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第36話 大丈夫ですよ。溶岩は

「大丈夫ですよ。溶岩は我が国のほうではなく、反対側、他国へと流れておりますので」


ほ、本当に大丈夫なんですか⁉


「まあ、噴火すれば、溶岩流や煙がすごいことになりますが。被害を受けているのは主に他国側ですからね……」

「そうそう。我が国のほうにはごくまれに、風向きによって、煙が流れてくる程度なんですよ。きっとスンダーク神やマンダーク神のご加護でしょう……」


スンダーク神やマンダーク神?

あ、ああ! 

曜日の神様たちか!


え、このフィッツジェラルド神聖王国は、曜日の通り、七人の神様に守られているから、火山が噴火しても、溶岩が流れてこないとか言っているの⁉

嘘おおおおおお!


で、でも、青の騎士様たちや白の魔法師様たちが……みんな一斉に、両手を組んで祈り出したよ……。


ま、マジですか……。

で、デカルチャー……じゃなくて、文化の相違……。


他国、というか、他世界のわたしとしては、そこまでこの世界の神様を信仰できなくて……、怖いんですけど!

いや、身の安全を確保してくれるのなら、ちょこっと信じても……。


何せ、大みそかにはお寺に行って除夜の鐘をついて、新年には神社に行って初詣。わたしの母校は、幼稚園の時から高校まで「汝、隣人を愛せよ」だし。歴史上の人物を学問の神様にしてしまうし、七福神もいるし、宗教的には無節操な日本人……。いや、まあいいか。神様ありがとーで……って、い、いいのかな? 本当に安全?


ま、まあ、ハワイのキラウエア火山だって、噴火の状況により、観光状況も左右されるとはいえ、旅行会社が観光ツアーを組むくらいなんだから。

大丈夫っていえば、大丈夫……な、はず。

まあ、噴火したら、ツアーは中止になる可能性もありますとか、注意書きされていたように思われるけど。


わたしたちは……、噴火したら中止ってわけにはいかないよね。

様子を見つつ、安全を確保しつつ、でも、活火山の山頂近くにある神殿まで行く……。


て、テントのスキルで、仮に溶岩とか岩石とかが降って来ても防げるとか。

土石流にも負けませんとか。


そのくらいのスキルアップが必要では……。


こ、怖いなあ、活火山……。

火山ガスとかもきっとあるだろうし……。ないのかな? 火砕流じゃなくて、溶岩流なのかな?

本当に平気?


それに、高山病とかも怖いよね。


どうやって進むの……?


とりあえず、山のふもとまでは馬車に乗って。

ふもとの宿にしばらく滞在することになりまして。


装備をね、整えないとね。

少なくともワンピースとかプリーステスローブ姿で山登りは無理ですよ!


「はい。ですので、申し訳ないのですが、マグノリアたちと同じく青の騎士服を着ていただくことになります。ある程度の魔法防御が掛かっている隊服ですから」


あ、よかった。魔法で防御されているのね。

安心です。

登山、なめんな! ですよ!

ちゃんと考えていてくれたみたいです。


わたしたちの服だけではなく、王都から別動隊が大荷物を持ってきてくれました。登山装備一式らしいです。

ふもとの町でお買い物でもするのかと思っていましたよ。

イグニス副団長の手配は万全でした。さすがです。


南と西に一緒に行った青の騎士の皆様と、白の魔法師団の人たちも半数くらい人員交代しました。登山に長けた隊員で構成されているらしいです。


で、ジョナサン君も来た。

わー、馴染みのある顔を見るとなんかほっとする。

イグニス副団長とナイジェルさんはそのまま責任者続行ということで一安心。

で……。ジョナサン君がなんか動物を……十頭くらい、引き連れてきたのよね……。

ナニコレ。

シマウマ……に似ている。

似ているけど、色が……、黄色と黒のシマシマ模様。

なんというか……警告を促す系の道路標識? 工事現場の柵やコーン? ハチみたいにあえて目立ちやすい体色を持つことにより捕食者への警告を発して自分の安全を確保している……とかそういう系?

とにかく目立つ。

オルキーヌス・オルカもそうだけど、ここの世界の生き物は、色彩がど派手……。


「ジョナサン君、久しぶり。これって、何……?」


乗馬の鞍みたいなのが置いてある。足から頭までは体長が一メートルくらい。頭からお尻までは二メートルくらいかな。つぶらな瞳に、まつげが長くて。か、かわいいと……いえなくもない。目に痛い色彩だけど。


「ああ、これはですね、ラマ・グラーマという動物です。これに乗って、東の山に登るんです」

 

歩きの登山じゃないことに、わたしはかなりほっとした。

さすがに馬車で登山はできないから、歩くのを覚悟していたんだけど。

カリンちゃんもちょっとほっとした顔。


だって、この山、絶対に阿蘇山よりも富士山より高いモン!

目測でしかないけど。その山を歩くなんて……絶対に筋肉痛になる。


「聖女様たちが南へ向かってから、僕らでだいぶ慣らしておきました。それから、山の中腹あたりに既に拠点その一を設置しています。まず、ラマ・グラーマで中腹まで行きましょう」


そうか、それで、南や西に行ったときはジョナサン君はいなかったのねー。山登りの下準備をしていてくれたんだ。

段取り良いなあ……。

ホント、ありがたい。


今年もお読みくださりありがとうございました!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。


1月5日までは毎日1話ずつ更新です。

その後はしばらく水曜日と金曜日の週二回更新となります。

受験前なので、すみません。

受験終ったら、またペースを戻したいんですが……。

がんばります。


ついでに、他のお話のコミカライズ情報も、来年には詳しくお出しできると思いますので。お待ちいただけると幸い。


では、よき年末、よき新年をお迎えくださいませ。

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