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マリンガールズ〜思いを乗せた方舟〜  作者: ハナビ
海の学校
21/73

昼下がりの休み①

「ここ。涼しいですね。」

「ええ。そうね。」

鎖霧ちゃんはクーラーに当たり熱くなった体を冷やし、香里さんは建物の中にある展示品を見ていました。

「これは護衛艦出雲と護衛艦日向の模型。金剛もあります。」

「この三艦。今の形が違いますね。」

私は定住船の三艦を見て、不思議に感じながら見つめます。

「護衛艦出雲と日向はDDH。ヘリコプター搭載護衛艦だったんです。」

「護衛艦金剛はDDG。ミサイル護衛艦だったのよ。ミサイルと言っても防衛の役割でしか使わなかったものよ。」

鎖霧ちゃんは私の方を見ると、手招きして誘ってくれました。

「陸ではないと来られない施設なのよ。見ておかないとね。」

施設には複数の展示品が並び、模型とともに艦の詳細情報が書かれています。

「ヒナ。出雲と金剛以外にも護衛艦加賀と伊勢の模型があるわよ。」

「こちらには海上自衛隊が保有している護衛艦の模型が揃っていますよ。」

模型の数は一〇〇隻以上。保有している艦を中心に展示されています。

「ここに金剛型と愛宕型、摩耶型の護衛艦がありますね。ですが、先程と。」

「この艦はイージスシステムの艦ですね。その名もイージス艦。」

「そのままなのですね。」

香里さんはさらに詳しく教えてくれます。

「イージスの由来はギリシア神話で出てくるアテナが持っていたとされるどのような邪悪も払う盾から付けられた名前で、フェーズドアレイレーダーと高度な情報処理・射撃指揮システムにより、数多くの目標に攻撃ができますが、開発当時は防空艦として開発されていました。様々な任務に対応可能な汎用性をもつため、アメリカ海軍ではイージス艦のみで部隊を編成することもあるそうです。」

「そ…そうなのですね。」

私は香里さんの話に付いていけておらず何となく理解をしました。

「分かっていないわね。」

「あはは。」

鎖霧ちゃんは私を見て改めて分かりやすくしてくれました。

「いい。そもそもイージスっていうのは、防空戦闘を重視して開発された艦載武器システムなの。そして、フェーズドアレイレーダーって言うレーダーは、何か所かに作られた各アンテナ素子に移相器…受信する機械を接続して、移相量…発された素子を制御することでビーム走査…送られてきた点とか線状を組み立てることでレーダーの役割を成しているの。それで、観測地点がどこであっても受信することで、今は計測できる訳。」

「分かりやすい…ですね。」

私の頭の中では分からないことが増えており、こんがらがってしまいました。

「つまり、観測地。受信する所があって、地球の各地にあるアンテナに接続することで、その場の情報が点や線で、受信されて確認ができるわけです」

「最新の情報を受信できる訳ですね。」

私は漸く分かってきたため、反応をしました。

「ヒナさん。この施設二階もあるみたいですよ。」

香里さんは私を階段の方へ案内して、二階へ上がりました。

「一面ガラスの見物スペースですか?」

「ここは艦船を誰でも眺めることができる観光スポットで撮影もできますので、暑い外より賑わっているんです。」

観光している多くの人は、カメラを構えて撮影をしています。

「ここからだと上から甲板を良く、見ることができるのですね」

香里さんはガラスに当たる距離で艦船を眺め続けています。

「鎖霧ちゃん。何も言わないの。関わったら同類に…」

「碇さん。どうされたのですか?一緒に見ましょうよ。」

香里さんは鎖霧ちゃんに声をかけて誘いました。

「私を呼ばないでくれる」

「良いではありませんか。お友達ですし。」

鎖霧ちゃんは嫌と言いながらも嬉しそうに外が見える方へ向かいます。

「ここから比叡と武蔵が見るわね。」

鎖霧ちゃんは艦船の写真を撮ろうと、携帯電話を取り出し、外へ向けました。

「鎖霧ちゃん。綺麗に撮れましたか?」

「見てみる?」

鎖霧ちゃんは私に携帯電話を見せて下さります。

「撮影が得意なのですね。」

撮影している鎖霧ちゃんは特に考えておらず、撮影していただけだったので、身を引いて話を続けます。

「私は、写真を記念に撮っただけよ。こんなに艦船が集まる事なんて少ないから。」

鎖霧ちゃんは香里さんから褒められ、照れて顔を隠しました。

「それより、あなたたちも写真を撮ったら?」

鎖霧ちゃんに誘われて、私もガラスに向けて撮影をしました。私たちと同じように撮影をしている人が何名かおり、譲り合いながらそれぞれ楽しんでいました。

時刻は午後四時。日も少し海に落ち始めたため、家へ帰ることにしました。外の気温は変わらずとても暑く。街を歩く人たちは、木陰を好んで歩いているため、密集しており、余計に暑くなっていました。

「暑いわね。」

「はい…。」

私と鎖霧ちゃん、香里さんは暑いのを耐えながら歩き続けます。

「二人とも暑いので、買い物のついでですが、お店に寄りませんか?」

香里さんは疲れた表情でスーパーマーケットに指でさして言いました。

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