女だけのパーティー
いよいよ、ダンジョンへと向かう。その時だった。高くそびえ立つ塔の存在が目に飛び込んできた。どうやらこれが、100階建ての塔のようだ。
ダンジョンの手前に、町があった。この町で、みんな準備をしていくようだ。
町の北側の真ん中には、町の大富豪である、町長の屋敷がある。かなり大きな屋敷だ。
宿屋がある。この宿屋も4階建ての、かなり大きな宿屋のようだ。なるほど、これなら、たくさんの冒険者たちが大挙して押し寄せても、宿泊させられるようだ。
宿屋のとなりに教会があり、すぐ近くには、武器屋、防具屋、道具屋、魔道書の店と、それから、食べ物の店もある、商店街になっているようだ。
と、そこに現れたのは、4人の女たち。
長女 戦士
ローズマリー
次女 シーフ
マーガレット
三女 魔法使い
マリーゴールド
四女 シスター
サルビア
この、4姉妹のパーティーだ。この4姉妹のパーティーは、この後もたびたび、俺たちの前に姿を現すことになる。
ローズマリー「あら、あなたたち、男だけのパーティーみたいね。
ねえ、もしかして、あの伝説の勇者、カズマじゃない?」
長女のローズマリーは、勝ち気な性格。それに、ずけずけと物を言うようだ。
マーガレット「私は、マーガレット。私の足は、100メートルを11秒で走れるのよ。」
マーガレットは、お調子者らしい。
実は俺、カズマは、致命的なほど足が遅く、学校の運動会でも、徒競走は嫌いだったというくらいだ。100メートルを11秒というと、女子の世界記録くらいか。
マリーゴールド「あなたたちが男だけのパーティー、私たちが女だけのパーティー。
どっちが先に、地下100階のダンジョンと、100階建ての塔を攻略できるかしらね。
あ、そうだ、先に地下100階のダンジョンを攻略しないと、100階建ての塔には入れないみたい。」
マリーゴールドは、頭脳明晰。世界中のあらゆる魔法の系統や、歴史、言語などに詳しいという、いわばパーティーの頭脳。
サルビア「あの・・・。私、サルビアといいます。よろしくお願いいたします・・・。」
サルビアは、小柄で、小声で、目立たない、おとなしい性格。パーティーの回復役。
ローズマリー「じゃ、私たちは先に行ってるわ。みんな、行きましょう。」
やはり、長女のローズマリーが、パーティーのリーダー格のようだ。
ローズマリー「あれ、だけど、勇者カズマの生い立ちって、本当に謎めいているよね。
噂によると、もともとは、この世界の人間じゃなくて、外の世界からやってきたっていうじゃない。」
そこのところの詳細は後にして、とりあえず、ダンジョンの入口へと向かうことにした。
天まで届く高さでそびえ立つ100階建ての塔に対し、地下100階のダンジョンの入口は、自然の洞窟をまんま利用したらしく、人間一人がやっと入れるほどの大きさの穴だった。