乙女ゲームで残念です。
婚約破棄の第三者の目線で書きました。六人目です。
話しの本線のキャラです。当初、四人目予定が、いつの間にか六人目になり、残りの設定をぶち込んだら、かなり話しが、ズレました。
温かい目で読んで下さい。
俺、ステルビオ・レイ・イプシロンだ。
ここ異世界!
何故? だってこの俺が、第三王子だからだ!
転生したら王子だった件 なんてね?
(尊敬してます。御免なさい)
貧乏○本の三男坊 白い馬にまたがって 無双する暴れ○坊○軍 庶民に紛れて、世直し転生者 目指します! なんてね?(良く見てます。御免なさい)
ぐらい、テンション 上がったねーっ!
だけど俺、王子様。更に兄貴が、二人もいる。
なので継承権、要らないし。派閥争い?で、暗殺とかマジ勘弁して欲しぃー
俺、頭いい訳では無いし 内政チート?とかあり得ないし、てか無理だし。
身の丈ぐらい、わきまえてまーす。
もし、追放されたら 俺Tueeeee展開 ハーレムだーって。
で、奴隷の女の子助けて、ご主人様って言って貰いたい。(奴隷制度ありません。)
だがそんなに甘くはなかったさ。
剣や魔法の訓練。頑張ったさっ!(俺なりに)
この世界の常識も勉強したさっ!(程々に)
そのせいで、知りたくも無い現実を知ることになった。
魔物は居た。だが国の騎士団が、定期的に討伐するとか。
更に冒険者、居ねーし。
どうやら主人公(冒険者)が、未知の大陸に行き、未知なるの種族に合い、そこで交流をし、未知なる魔物と戦い、友情を育む物語だそうで。
因みに未知なる種族だが、ドワーフとエルフだと。
そう! この世界 エルフが居無い!
見たかった。 貧乳美少女。
次に、精霊がいるかと調べてみれば、居無い!
見たかった。半透明な綺麗なお姉様。
更に、あるかも知れない世界樹、無い!
見たかった。 この木なんの木、気になる木。
後、フェンリル、もちろん居無い!
見たかった。触りたかった。更に乗りたい。
獣人、ドラゴン、ゴブリン、オーガ、スライム、等々片っ端から探した。
居るには居たけど本の中、この世界には、何処にも居なかった。
スライム二匹を山なりにして、谷間に顔を、埋めたかった。
後、勉強して解ったけど、魔法あるくせに!
魔方陣無いよ! 魔道具も無いよ。
スマホという 魔道具マジでないかな?
なら、和食だーって
米も味噌も醤油もマヨネーズも無い! はい終了!
俺以外の転生者 居るのなら 和食広めてくれー!
別に不味くは無いけど、ナイフとフォーク、マナーとかさーっ 面倒! 箸で口にかき込みたい。
あーっ 吉○家の牛丼 汁だく大盛り
CoCo壱○屋のカレー リン○ーハットのちゃんぽん 食べたい。
因みに、マ○クのダブチーセットでもいい。
マジやる気が起き無い。
後、父親である陛下に、
「隣国の学院に行って入学して、内政を調べてこい」だと!
あれだけ勉強したのに、更に学院に行けだと!
今までの勉強は、何だったんだよ!
あと、馬車での長距離移動。 まじ勘弁。
宿屋に何度も泊まったけど、次の日 全快してないかったからな! 普通に体中、痛かった!
ゲームなら、全快するんですけどね!
馬車に付いているスプリング、利いて無い!
リジット式だと、コイルスプリングにオイルダンパーか、ガスダンパー。 一緒に付け無いと意味無いし。
テコの原理で、車輪を押しつけ、馬車と一緒に上下するから行ける。 でも、4ついるけど。
つけるならリーフ式! 元々馬車のサスペンションの改良だ!
車重が軽いと下からの突き上げ衝撃を吸収出来なくて、常に跳ね上がるからな!
無駄に詳しいだろ? 俺! 元整備士さ!
タイヤが在れば解決出来るんだけどな!
学院に途中転入して、一人の子爵令息の話が良く耳に入ってくる。
何でも授業中に剣振り回しながら
「メルトスラッシュ!」って叫んでたそうで、
「召喚魔法! イフリート!」と叫んで、炎の玉が落ちてきて、自滅したらしい。
魔法の授業中 教師に聞いたらしい。
「ブラックボックスか、アイテムボックス
そんな魔法ありません?」
「転移魔法とか飛行魔法とかありませんか?」
こいつ、転生者じゃあねぇ?と確信したのだが、
侍従に絶対に近付くなと言われて、未だに接触できないでいる。
同じ転生者同士、話しがしたかったけど、巻き添え喰って、イタい子認定されそうで、遠くから見守っている。 頑張れ!
一歩間違えば、彼の様に成ったかも知れないと思うと、ゾッとする。
空気の読める元日本人で良かった。
こっそり「イベントリ!」と言ったのは内緒だ。
後、この国の王子の近くにピンク色した髪の毛の男爵令嬢が接触してた!
