?


ベッドはねえ、楽なんだけど。山の斜面とかではちょっとねえ……。

毛布のほうがありがたいかも。

平地なら、断然ベッドだけどねえ。


ああ、バリエーションが豊富になって嬉しいなあ。いろんな場所に対応できる。


テントを二つ出すことができるんだから、レベル8のテントを二つ出せば!

片方が女性用、片方が男性用なんて使い方もできる。


女性って、わたしとカリンちゃんと護衛の二人で四人しかいないけど。

まあ、聖女様と同室になりたい男性はいないだろう。

あー、心の中ではなりたいと思っても、意思表明として言葉には出せないよねえ。


男性用……、うーん、十人だけっていうのはやっぱり、不公平かなー。

男性騎士と男性魔法師、いっぱいいるしー。でも、男女混合はどうかなー。


うん、困った時は、相談だ!


「あの、イグニス副団長。テント、どうします?」


回復量も(大)に増えたし。体力回復、登山では大事。騎士の皆様を優先して入ってもらった方が……。


と、思ったりもしたけど。


「アイリス様と聖女様は、毎日必ずテントを使って下さい」

「あ、ありがとうございます」


優遇……ではあるけれど、わたしたちが倒れたら、全員に迷惑が掛かるものね。それに多分、体力が一番ないのもきっとわたしたちだ。

ありがたく、優先させてもらう。


「もう片方のテントを使ってもよろしいと言っていただけるのなら。青の騎士団から五人、白の魔法師団から五人。ローテーションで休ませます。誰がテントに入って回復をするのかは、その時々の体調や状況に応じて」


なるほど。


「青の騎士団で誰がテントを使うかは、私が判断します。白の魔法師団のほうはナイジェルに頼みます」


ナイジェルさんが、了解とばかりに頷いて。

 

「では、我々騎士で野営の準備を。聖女様、アイリス様はご休憩を。ラマ・グラーマに乗って、ゆられているだけでも、ご婦人方にとっては相当な疲労になると思いますので」


うん、確かに。

というか、馬車の時と同じで、ぶっちゃけお尻が痛いです……。

カリンちゃんと二人、そそくさとテントの一つに入る。

テントの下にグランドシートが既に敷いてあるためか、それともこの山が火山だから地熱とかもあるのか。

寝転がっても冷たさは感じない。


毛布も余っているから、枚数を多く敷けば、マットレスほどではないけど、快適な柔らかさ。


あー、何事もなく、山頂付近まで行けるといいなあ……。






新年になりました。

新しい年です。


そして、受験までカウントダウンです! 受かれえええええ!


がんばります。

とりあえず、受験があるので1月は一日おきに投稿です。


今年もよろしくお願いしますm(__)m



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