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スリップインザフューチャー(その1)
「部室の件なんだけどさ。」
日差しが眩しい午後の昼休み。戸田明は容赦なく話しかけてくる。だって、席前だし。
「パソコン室を使わせてもらえるかなと思ってたんだけど、学校のパソコンに得体のしれないソフトをインストールするのはちょっとって言われちゃって。」
そりゃそうだろ。学校のパソコンでゲームなんて、到底許可が出るとは思えない。
「でも、使ってない物置部屋を使っていいって許可を取ったよ。早速今日掃除しに行こう。」
この人の前向きな面を見習うべきだろうか。
「結果的にはスマホでやる方がいろいろとお得だし、いい滑り出しができたよ。」
こっちは人生を滑り落ちそうで怖いんですけど。
「お得って何がどうなるの。」
「広告を見ることでゴールドがもらえたり、クレジットや経験値のボーナスがもらえたりするんだよ。」
「それなら、非課金の私でもやっていけるかも。」




