新しい暮らし②
私は引っ越し屋さんが帰った後に荷物を少しずつ段ボールから取り出し始めました。
『ピンポーン』
何か引っ越し屋さんが忘れていたのか、戻って来たのかと思い、玄関を開けると、鎖霧ちゃんが少し恥ずかしそうにもじもじとしながら、声を出しました。
「わ…私も手伝うわよ。」
どうやら、先程の引っ越し屋さんが帰ったのを見計らって訪れたようで、少し恥ずかしそうに現れました。
「ありがとうございます。鎖霧ちゃん。よろしくお願いいたしますね。」
私がお願いすると、鎖霧ちゃんは腕を組んで尖った口調で返事をしました。
「し…仕方ないから。私が手伝ってあげるわよ。任せなさい。」
私は鎖霧ちゃんの口調と言葉の違いで笑えてしまいました。
「ごめんなさい。鎖霧ちゃんの口調と言葉があまりにも違い過ぎていて」
「わ…悪い!」
鎖霧ちゃんはさらに恥ずかしくなってしまったようで、怒りながら照れているように見えました。
「鎖霧ちゃん。ありがとうございます。」
「ま…まあ。感謝しても良いからね。」
鎖霧ちゃんが荷物の整理に手伝ってくれたおかげで一時間である程度の荷物が整理出来ました。
「あとは、衣類だけね。」
鎖霧ちゃんは私の部屋に入ると、段ボールを開きました。
「…あなた。これは。…なに?」
鎖霧ちゃんは驚いた顔をして段ボールから取り出したのは私の下着でした。
「それは…私の下着ですね。」
私の下着は普通くらいのはずですが、鎖霧ちゃんは初めて会ってから、一番の衝撃を受けたようで、下着を落としてしまいました。
「ご…ごめん。あなた。案外、着やせするタイプだったのね。」
鎖霧ちゃんは私の下着を拾うとそのまま引き出しへと入れてくれました。
私は不思議に思い、「そうですか?」と言いました。
鎖霧ちゃんは大きなため息とともに呆れた顔をして、私に普通について、教えて下さりました。
「分かったかしら。」
「ええ…と。はい。」
私はいつの間にか大きい部類に入っていたようで、少し恥ずかしくなりました。
「まあ。あなたも成長してきたって話でしょう」
鎖霧ちゃんは私の方を下に三〇度向けて見つめていました。
「鎖霧ちゃん。その。恥ずかしいので、じっとは…」
私は少し顔の辺りが熱くなってきたため、窓を開けて涼みながら服の整理を続けました。服の数はそこまで多くないので、三〇分程で済ませました。




