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恐怖の本棚

一人だったはずなのに…

作者: 徳田タクト



 それは、10年くらい前の話。



 高校の帰りだったのか、どこかに出掛けた時の帰りだったのかよく覚えていないのだが、私はバスに乗って家へと向かっていた。


 私の降りる停留所は、バスターミナルから2本しか離れておらず、それに田舎ということもあってか、乗客が私しかいなかった。

 

 ぼんやりとバスに揺られながら、降りるバス停の名前が読み上げられると、降りるボタンを押す。


「ありがとうございました」


 ぽそりと聞こえるか聞こえないかのレベルでそう言いながら、会釈してそそくさとバスから降りる。

 そして、何とはなしに後ろを振り返った時だった─


「…あれ?」


 バスの後ろ側の席に、誰かがいた。女性の後ろ頭に見えた。しかも─


「え?頭…だけ?」


 遠くてよく見えなかったが…首から下がなく、頭が座席に浮いているように見えた。



 バス停に着く前に後ろを振り向き、誰もいないことを確認したはずなのに…

 

 いや、もしかしたら私が後ろを振り返って誰かいるか確認してるタイミングで、しゃがんだり頭を俯かせるなどして、席の背もたれの影に隠れて気づかなかったのかもしれない。


 なんにせよ。


 あれ以来、同じ番号のバスに何度か乗ったが、頭しかない()()()を見ることは…なかった。



深夜に(リアル)恐怖映像とか音声を聴いてはいけないね………………


後最近、ある時間?タイミングになると、右斜め後ろから変な音や女の人っぽい声がちょこちょこ聞こえてくる気がするのは…なに?


あぁ、深夜に…考えてはいけない。トイレ行けねぇ……


まあいいや、それではおやす

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― 新着の感想 ―
[良い点] 頭だけがフワフワと浮いているとしたら、それは妖怪の抜け首ですね。 或いは中国妖怪の飛頭蛮かも知れません。 貴重な御話をありがとうございます。
[良い点] ふとした瞬間に異界と交わっているのかもしれませんね。 あちらの世界との扉が開きかけて……行っちゃだめだ(笑) [一言] 実話であれば気にしないことですね。 (^^;
2023/03/27 07:52 退会済み
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