タイトル未定2025/11/29 12:30
旅路
アリス「…なあ」
カイア「?」
「なんで化け物は森から出ないんだ?街には壁は無いし、この世界には結界魔法も無い、なんで搾精魔だけ、森から出れて他は出ないんだ?」
「ああ…そういや…なんでだろ」
キリ「前に教会で聞いた話なんですが…サキュバスは人間の欲を操り、他は人間の恐怖を操る、そのため、化け物は生物が抱きやすい暗闇のある森を根城にしており、逆に光は弱点、サキュバスは人間に近寄るため人間の感性を手に入れた、らしいですよ」
アリス「へぇ…なあ、じゃあ、魔王ってなんだ?そいつは化け物なのか?」
トミー「人間だよ、魔法が得意なただの」
「え?」
「魔王は魔物とか化け物の王じゃなく、魔法の王だ」
キリ・カイア「じゃあ…今からする魔王討伐って」
「殺人だ」
変わらぬトーンで言い放つ
アリス「…」
トミー「アリス、アンタが呼ばれた理由はなんだと思う?」
「え…?肉体と元の私の境遇が似てたから?」
「それもある…が、神様はそこまで馬鹿じゃない、そんなの現代日本には山ほどいる、他の理由、もう1つの条件…例えば、人を躊躇なく殺せるやつ…とかな」
ステータスの端にあった
殺人衝動
アリス「…はは、まさか役に立つとはね」
「衝動は本来肉体に染み付いていて、転生したら解消されるんだがな、我慢し続けると魂に刻み込まれる、肉体には無くなってるよ」
「なるほど…でもこの世界に来て、あんまり人を殺したい、とはなってないんだよね」
「そらそうだろうな、魂に刻まれたって言っても、どうせ肉体に引き寄せられるただの液体、肉体に順応すればその傷も癒える」
「つまり…」
「魔王を早く殺さないとアリスは英雄じゃなくなる」
エルモサ「…のう、ワシが殺すのはダメなのじゃ?」
トミー「厄災から人を救うのは英雄の役割…英雄としての任務を果たさないとアリスは…どうなるか分からない、ただ良いことは起きない」
その場にしばらく沈黙が流れる