その令嬢の周りに常に四人の男が居て、逆ハーレムを築いてる!
俺より強者が居た!
でもこれって? 乙女ゲーム?
金色の髪の毛 この国の第一王子(予想 俺様)
赤色の髪の毛 第一騎士団長の子息(確実 脳筋)
青色の髪の毛 宰相の子息(確信 腹黒)
緑色の髪の毛 魔術師団長の子息(絶対 わんこ)
紫色の髪の毛 教師で現王の異母弟で隠し子(不明 溺愛?ヤンデレ?)
ピンク色の髪の毛 男爵令嬢ヒロイン?(? バカ)
「戦隊カラーかよ!」
侍従が、冷たい目で見てやがる。
恋愛戦隊 乙女ンジャー!て 言いてーっ
優しい相方が欲しい、今日この頃の俺。
このまま行くと卒業パーティーで、婚約破棄か?
破棄イベントが起これば、乙女ゲーム確定だな。
嫌な予感しか無い。
世界の設定が、恋愛。乙女ゲームならヌルいのに納得しそうだ。
今日、卒業パーティー!
例の転生者らしい、子爵令息。浮かれながら、
「未来の嫁ーっ! 何処ですかねーっ?」
やっぱり あいつ イタい奴だ。
声に出す時点で、アウトだろ?
それとも気付か無いって、あるかぁ?
近付け無いし、国に帰れば今後一切、会わないだろうし。
関わらないのが、一番いい。 元気でな!
俺の近くに令嬢達がやってきて、令嬢の一人が、
「ミレーネの学院の思い出に、ダンスに誘って頂けませんか?」
今の俺!イケメンだしねぇ? もしかして、憧れてますか? なんてね?
あれ? こっちの令嬢、睨んでるんだか?
言った令嬢は、ニコニコしてるし??
まぁ 当たり障り無い様に振る舞えばいいか。
猫、五匹程、飼ってます。王子様擬態、完璧です!
「もし、私の様な未熟者で宜しければ?ミレーネ嬢」
と手を差し伸べてた。
戸惑いながら手を重ねてきたので、エスコートする。歩き初めた瞬間に
ホール中央から声がした。
「貴様とは、婚約を破棄する!」
ホール中央で、王子様と婚約者(モルフェ侯爵令嬢だっけ?)が対峙してるねぇ?
「はい! 乙女ゲーム 確定!」
しまった! 声出てた!
令嬢を見ると、びっくり顔でこっちを見てるし!
早くこの場を離れないと!
ニッコリと笑いながら
「どうやら 不測の事態が、起きて要るみたいです。」
反応がねーし。
「申し訳ありません。この場を離れます。
ダンスの相手が出来ず、すみません。」
令嬢に向け、右手を胸に当て、右足を下げながら、上体を下げつつ、頭を垂れる。 完璧擬態王子様!
そして迅速に、侍従の元に移動する。
少し離れて観察。
ニヤつきながらも侍従に
「モルフェと言えば、外務大臣だろ?
このままだと第一王子様、継承権の順位替わるんじゃねぇ?」
すると侍従が
「殿下 モルフェ侯爵令嬢を助け、国に連れ帰りませんか?」
何言ってんのこいつ!
更に侍従が続けて
「かなりのメリットがあります。
モルフェ侯爵に恩も売れ、殿下の伴侶にすれば、
陛下から殿下に、公爵の打診が来ると思われます。」
おーっ! 状況判断力 分析能力 流石だ!
俺としても、継承権無くなるし、令嬢綺麗だし、
このまま話しが進むと、よくあるパターンで令嬢、 国外追放だし? それ、良いかも!
ここ、乙女ゲーム確定だし。
俺Tueeeee出来ないし、生活基盤を確実にするのも悪く無い。
ふと思い出す 隠しキャラいるはず?
俺 髪の毛銀色! 戦隊もので途中参加カラー? てことは、隠しキャラとか?
銀色の髪の毛 隣国の第三王子(不明 溺愛?ヤンデレ?)
アリエール!! それは、洗剤だ! ジェルボールか!
おっと 冷静に!
助けるにしても、タイミング重要だ!
後、どうやってこの場から助け出すかだ!
侍従から入れ知恵をもらい作戦を聞く。
「殿下、まず令嬢を庇い、ホールから連れ出します。移動中に愛をささやき、屋敷に着いたら、プロポーズです。
出来ますか? 殿下ならやれます!」
頷くしかない! 俺の未来!
その時が!
「謝罪すらしないのか!やはり貴様の様な女に、王子妃の器など無い! 国外追放を命じる。 即刻立ち去れ!」
侍従に背中を物理的に押され、やる気スイッチオン!ホール中央に進む。
俺は、イケメン。やれば出来る子。心の中で繰り返す。
「そこまでです。エラン王子。貴方の方が余程、酷いのでは?」
さりげなくルーテシア・モルフェ侯爵令嬢の前に立ち、庇う姿勢を示す。
ニッコリ微笑みながら
「ルーテシア嬢は、身に覚えが無いと言ってましたよね?」
エラン王子 睨み過ぎ! 良く一人で立って居られたなぁ?
