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カズマが独眼竜になったきっかけを作った男を追って

俺には、ある目的があった。それは、あの時の剣闘士試合で、俺の右目を奪った、あの冒険者を探し出し、今一度試合を挑んで、そして、殺すことだ。


時折、あの剣闘士試合の時の光景が、フラッシュバックでよみがえってくる。俺のトラウマになっている。


あの剣闘士試合で、相手になったのは、


ドナルド・リンク という、針のような武器を使う。針型手裏剣とでもいうのか、そのような武器の使い手だった。


闘技場のおやじ「さあさあ、どっちが勝つか、ズバリ当てればもうかるぜ!

おや、あんたが試合の参加者か。なら、あんたが勝ったら、あんたに賭け金を払うことになるな。

賭け金は、720ゴールド、あんたが勝ったら倍の、1440ゴールドが、あんたのものだ。」


闘技場の観客席は、満員の観客で埋め尽くされ、立ち見の客までいるほどだった。


そして、ドナルド・リンクとの試合が始まる。


ドナルド・リンク「悪いが、あんたに賭け金をやるわけにはいかないな。」


カズマ「それは、こっちのセリフだ!いくぞ!」


俺は、剣を振り回すが、当たらない。どうやら、予想以上の素早い身のこなしのようだ。


カズマ「てえい!てやあっ!」


それでも、全く当たらない。


ドナルド・リンク「どうした?やみくもに剣を振り回すだけか?スローすぎて、あくびが出るぜ。」


そして、あの武器が出てきた。


ドナルド・リンク「こいつをくらえ!」


奴は、武器を投げつけてきた。


次の瞬間、これまで経験したことのない感覚と、痛みに襲われた。


カズマ「ぐっ・・・、うああっ・・・。」


奴の武器が、俺の右目に命中。流血が酷い。


戦闘続行不能になった。試合はそのまま、奴の勝利となった。当然、賭け金の1440ゴールドも、奴のものになった。


その時の賭け金の金額まで正確におぼえているくらいだから、俺にとっては、そのくらいのトラウマになっているんだ。


闘技場のおやじ「なんだ、負けたのか。

じゃあ、賭け金はもらっていくぜ。また来なよ。」


この時の闘技場のおやじの顔も、今でも覚えている。それ以来、あの闘技場には来ていない。


賭け金の720ゴールドを失ったことよりも、右目を失ったことの方が、比べ物にならないほど、悔しかった。


担架に乗せられ、治療を受けにいく。


回復魔法で傷の治療を行うが、結局、右目は治らなかった。俺の右目はそのまま義眼となった。


あいつを、ドナルド・リンクを、いつか見つけ出し、俺の右目の仇を取る。それがいつしか、冒険を続ける原動力となり、目標となった。


ちなみに、『独眼竜』と名乗った理由は、

独眼竜政宗こと、伊達政宗から拝借させてもらった、というのが理由だ。


そうして、各地を転々とし、今は『地下100階のダンジョン』に挑んでいる。


もしかしたら、ドナルド・リンクもまた、このミッションに参加しているかもしれない。


見つけ次第、決着をつけたいところではあるが、このミッションのクリアも大事だ。


右目を失い、視力は半分になった。しかし、皮肉なもので、それによって、それ以外の感覚が研ぎ澄まされることになったのだ。


例えば、ほんのわずかな物音も感知することができ、足音、におい、空気の流れだけで、敵の襲撃を事前に察知し、攻撃をかわすことができるというもの。また、お宝の気配を感じる能力は、盗賊並みになった。


甘い味はより甘く感じるようになった。


一方で、すっぱい味、辛い味、苦い味は、感じ方は変わっていない。


さて、地下3階もあっけなく突破。ここには、大なめくじがいた。大なめくじもあっさり撃破し、地下4階へ。地下4階もまた、同じような作りのダンジョンだ。


以降、地下10階まで、同じような作りのダンジョンが、延々と続いていく。


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