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コック

そういやこの痣、そもそも治せんのかな

なんの魔力で〜とかだったら嫌だなあ…

……

後で少し見てもらおう

多分そういう人居るでしょ

服を着て外に出る

ふぅ…

横から足音が聞こえる

コック「英雄様、食事の用意ができました」

「ありがとうございます」

「…英雄様、よろしければお名前を…」

「名前…ああ、えっと…伊藤…」

待てよ?

日本人名ってなんかダサくないかな

てか分かる?この人達に漢字って文化ないだろうし

……

口頭だから漢字とか関係ないか

でもなあ、なんかヤなんだよなあ…

どうしよ

…借りよ

「アリスで良いですよ」

「よろしいのですか?」

「?何からダメでしたか?」

「ダメ…ではありませんが……それと、英雄…アリス様が敬語は少し…」

「え?」

「下の相手に敬語を使うというのはこの世界にとっては逆に相手をバカにしているという意味になるので…」

「なるほど、ありがとう」

「はい、それでよろしいですよ、それではダイニングへ案内します」

「分かった」

スタスタスタ…

廊下を歩きながら、あちこちを見る

ご丁寧に札がある

図書室…キッチン…風呂…トイレ…客間…スタッフ室…ん?

いっぱいあるなあ

そう考えてると、着いたみたいだ

部屋の中に入ると大きなテーブルにいくつも椅子がある

目の前の椅子の前に沢山の飯がある

コック「こちらへおかけ下さい」

「ああ」

スッ

……多くない?

美味しそうだけど…

骨付きチキン

コーンポタージュ

パン

焼肉

油物が多いなあ…

30分後

食べれた…

やっぱ若い身体は良いねえ

もう元気ピンピンだよ

コック「アリス様、少しお話が」

「どうしま…どうした?」

「彼らを殺してくれて、ありがとうございます」

「飯食ってその話?」

「すみません、迷惑でしたか?」

「まあいいけど…殺したのはこの身体の魂に頼まれたからであって君達の為じゃ…」

「私達は…あの人達に酷い仕打ちを受けました。」

「…」

「肉を少しでも焦がすと捨てられ、味付けがしょっぱいと捨てられ、ドライバーが無いと包丁を勝手に取られ…」

「なるほど…」

…学ねえなあ…

包丁に関してはもう器用の範囲超えてんだろ、包丁でドライバー?

嘘つくにしてもマシなもんにしろよ

てか包丁ねえと飯食えねえのアイツらだろ

ホント憎まれて当然な事してんだな

「辞めようとしても、ここに居るコックは全員、家族を養うために居るので辞めにくいのです…辞めた方は居るのですか…わずか数人程度」

そこは頭回るんだ

「へえ…」

だからアリスはコイツらは殺さなかったんだろうな

納得!

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