「ステルビオ王子。私たちの問題に口を挟まないで欲しい!」
任せて! ガンガン挟むから。
それに思い通りの展開に持ち込みたい 是非とも!
「証人も、居ないみたいですしね?」(銀色)
「彼女が、見たと!」(金色)
「階段で、背後から押されたそうです!」(赤色)
「はい!」(ピンク色)
はい来たー! 侍従の予想当たりましたね!
「見えたんですか? 後ろから押されたのに? 後ろに目でも付いてます?」(銀色)
ドヤ顔の俺!
「…。」(赤色 青色 金色 緑色 紫色)
「?」(ピンク色)
青ざめる 恋愛戦隊 乙女ンジャー達。若干一人笑顔ですけど。
余程のアホ達では、無い様だ。
今更気が付いても遅いよ? 乙女ンジャー達。
疑わしきは、罰せず これ常識でしょ?
視界の隅で、誰か崩れ落ちてるのがいるけど?
まあいいや。 早くホールを出たい!
「時間の無駄です。行きましょう。」
ルーテシア嬢の手を取り、ホールを出ようとすると、
「待って下さい、スティル様! 婚約破棄される様な人ですよ! 助けるなんて! 聞いてます?!」
ピンク色の髪の毛(ヒロイン?)が、目をうるうるさせながら 叫んでいるが 知らん。
スティルと呼ぶな! 彼女が出来たら呼んで貰う予定なのに! 愛称の許可してないから、不敬になるぞ!
そして、俺のイベントだ! 隠しキャラでざまぁ展開だよーん。
「大変申し訳ございませんでした。ステルビオ殿下。」
謝罪して貰う相手が、違いますが?
「貴方が謝罪する理由がありません。」
この令嬢 めっちゃ綺麗ーっ。
「ですが…。助けていただき 感謝します。」
しかも、いい匂いするー。
「謝罪が必要なのは彼等と、あの女性です。
それに、私が助けたいから、助けただけの事です。」
おっぱい手のひらサイズ? てか触りたーい。
妄想 していいですか?
ホールを出ると馬車が待ってる手筈だ。
流石だ! 俺の侍従。 君の予想通り上手くいくって、予知能力でもあるんかーい!
先に言っておこう!俺は、へたれでは無い。
馬車の中では、愛を囁け無かったのだ。
びびってる訳でも無い。
さり気なくガン見し、アピールをしていたのだが、
下を向いている為、まず目が合わない。
声、掛け難い雰囲気を令嬢が、醸し出したからだ。
「私と一緒に国に、行来ませんか? 返事を急ぐ訳ではありませんが、考えて置いて下さい。」
これが、精一杯だ!
侯爵邸に着くと、侍従が待っていた。その侍従に彼女が足早で近付いて来く。
「お嬢様! 大丈夫ですか?」
詳細を知っているのか、しきりに彼女を気遣っている。
侯爵令嬢 侍従の手、握ってますけど?
「馬車の中で、ずっと考えてたの。言って良いのかと。」
俺、放置プレイ?
ここまで、エスコートしたの俺ですよ?
これから、プロポーズ予定ですけど?
「エラン様が、婚約破棄を宣言されて私は、国外追放ですって。 だから、考えたの。
そう。国外追放なら、侯爵令嬢ではなくなり、平民に!
平民の貴方と、一緒になれるかも知れないと。
私、貴方さえいれば、何処でも構いません。
ずっとヴァン(侍従)が好きでしたの!」
うん? この展開…。
「子供の頃、お嬢様に助けて貰い、身分違いを痛感しておりました。
お嬢様の婚約者 第一王子エラン・ド・アズール殿下です。いずれは王妃様にと思い、黙っておりましたが…。
最近のエラン・ド・アズール殿下の態度を静観しておりましたが、我慢などせず! どれ程攫って仕舞いたかったか!」
片膝を地面に付き、令嬢の右手に口付けを
「私も、お嬢様をお慕いしておりました。」
それ、プロポーズ…。
俺が、今からしようと思ってた事が、目の前で!
まさか!
黒色の髪の毛 悪役令嬢の侍従(確定 溺愛)
戦隊もの 途中追加カラー!
アリエール!! それは、抗菌洗剤だ! 漂白剤入りだ!
隠しキャラ! お前かーっ!!
自分も元整備士です。あれから10年…。大分記憶があやふやです。
後、彼ですが名前がまだ、しっくり来ないので、また誤魔化しました。 御免なさい。
実はもう一人書いてますが、まさかの電源落ちで、書き直してます。 話しが、噛むのか心配です。
従事から侍従に変更しました。