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英雄

─森

周りには暗く濃い霧がある

「さてお出ましだ、白色人形(ホワイト)

後ろ姿で白い身体が写る

よく見たらとても細い、骨と皮膚しかないように

アリス「…っ…」

キリがギュッと手を握ってくれる

「しっかり見てろ」

先生は酒を1口のみ、化け物に近づく

ザッザッ

バケモノが振り向く

アリス「っ!あっあっ」

キリが目を覆ってくれる

キリ「深呼吸です。落ち着いてください」

その言葉通り深く呼吸する

少し落ち着いてきた

先生の足は止まらない

ザッザッ

先生が化け物に指を構える

ピストルの様に

「パン」

ボゴッ

化け物の身体、中心にぽっかりと穴が空く

バタッ

化け物が倒れ、辺りの暗い霧が晴れる

「…帰るぞ」

先生はその死骸を運んで帰りの歩みを進める

アリス「…え?」

キリ「は?」

「どうした?」

アリス「なんで…持って帰る…そもそも…あれは…なに?」

「コイツらについてよく知る為のサンプルだ」

キリ「イカれてる…」

「イカれてないと英雄は務まらない、前期英雄からのお言葉だ魂に刻んどけ」

「前期…?」

「後で教える、とりあえず帰るぞ」

─小屋

テーブルの上に死骸を置く

「コイツらは周りを暗くする。闇という生物の根源的な恐怖を植えるんだ。そしてこのえぐれた目と縫い合わされたような笑顔で恐怖をより強固に、そして普通なら聞こえない特殊な超音波で恐怖を昂らせ相手を精神不安定にさせる。その後は獲物を食う。」

「あの…これって…」

真ん中の空いた穴を指す

「魔法だ。魔法には詠唱魔法と無詠唱魔法がある。今回は詠唱魔法を使った」

「でも詠唱してなかった…」

「詠唱スキップの方法があるんだ。利き腕の自傷、もしくは身体の何処かの部分、今回は脚の皮膚を喰わせた。さて、最後に気になるもの、あるだろ」

「…前期英雄って?」

「だろうな、英雄っていうのはここじゃ世界の危機が来た時に別世界から呼んだ奴の事を言う。俺は前の世界の危機から救った。」

「…マジか…」

「大マジ、それから…英雄の器と呼ばれる…まあ俺達が居るこの肉体があるだろ。この肉体の持ち主と共通点があるやつが呼ばれるみたいだ。」

「共通点…?」

「俺はこの世界に来て40年だ、呼ばれた時、この肉体は酷く汚れてた。普通の汚れじゃない、小便…マジック…血…精液…前の世界の俺は汚れ仕事をしてた、汚れ関係だろうな…お前は?」

「…虐待…されてました」

「なるほどな…」

「この世界に来てから違和感があるんです」

「なんだ?」

「なんか…自分が薄くなってる様な…」

「ああ、入れ替わり後の症状か、長く肉体、器に居ると魂が肉体に引っ張られる。俺の場合は男→漢だから良かったがお前は男→女だもんな。安心しろ、恋愛対象とかが変わるだけでお前自身は変わらない」

「嫌だ…実質BLじゃん」

「そんなこと考えてる暇があるか?今は必死こいて魔法を練習して危機を救うしかない。救ったとしても元の世界には戻れないが…自分が生きる為だ」

「…分かったよ…頑張る」

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