地下100階のダンジョンと、100階建ての塔
ミスターXから、地下100階のダンジョンと、100階建ての塔のミッションについての説明があった。
「諸君!私がこのミッションの主催者、ミスターXだ。
諸君にはぜひ、全ステージクリアを目指して、挑戦してみてくれ!」
地下100階のダンジョンは、地下1階から下に下りていき、100階建ての塔は、逆に1階から上に上がっていく。
そんなことはわかりきっているが、地下のダンジョンでは、松明が無いと、真っ暗で何も見えない。
だから、ダンジョンでは松明を持つメンバーを、最低1人は連れていかないといけない。もちろん、ダンジョンを明るく照らす魔法を使えるならば、それに越したことはない。
もちろん、入るたびにフロアの形が変わる、不思議のダンジョンであるため、マップの形状など、いちいち覚えても意味はない。いかに早くクリアするかがカギだ。
一方、100階建ての塔は、松明は必要無いが、壁の無い、端っこから落っこちる危険性がある。それに、フロアによっては落とし穴が仕掛けられており、落とし穴に落っこちると、また下の階からやり直し、ということになる。
しかも、入るたびにフロアの形が変わる、不思議のダンジョンであるため、以前のフロアとは異なるフロアに、落とし穴で落っこちる、ということになるのだ。
出現モンスターは、1階ならレベル1、2階ならレベル2と、レベルが上がっていく。
そして、苦労の甲斐あって見事100階にたどり着いたら、レベル100のモンスターがザコ敵として現れ、そしてついに、ラスボスとの文字通りの頂上決戦となる。
このラスボスを倒したら、全ステージクリアだ。それにしても、100階建ての塔なんて、昔あった、『ドル○ーガの塔』みたいじゃないか、と自分でも思った次第。
全滅すると、また1階からやり直し?そんなあー!冗談じゃないよ!
いえいえ、1フロアクリアするごとに、今までの記録をセーブデータとしてセーブすることができ、たとえ全滅したとしても、最後にセーブしたフロアから、またやり直すことができるという。しかも、それまでに獲得したアイテムも、レベルもそのまま。
カズマ「ふん。なかなかおもしろそうじゃないか。挑戦してみる価値はあるな。」
しかし、さすがに1人で挑戦するのは無謀すぎると思った。そこでやはり、パーティーの仲間たちの協力を求めることにした。
カズマ「どうか、よろしくな。」
ただし、1つバグがあって、何万分の1かの確率で、序盤のフロアに、ラスボスがいきなり登場することもあるという。いや、本当にごく稀な確率だが、ある意味運がいいのか、悪いのか、ちなみに、このラスボスを倒しても、全ステージクリアにはならない。
あくまでも、100階にいるラスボスを、100階まで行って、倒さなければならない。