セイラの出身地
□日目
こっちでの生活も大分落ち着いてきた。久しぶりに日記を書こうと思う。
ノアに引っ越すことを話したら、ノアはしぼんだ花のように落ちこんだけれど、沢山遊びに行くからといって私を見送る決意を固めてくれた。
そして私は以前ノアと訪れた近くの村に引っ越した。
村の人たちは暖かく私を迎えてくれて、のどかな村の暮らしに私はすぐに適応した。
元々体力はあるほうなので、畑仕事も苦じゃないしむしろ新鮮で楽しい。なにより丸太で作られた小さな家で一人暮らしができることが、ここが天国かと納得するくらい幸せだった。
屋敷のメンバーも主にライカ先輩とソフィア先輩はよく遊びに来てくれる。ノアはあまりにも頻繁にくるので、半分こっちに住んでいるような感じだ。私の家のあちらこちらに服や飲み物などノアの私物がある。
今日もノアは私のところに来て、明日みんなで遊園地にいくから一緒に行こうと誘ってきた。答えはもちろんイエスだ。
私はノアが置いて行ったジュースを勝手に飲みながら、明日来ていく服を選んだ。
△日目
今日は屋敷のメンバー全員と一緒に遊園地へ行った。
遊園地には見たことのない遊具がたくさんあって、私はいままでにないレベルではしゃいだ。ライカ先輩とソフィア先輩に遊具の名前を教えてもらいながら、危険な遊具のもとへ行く男性陣と別れて気ままに遊んだ。
今日私が遊んだのは、『観覧車』と『コーヒーカップ』と『メリーゴーランド』と……まだまだたくさん乗ったけれど、楽しくて何回も乗ったのはこの三つだ。
前に先輩が言っていた「対等な力をもつ相手がいなかったやつほど、ここでぶつかりあってるし、まじめにしか生きれなかったやつほどふざけてる」という言葉を思い出した。私は生前ほとんど遊んだ記憶もはしゃいだ記憶もないから、今日たくさんはしゃいでしまたのかもしれない。
いつもより沢山声を出したし笑ったから、ちょっと喉を傷めてしまった。昼ごはんの時間に激辛ラーメンに挑戦したのも原因の一つかもしれない。
あとイチゴ味のかき氷もおいしかったな。ベンチで座って食べてたら、ソフィア先輩が寝落ちしちゃったんだっけ。三人で観覧車に乗ろうって言ってたのにいけなくなってしまった。そのことを帰りにソフィア先輩に言ったら
「もう三回は乗ったでしょう?」
と呆れられてしまった。本当に楽しかったな、今日。また行きたいな。
そういえば。
眠ってるソフィア先輩が起きるまでの間に、ライカ先輩にこんなことを聞かれたっけ。
「そうだ。遊具の名前を教えてるときにふと思ったんだけど、セイラの暮らしてた世界や国に名前ってないの? それも遊具や娯楽と一緒になくなっちゃった?」
「いいえ。一応名前はありましたよ」
私はライカ先輩にこう答えた。
「私は地球という世界の日本という国から来たんです」
二一〇一年生まれ二一二〇年没 梅宮聖羅の日記。
人知れず完結させました。まだ完全に修正出来てないので宣伝はしません。
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